知的財産というのは、企業にとって年々重要度が高くなっており、人材採用ニーズも高止まりとなっています。専門性の高い仕事であり、業務経験がない人間を中途採用するケースは少ないため、経験者は引く手あまたとなっています。
専門的であるため、求人案件を扱っている転職エージェントは限られてきますが、下記のエージェントであれば取り扱い実績が豊富なので、興味がある人は一度問い合わせてみてください。
JACリクルートメント
外資系企業、日系グローバル企業の求人専門の転職エージェント。外資電機メーカー、電子メーカーからの案件で、知的財産権の確保・活用、特許・商標紛争の解決、知的財産リスクマネジメントを行う知財担当スタッフの募集案件を保有しています。
海外向け特許申請の業務経験がある人材が望まれるケースが多くなっているようです。
なお、知財関係においては、外資系企業から求人よりも、国内外を舞台に活躍する、様々な分野の日系メーカーからの求人が圧倒的に多くなっています。 業種は電気・化学・機械・自動車など基幹産業が多く、最近は医療機器・消費財などのメーカーも増えています。
また、システム開発会社、ソフトウェアベンダー、通販会社、WEBサービス運営会社等、IT業界からの求人も出ています。
こちらでは、知財のみならず、コンプライアンスなどを含めた法務全般にかかる業務内容のものが多い印象です。そのため、知財分野で実務経験が少ないという人でも採用されるチャンスがあるので、経験面で不安がある人は、こういった求人も狙ってみてください。
年収には、わりあい開きがあり、ベンチャー企業では300万円~、日系大手メーカーで~1000万円、中心レンジは400~800万円といったところです。
リクルートエージェント
保有求人案件数が日本で最も多い国内最大手の転職エージェント。様々な業種、職種の案件を扱っています。
外資製薬メーカー、化学メーカーからの知財担当者の募集案件を多数扱っています。特許調査・出願、情報管理、訴訟対応、ライセンス・アライアンス交渉・契約といった業務内容が中心となります。海外での特許申請経験、係争・訴訟経験がある人材が重宝される傾向にあります。
リーダー職の転職案件も多く出ています。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)
アージスジャパン
外資系企業の求人案件を得意としている転職エージェント。電子機器メーカー、情報機器メーカー、消費財メーカーからの知財転職案件を保有しています。
財産権に絡む調査業務、国内外での特許出願の推進、情報管理、啓蒙、教育といった業務内容となります。
理系大学を卒業していれば業務経験は問わないとするエントリーレベルの案件も出ているので、未経験者でも応募可能です。
リーガルステーション
弁護士、弁理士、法務、パラリーガル、知的財産専門の転職エージェント。弁護士事務所、特許事務所と併せて、企業内の知的財産部門からの転職案件を扱っています。外資企業の案件も多数含まれています。
スペシャライズドグループ
外資系企業専門の転職エージェント。法務・コンプライアンス関連の職種の求人を得意としており、知財スタッフの募集案件も扱っているので要チェックです。
クリエイトインターナショナル
機械・電気・化学業界の求人を得意としている転職エージェント。外資メーカーからの知財担当者を募集する案件を複数扱っています。
パソナグローバル
アジア、北米地域の求人案件を積極的に扱っている転職エージェント。海外向けの知財担当者を募集する案件を複数扱っています。機械メーカー、電気メーカー、化学メーカー、医療メーカーからの求人が中心となります。(外資、日系、いずれの企業の案件も保有しています。)