オーストラリアでは、州単位で観光局が設置されています。各州で専用のサイトがあり、そちらのサイト内で人材募集をしています。
ただし!!
観光局のサイトにアクセスしたけど、どこに求人情報があるのか分からないという人もいるかもしれません。それは日本語版のサイトにアクセスしているからです。
各州の政府観光局のサイトには英語版と日本語版があります。日本語版は日本人ビジネスマン、旅行者向けに渡航情報や観光情報をまとめているものであり、こちらのサイト内で採用情報が公開されることはありません。
求人情報を入手したかったら、英語版のサイトにアクセスする必要があります。『Job vacancies』といったメニューがあるので、そちらで確認してください。
各政府観光局英語版サイトURL
南オーストラリア州
http://www.tourism.sa.com/
タスマニア州
http://www.tas.gov.au/
ビクトリア州
http://www.invest.vic.gov.au/home
ニュー・サウス・ウェールズ州
http://www.nsw.gov.au/
クイーンズランド州
http://www.qld.gov.au/
西オーストラリア州
http://wajapan.net/index.php
オーストラリア首都特別地域
http://www.act.gov.au/
そのほかの媒体
政府観光局の公式サイト以外に、求人情報を得られる可能性がある媒体です。
オーストラリア大使館採用ページ
http://www.australia.or.jp/en/employment/
大使館・領事館の求人だけではなく、観光局を含む政府機関の案件が掲載されることもあります。
こういったオーストラリア公的機関のホームページ以外だと、採用情報が入手出来る媒体というのは、英字新聞のジャパンタイムズぐらいかなと思います。
いずれにしても、不定期での募集となるので、常にチェックすることが必要です。
もう一つオススメなのが、各国大使館とつながりのある転職支援会社(人材紹介会社)を利用することです。リクルートエージェント、dodaといったところであれば、語学スキルを活かす仕事に関する求人案件を豊富に抱えています。
政府観光局だけではなく、大使館や貿易事務所の案件を持っていることもあるので、ぜひ確認してみてください。
<補足>民間企業で働くという選択肢
最後に、これは補足としてお伝えさせて頂きます。オーストラリアの政府観光局は、日本に存在する世界各国の観光局のなかでも、求人の発生頻度が高い組織であり、こまめに探していれば、それなりに、求人が見つかります。
ただし、それでも絶対数は限られており、恐らく、1年間を通じても、発生する求人は、10件未満です。それでいて、政府観光局というのは、密かに人気の仕事なので、募集倍率は、かなり高くなります。
20倍、30倍といった程度であれば良いほうであり、下手したら一人の募集枠に、100人以上の応募者が殺到することもあります。
(オーストラリア政府観光局の求人について触れている、このページにも、毎月2000人近い人がアクセスします。それだけ、興味を持っている人が多いということです。)
かなり、狭き門となるので、そういった意味でも、働くチャンスを得るというのは、現実的には、かなり難易度が高いことです。時間をかけて、働くチャンスを模索したのに、ダメだったという結果にも、なりかねません。
そこで、オーストラリア政府観光局の求人を探しつつ、代替となる選択肢について、考えることをオススメします。それは、民間企業で働くという選択肢です。日本とオーストラリアは、経済の結びつきが強いので、オーストラリア市場に進出している日系企業は多数存在します。
そういった企業に就職すれば、オーストラリアと関わりを持ちながら、働くことが可能です。(オーストラリア駐在といった可能性もあります。)
政府観光局の主要業務である、観光客に対するPR、法人企業のオーストラリア投資誘致、オーストラリア企業の日本進出支援、日本市場マーケティングリサーチといったものに、類似するような仕事に就ける可能性も十分にあります。
オーストラリアの政府観光局と、協働でビジネスに取り組む機会があるかもしれないですし、こうやって、オーストラリアにかかわる仕事に従事して、経験を積むことで、政府観光局に勤務するチャンスに恵まれる可能性もあります。
(どの国の観光局にも、民間企業出身のスタッフが多数存在します。ビジネス経験豊かな人材は、即戦力として好まれているからです。)
もちろん、こういったことも、そう簡単な話ではありませんが、政府観光局で働く機会を得るよりは、よほど可能性が高いことと言えます。
民間の転職会社のなかには、海外に進出している企業専門のエージェントも存在するので、こういったエージェントに問い合わせれば、候補になるような求人が存在するかどうかチェックしてくれます。自分で探さなくてもいいので、手間が省けて簡単です。
紹介してもらった求人が、気に入らなければ、断ればいいだけなので、ぜひダメ元で調べてみてください。
上記で触れた、リクルートエージェント、dodaもそうですが、下記のエージェントも、グローバル企業の求人を得意としているので、問い合わせ先としてオススメです。
※
特に、JACリクルートメントは、アジア・オセアニア地域に関連する求人案件の取り扱いに特化しているので、オーストラリア絡みの求人を探す時には、情報源として最適です。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
このところ、JACは海外向けのビジネス経験・海外勤務経験がない人材に対しては、有望な求人を紹介出来ないようになっています。(海外ビジネス経験者を募集する求人の取り扱いにシフトしているためです。)
そのため、海外経験がないという人の場合、後にも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。
特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、採用するという企業からの求人を多数保有しています。
海外駐在案件に関しても、本人の意欲が高ければ、それで良しとする企業が少なくないので、未経験という人にもチャンスがあります。(そのかわり、本気度については、厳しく見極められるので、注意してください。)
オーストラリア政府観光局主催の「世界で最高の仕事」
ここからはちょっと余談ですが、オーストラリアの政府観光局が行った「ベスト・ジョブ・イン・ザ・ワールド」キャンペーンはご存じでしょうか?
2009年にクイーンズランド州にあるハミルトン島で「アイランドケアテイカー(島の管理人)」を募集し、世界中で話題となったキャンペーンです。2013年春には、より条件の良い6つの「世界最高の仕事」(それぞれ半年間の勤務で約1,000万円の報酬)を募集する新キャンペーンが行われました。
野生動物の楽園・カンガルー島のコアラの世話係、世界遺産グレード・バリア・リーフでのクルーズ、西オーストラリア州での最高の料理の試食、ニュー・サウス・ウェールズ州でのイベントやパーティのレポート、メルボルンでのフォトグラフィーの勉強、ノーザン・テリトリーのアウトバック探検などを体験できる、といった魅力的な内容です。
一次選考には全世界から60万エントリー、35万本のビデオ応募があったということです。現実的な話ではありませんが、こんなユニークな仕事もあるんだなという事例です。
ここまではなくても、海外の観光局だと、日本では考えられないタイプの仕事もあるので、マンネリ化した生活に飽きていて変化を求めている人には、面白い働き口になると思います。
人材募集の絶対数は少ないので狭き門ではありますが、ぜひ色々と可能性を探ってみてください。それだけの価値はあります。