麻酔器、人工呼吸器、モニター、保育器、手術設備機器などを主軸製品とする、ドイツの医療機器メーカー、ドレーゲル社の日本法人、ドレーゲル・メディカルジャパン。ドイツ本社は、工業機器なども生産する多角メーカーですが、日本法人は医療機器の取り扱いに特化しています。
日本における知名度は、それほど高くはありませんが、国内の医療機関において、使用されている全身麻酔器の3~4割はドレーゲル製です。また、人工呼吸器のシェアも、同じぐらいであり、実は、日本の医療業界においても、ドレーゲル製品は、無くてはならない存在です。
全世界的に見ても、高いシェアを有している文字通りのグローバルメーカーですが、研究開発に対する投資を積極的に行う会社でも知られており、次から次へと、高品質の製品の開発に成功しているため、今後も、この分野においては、世界をリードする企業であり続ける可能性が大です。
そういった会社の支社であるため、ドレーゲル・メディカルジャパンの業績も高いレベルで安定しており、転職先として見た場合にも、理想的な会社といえます。
社員数が200名弱の小さな会社なので、求人数自体は少ないのですが、頻繁に何らかの募集がかかっているので、医療機器メーカーへの転職を考えている人は、ぜひ、候補の一つとして、頭に入れておくことをオススメします。
このページでは、ドレーゲル・メディカルジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
ドレーゲル・メディカルジャパンの中途採用求人の傾向
ドレーゲル・メディカルジャパンの中途採用の求人情報については、下記サイトにおいて、確認することが出来ます。
https://www.draeger.com/en_corp/career/Your-Career-In/Japan
ただし、このサイトは、ドイツ本社が用意したものであり、世界各国のドレーゲル・メディカルの求人案件がまとめて掲載しているものとなります。
海外で作られたサイトなので、日本人からすると、使いづらい部分がありますし、日本法人の求人が、必ず掲載されているとは限りません。(『採用に関するお問い合わせ』という項目から、メールを送る形になっているケースも多いです。)
その一方で、ドレーゲル・メディカルジャパンは、中途採用に関しては、転職会社を経由する形でも、募集をかけるケースが多いので、転職会社に問い合わせるのもオススメです。(正直、このほうが楽です。)
現在、募集がかかっている求人があれば、すぐに教えてもらえますし、タイミングによっては、有効求人がゼロということもありますが、その場合には、求職者登録(会員登録)をしておけば、その後は、新規求人が発生するたびに、その都度、メールで通知してもらえるので、自分で探す手間が省けて便利です。
このページの最後に、ドレーゲル・メディカルジャパンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますので、ぜひ一度、コンタクトしてみてください。
なお、ドレーゲル・メディカルジャパンから、求人が発生する可能性がある職種というのは、財務管理、人事、法務、社内SE、経営企画・事業企画、マーケティング、生産管理、調達購買、品質管理、研究開発、営業、カスタマーサービス(フィールドサービスエンジニア)といったものとなります。
このなかで、特に発生頻度が高いのは、営業、フィールドサービスエンジニアであり、後者の場合、営業担当者への技術支援も担当業務に含まれるので、セールスエンジニア的な役割も担うことになります。
応募条件に関しては、全職種共通で、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、職種によっては、前職の業種は不問とされるケースもあります。
ドレーゲル・メディカルジャパンの社員の年収・給与制度について
ドレーゲル・メディカルジャパンに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に幾つか年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
- MR 30歳 年収600万円
- MR 35歳 年収650万円
- MR 37歳 年収600万円
- SE 30歳 年収500万円
- セールスエンジニア・サービスエンジニア 42歳 年収500万円
- セールスエンジニア・サービスエンジニア 43歳 年収600万円
- セールスエンジニア・サービスエンジニア 47歳 年収550万円
- 販促企画・営業企画 45歳 年収800万円
- 経理 27歳 年収600万円
ドレーゲル・メディカルジャパンの給与制度は、年俸制となります。みなし残業制が採用されているため、残業代は年俸に含まれていると考えてください。
ちなみに、月間の平均残業時間は66時間なので、それを考えると、医療機器メーカーとしては、高給与とは言えないというのが、正直なところですが、ドレーゲル・メディカルジャパンでは、年俸とは別に、年2回、業績連動賞与が支給されており、成績次第で、支給額が大きく変わります。
好業績を出した部署で勤務している社員の場合、賞与額を含めて、年収が1000万円以上になることもあるので、状況次第では、他社を大きく上回る収入を手にすることになります。
ただし、これを裏返して見れば、年収に占める賞与のウェイトが非常に高いということになります。実際、3割以上を占めるケースが多く、そうなると、仮に業績が悪い時には、年収が前年比で、100万円以上、下がることもあり、不安定さは否めない部分があります。
福利厚生については、各種保険が完備されているほか、財形貯蓄制度、退職金制度が用意されていますが、家族手当、住宅手当などはないので、ドレーゲル・メディカルジャパンの給与額を他社と比較する際には、この点を踏まえたおいたほうがいいです。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴や実績を加味して、基本給が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、ドレーゲル・メディカルジャパンから提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と交渉するようにしてください。
特に、ドレーゲル・メディカルジャパンの場合は、入社後には、基本給がそれほど頻繁に上がることはないので、入社時の交渉というのは、非常に重要となってきます。
もし、お金のことで話をするのは気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらってください。彼らは転職のプロなので、この手の交渉ごとに慣れており、うまく話を進めてくれます。
実際、何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、交渉ベタな人が、自分でどうにかしようとするよりも、最初から任せてしまったほうが安心です。
ドレーゲル・メディカルジャパンの評価制度について
ドレーゲル・メディカルジャパンでは、社員一人一人に対して、目標が割り当てられ、その目標の達成度合いをベースに人材査定を行うという、いわゆるMBO評価制度が導入されており、これが人事評価の基本となります。
ただし、業績評価一本ということではなく、プロセス評価の要素も取り入れられていますし、直属の上司との話し合いを経て、最終的な人事考課が為されるようになっているため、自分の評価に対して意見を言える機会もあり、それが評価に反映されることもあるので、数字だけで決まるというドライなものではありません。
ちなみに、達成率を大きく上回った時には、その実績に応じて(最大200%)、賞与の支給額がアップしますが、目標比で80%を下回ると、支給額が0となるので、信賞必罰が厳しい制度となっています。
なお、営業については、評価のほとんどが売り上げで決まりますが、他の部署においては、エリア別・部門別で、評価指標が異なります。
そのため、このあたりの詳細については、個々に要確認となりますが、評価指標が違っても、成果主義であることは間違いないので、実力勝負の世界を好む人間にとっては、やり甲斐を感じることが出来る環境であることに変わりはないと考えてください。
ドレーゲル・メディカルジャパンの教育制度・成長環境について
ドレーゲル・メディカルジャパンは、個々に大きな裁量を与える会社ですが、悪く言えば、放任主義であり、仕事を割り当てたら、それで終わりです。
その業務を遂行出来るように、積極的に社員をフォローするということはないので、働く側からすると、自分一人で全てを考えて、自主的に動く必要がありますし、また、そういった社員でないと結果が残せない職場です。
最初から、大きな責任を持たされたうえで、自分一人の力で、その責任を果たさなければいけないので、かなり大変ですが、全て、自分の自由に出来るのも事実なので、自分の意欲次第では、たくさんのことを経験出来ます。
実際、一個人が抱える仕事の範囲は、同業他社と比較しても、かなり大きなものであり、それらを効率良く、こなしていかなければ、仕事が回らないため、業務マネジメントのスキルについては、嫌でも磨かれることになります。
こういった背景から、業界内においては、ドレーゲル・メディカルジャパン出身者というのは、仕事が出来ると高く評価されています。
従って、将来、別の会社に移ることがある時には、好条件を提示される可能性が高いので、今後のキャリアを考えた場合、この会社で働く経験というのは、間違いなくプラスとして残ります。
ちなみに、ドレーゲル・メディカルジャパンにも、社内研修制度は用意されています。たとえば、中途で入社した場合、東京本社で約3カ月間にわたる基礎トレーニングを受けたうえで、現場に配属されるようになっています。
その後は、それほど特筆出来るものはないのですが、唯一の例外が、本国のドイツや、海外グループ企業において、開催される研修制度に参加する機会があるということです。研修の内容もそうですが、語学力や外国人相手のコミュニケーションスキルを磨く、良い機会になっているようです。
ワークライフバランスについて
部署によって様々ですが、ドレーゲル・メディカルジャパンの就労環境は、おおむね良好です。フレックス勤務が認められており、コアタイムだけ出勤すれば、あとは自由に、自分でスケジュールを管理することが出来ます。
(たとえば、前日深夜に海外とのテレビ会議があったので、出社時間を遅くする、夕方に用事があるので、早退するといったことも自由です。)
先ほど触れたように、残業が多い会社なのですが、家庭の事情など、何か特別な問題がある場合、上司に相談すれば、残業をセーブさせてもらえるなど、社員のプライベートに配慮してくれる要素もあるので、安心です。
また、有給休暇については、ユニークなのですが、ドレーゲル・メディカルジャパンでは、ウェブから申請するようになっており、基本的に、希望通りに取得することが出来ます。(まとめて、休暇を取得して、旅行に行くといった使い方をする社員が多いです。)
休日に関しては、営業・カスタマーサービスといった部署の場合、やはり医療機関が得意先ということもあり、土日に出勤をしなければいけないケースもあります。
また、人命にかかわるような、重要度の高い医療機器を扱っているため、24時間の緊急コール体制を敷いており、夜間での緊急電話対応なども起こりえます。
休日出勤に対しては、振替休日を取得出来るようにしているなど、会社からのフォローも受けられますが、休みの日も、どこかで、心理的に構えておかなければならず、そこは大変なので、覚悟しておいたほうがいいでしょう。
女性の働きやすさについて
ドレーゲル・メディカルジャパンでは、男女平等の会社なので、仕事の割り振りに関して、男女間に差別は無く、女性が活躍出来るフィールドが、数多く用意されています。
ただ、仕事量は多いですし、何度も繰り返すことになりますが、残業もある会社なので、ハードワークに耐えられる人でないと、厳しいです。(特に、営業のような仕事については、業務負荷に、要注意です。)
なお、仕事で結果を出せば、公平に評価され、昇進することが出来る会社ですし、実際、管理職に就いて活躍している女性社員もいるので、キャリア志向が強い女性にとっては、ドレーゲル・メディカルジャパンは、オススメの会社です。
また、ドレーゲル・メディカルジャパンは、育児支援制度が充実している会社でもあります。産休・育休は、誰でも希望通りに取得することが出来ますし、復職も容易です。(必ず、元のポジションに戻ることが出来ます。)
業務量が多いので、子育てと仕事を両立させるのは大変ですが、周囲からもサポートを受けられるので、そういった意味では、ストレスを感じることなく、働ける職場と言えます。
ちなみに、小さな子供がいる状態で、ドレーゲル・メディカルジャパンに転職して、今も働いているという社員が、複数存在します。
ドレーゲル・メディカルジャパンの転職先としての価値
ここまで、ドレーゲル・メディカルジャパンの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
年収に占める賞与のウェイトが高いので、給与が安定しないうえ、実力主義の会社なので、担当業務については、自分の責任で全てを行う必要があり、仕事の成果に対するプレッシャーには強いものがあるなど、常に緊張感を持ちながら働くことになる会社と言えます。
その反面、仕事の進め方について、細かいことは何も言われないので、自由に業務に取り組めますし、フレックス勤務なので、出退勤のスケジュールについても、自分の都合に合わせられる自由があります。
また、毎日の仕事は忙しくても、定期的にまとまった休暇は取れますし、家庭の事情などで、どうしても仕事をセーブせざるを得ない時には、会社も考慮してくれます。
そういった意味では、良い意味で、大人の会社と言えます。(責任を果たすことを求めるけど、そこをクリアしていれば、あとは本人に任せるという気質の会社です。)
もし、この社風に合うのであれば、ドレーゲル・メディカルジャパンは転職先候補として、オススメです。ぜひ、候補の一つとして検討してみてください。
逆に、『もしかしたら、合わないかも』と、躊躇する部分があるようでしたら、他社の求人情報も入手して、比較してみることをオススメします。
比較することで、ドレーゲル・メディカルジャパンのことも、より明確に見えてきますし、そのなかで、自分にとって、よりピッタリの企業が見つかるかもしれません。
ドレーゲル・メディカルジャパンの中途採用求人を扱う転職会社
下記に、ドレーゲル・メディカルジャパンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしてありますが、彼らは様々な企業の求人情報を扱っているので、ぜひ他社のことについても、色々と話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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