元々、国際交流関連の求人というのは、数が少ないのですが、高知県内となると、さらにその傾向が強くなります。NGO・NPO、公的機関、民間企業を問わず、定期的に求人を出している団体というのは存在しません。
不定期で求人を出している団体のなかで、比較的募集頻度が高いものとしては、高知県国際交流協会、自治体国際化協会の2団体があります。いずれも国際交流活動に関連する事務作業を担当するスタッフの募集案件となりますが、正直なところ、それほど深く国際交流に関わるようなものではありません。
外国人と接するような機会も、それほど無かったりするので、国際交流=外国人に囲まれながら仕事をするといったイメージを持っている人だと、いざ働いてみたとしても、自分の思い描いたものと違い、ガッカリしてしまうかもしれません。
ただし、それでも高知県内で発生している貴重な求人ではあるので、興味がある人は、新規募集がかかった時には、是非問い合わせてみてください。こういった求人を探すのであれば、ハローワークに相談するのが最適です。
ハローワークであれば、確実に押さえています。また、ハローワークの場合、県内の大学の国際交流センターの事務員募集案件、役所の国際交流課の職員募集案件といった求人を扱っていることもあります。
これらを全て合わせたとしても、見つかる求人は年間で10件あるかどうかといったところですが、少なくても高知における国際交流絡みの求人は、必ずハローワークで見つかるので、ハローワークさえチェックしておけば、まず見逃すことはありません。
求人情報サイトなどで掲載される案件もありますが、それらも情報元はハローワークだったりするので、特にチェックする必要はないでしょう。
仮に、ハローワーク以外に情報源を求めるのであれば、PARTNERSとJREC-INをオススメします。前者は国際交流・国際協力関連のNPO団体の求人情報が掲載されているサイト、後者は大学職員・教員の求人が掲載されているサイトです。高知県内の団体、大学からの求人が掲載されていた実績があるので、余裕がある人は、この2サイトについても定期的にチェックしても、いいかなと思います。
民間企業で働きながら国際交流活動に関与するという選択肢
残念ながら、国際交流に関連する仕事というのは限られているので、どれだけ力を入れて転職活動に取り組んだとしても、仕事が見つかる可能性は極めて低いでしょう。ボランティアや週数時間程度働くような補助スタッフであればともかく、フルタイムの仕事に就くというのは、極めて困難です。
可能性はゼロではないですし、最初から諦める必要はないので、チャンスを模索してみるべきではありますが、同時に困難であるという状況から目を背けることはせず、代替の選択肢を探ることも考えるべきです。
それは民間企業で働くという選択肢です。海外に積極的に進出している商社やグローバルメーカー、ゼネコンといった企業のなかには、現地に溶け込む形で事業を展開している会社も多く、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいるケースが少なくありません。
また、JICAの国際開発プロジェクトに参加して、現地におけるプロジェクト運営を請け負っているといった企業も存在します。
探していけば、直接的、間接的に国際交流活動に従事出来る仕事が見つかる可能性が十分にあります。こういった仕事も決して数は多くありませんが、高知県内における国際交流団体関連の求人と比較すれば、比べものにならないぐらいの数になりますし、正直なところ、こういった団体の職員として働くよりも、よほど国際交流というイメージに近い取り組みが出来ます。
最初から選択肢から除外するのはモッタイナイなので、是非、こういった方向性で自分が満足出来る仕事がないかどうか探してみてください。ビズリーチ、リクルートエージェント、JACリクルートメントといった転職エージェントであれば、グローバル企業の求人の取り扱いに長けているので、こういったエージェントに相談するのもオススメです。
思いも寄らなかった仕事を紹介してもらえるかもしれないので、是非コンタクトしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)