デロイトトーマツ税理士法人は、日本公認会計士法および税理士法に合致した税務サービスの提供を目指し、主要パートナー6名が1990年6月、前身となる勝島敏明税理士事務所を開設しことでスタートしました。
2001年の税理士法改正で税理士が共同して税理士法人を設立することができることとなり、翌2002年5月に『税理士法人 トーマツ』が誕生、現在では国内では、17拠点に事務所を有する全国規模の税理士法人として、日系企業や外資系企業に対して、税務コンサルティングや税務申告書作成業務などを展開しています。
このような背景から、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。デロイトトーマツ税理士法人への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
デロイトトーマツ税理士法人の中途採用求人の傾向
デロイトトーマツ税理士法人の公式ページで確認できる中途採用の募集は下記の通りとなっています。デロイトトーマツの基本的な考えに『人材がすべて』というものがあり、経験者の方は、職種別・地域別に通年で採用しています。
また、デロイトトーマツ税理士法人は、事務所別・職種別採用を行っている関係で募集職種は多岐に渡ります。ここでは代表的な職種をまとめていますので、参考にされてください。
業務内容は、国内企業に対して税務のコンサルティングおよびコンプライアンス業務を提供することが主な内容です。
必須条件は、次のいずれかが必要です。
- 公認会計士又は税理士
- 税理士試験1科目以上合格者
- 会計事務所・税務当局での税務業務経験者
- 民間事業会社、金融機関での経理財務等の経験者
業務内容は、日系多国籍企業のクロスボーダー取引に係る税務相談コンサルティングや、日系企業/外資系企業による海外/国内M&A税務コンサルティングサービスとなっています。
必須資格は、税理士(又は税理士科目3科目以上合格)、公認会計士(USCPAまたは同水準の経験でも可)となっています。
業務内容は、国内企業、在日外資系企業に対して、税務のコンサルティングおよびコンプライアンス業務を幅広く提供することが主な業務です。
必須条件は、下記いずれかに該当することが条件となっています。
- 税理士
- 公認会計士
- 税理士試験2科目以上合格(原則)
歓迎条件として、英語力(TOEIC700点以上)が上げられています。
上記以外でも多種多様な職種の募集が行われています。希望者の方は必ず公式ページを確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
デロイトトーマツ税理士法人では、公式サイト内に採用情報ページを設けており、そちらのページから、中途採用の求人情報について、入手することが出来ます。
https://progres08.jposting.net/pgtohmatsu_tax/u/job.phtml
また、外部の転職エージェント経由でも、募集がかけられることが多く、タイミングによっては、自社サイト内では告知せず、エージェント経由のみの募集となることもあります。
そのため、デロイトトーマツ税理士法人の求人情報を確認する時には、公式サイト、転職エージェント、双方をチェックすることをオススメします。エージェントに関しては、このページの最後に代表的なものをリストアップしておきますので、参考にしてください。
デロイトトーマツ税理士法人の社員の年収・給与制度について
デロイトトーマツ税理士法人に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 国際税務コンサルティング 23歳 年収600万円
- 国際税務コンサルティング 30歳 年収900万円
- 税務コンサルティング マネージャー 34歳 年収1200万円
- 給与計算代行・コンサルティング 23歳 年収550万円
- 給与計算代行・コンサルティング 32歳年収700万円
- 国際税務コンサルティング 29歳 年収800万円
- 移転価格コンサルタント 23歳 年収550万円
- 移転価格コンサルタント 25歳 年収500万円
- 移転価格コンサルタント 28歳 年収750万円
- CS 26歳 年収600~800万円
- BPS 28歳 年収650万円
- BPS 30歳 年収700万円
- 国内税務 30歳 年収850万円
- 国内税務 30歳 年収800万円
- 一般事務 23歳 年収350万円
- 一般事務 34歳 年収500万円
デロイトトーマツ税理士法人の給与制度は、月給にプラスして年2回の賞与と年1回の昇給から成ります。他の同業他社と比較しても給与は高めで、中途採用は一律の給与基準からスタートします。
賞与は概ね4か月分支給されますが、支給時期や算定方法が毎年のように変わります。昇給は等級制を敷いていることで、ランクが上がる際に給与が上がります。ランクは、アソシエイト、シニアアソシエイト、マナージャーと別れています。
手当は残業代と6か月分の交通費が支給されます。日系事業会社のように住宅手当などはない環境です。保険は各種社会保険を完備し、福利厚生は退職金制度、定期健康診断、テクニカル研修などの各種研修制度、クリスマスパーティなどのイベントなどがあります。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴や実績を加味して、基本給が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、デロイトトーマツ税理士法人から提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と交渉するようにしてください。
もし、お金のことで話をするのは気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、安心して任せてみてください。
デロイトトーマツ税理士法人の評価制度について
デロイトトーマツ税理士法人はランク制を敷いています。昇給について年齢や年次に左右されない飛び級性もあり、高い評価を受ければ、飛び級も可能であり、各社員のモチベーションに繋がっています。
具体的な評価方法は、各クライアントの処理にかかった時間、仕事への関わり方など総合的に見られ、年に1回、複数の評価者によるコンピテンシー評価により次ランクへの昇給、昇格が決定されます。最終判断は上司の判断で評価されます。
基本的に実力主義が徹底されていますので、昇給は年功ではなく本人の実力で決まります。評価を受けるというより、自分を成長させる為に在籍しているという考え方の人が多いのもデロイトトーマツ税理士法人の特徴と言えるでしょう。
デロイトトーマツ税理士法人の教育制度・成長環境について
デロイトトーマツ税理士法人は国内屈指の税理士法人であり、この法人でまじめに働くと間違いなく成長が出来ます。会社のコンプライアンス業務について、高度な知識を身に付けることが出来るため外部に出たとしても一定の高い評価を受けることが出来る企業です。
中小の税理士法人では経験できないようなビッグクライアントとの仕事を任せられるため、特に法人税の知識等は間違いなく飛躍し、また日本人以外の社員も多く、英語に触れる機会もたくさんあり、自然と英語力が上がっていきます。総じてデロイトトーマツ税理士法人は、外資系的なドライな環境で、他人に鑑賞が無く、ストレスは少ない環境です。
教育面に関しては、基本的にOJTでスキルを身に付けていくという環境ですが、各種研修自体は豊富に用意されています。意識の高い社員が多く、頻繁に勉強会などが企画され、セミナーやeラーニングなど学ぶことが出来ます。しかし法人としての具体的な育成プランは無いため、あくまでも個人の主体性などが重要な要素となりますので、自ら勉強していくという姿勢が必要です。
ワークライフバランスについて
まず残業に関しては、前述した通り、アソシエイト、シニアアソシエイト、マナージャーと別れています。残業代は、マネージャーまでは100%支給されますが、それ以降は裁量労働制になっています。
部署によって異なりますが、総じて残業は多く、公人申告や個人所得税の部門は決算期や申告時期が集中するシーズンは多忙です。しかし、昨今では働き改革に取り組んでおり、在宅勤務制度や自宅用PCの支給など施作が行われており、労働環境の改善が見られます。ちなみに前者の月平均残業時間は51.9時間となっています。有給休暇に関しては、年間の平均取得率は65.5%となっています。これは、前述したとおり、繁忙期を避けて取得している人も多く、年間を通じて調整していることが挙げられます。
女性の働きやすさについて
デロイトトーマツ税理士法人の女性の割合は30%で部内には女性も多く、女性管理者もおり主力となって働いています。したがって、男性女性といった差別は皆無であり、実力があれば、性別は関係なく働くことが出来る環境です。また在籍する多くの女性は帰国子女で囲碁を武器に働いているというのも特徴です。
育児支援制度に関しては、育児休暇や時短勤務も認められており、産休育休後に復帰する女性も多い環境です。出産後の在宅勤務も会社自体で推進しているので、色々な面で働きやすい職場と言えるでしょう。
デロイトトーマツ税理士法人の転職先としての価値
デロイトトーマツ税理士法人は、各社員がそれぞれの市場価値を高めようとする気持ちがあります。究極的にプロ集団という業務なので、それぞれが商品としての自らの役目や独自の貢献を模索していく組織です。
このようなデロイトトーマツ税理士法人に向いている人というのは、仕事が第一で、そういった人が生き残れる環境に身を置くことが好きであると言った人達ではないでしょうか?
それゆえ、BIG4の一角として誇りを持って働く人や、自己成長の意欲が高い人が多いのが特徴と言えます。
このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、デロイトトーマツ税理士法人への転職の判断を下すようにしてください。
デロイトトーマツの求人案件に強い転職会社
最後に、デロイトトーマツ税理士法人の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。デロイトトーマツ税理士法人以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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