鳥取には近年、国際交流に力をいれている県であり、国際交流スタッフを募集する求人案件の発生数は、他県と比較しても多くなっています。東京のような大都市には敵いませんが、地方のなかでは、最も求人数が多い県の一つと言えます。
また、鳥取は様々な地域の国々との交流活動を進めているので、英語が出来る人材を募集する求人、中国語が出来る人材を募集する求人、ロシア語が出来る人材を募集する求人等、求人内容の幅が広くなっています。
なお、鳥取において募集がかかっている求人は、二つのタイプに分かれます。一つは年1~2回、定期的に募集がかかるもので、新卒採用のように採用試験を受けて合格した人間が面接に進み、その結果を踏まえて、採用者が決定されます。
こちらでは、募集期間も決まっているので、そのタイミングを逃すと、下手をすると1年以上、次の機会を待つことになるので、こまめに求人情報をチェックして、漏れがないようにしてください。
もう一つは、求人需要が発生したタイミングで、不定期で人材募集がかかるタイプ。こちらは、条件に合う人材が見つかったら、その時点で募集が終わりとなるので、早い者勝ちという側面があります。気になる求人が発生したら、すぐに問い合わせる必要があると考えてください。
いずれにしても、求人情報を確実に押さえることが重要事項となりますが、国際交流関連の求人情報は全てハローワークで入手出来ます。採用元となるのは、鳥取県、及び県内の市町村役所、国際交流協会、国際交流財団や大学の国際交流センターとなりますが、いずれも、ハローワークで募集をかけています。
試験へ応募するための申込用紙もハローワークで入手出来るので、求人を探す時にはハローワークをあたるようにしてください。求人サイトで情報が見つかることもありますが、これらも全てハローワークの情報を転載しているだけなので、最初からハローワークをチェックしておいたほうが速いです。
民間企業で働きながら、国際交流に関与するという選択肢
鳥取は国際交流関連の求人が多いとは言っても、トータルの求人数は年間10件を超えることはなく、狭き門です。また、その大半が1年を目処とする契約社員となります。契約が更新される可能性もありますが、期間満了で終了となるケースも多く、本職とするには、かなり不安定な仕事となってしまうのが実情です。
また、そもそもの話として、絶対数が少ないので、働く機会を得ることすら、相当に厳しいこととなります。そこで、代替の選択肢として、民間企業で働きながら、間接的に国際交流という活動に関与するというキャリアを検討することをオススメします。
日本企業も、今では海外に進出することが当たり前であり、鳥取県内の企業のなかでも、少なく無い会社が海外へ出ています。こういった企業のなかには、取引先企業や現地住民と親密な関係を築きながら、事業を展開しているところが少なくないですし、社内全体で国際交流活動、国際支援活動に積極的に取り組んでいる会社も存在します。こういった企業に勤めれば、日常業務をこなしながら、国際交流に携わることが出来ます。
また、JICAや国際交流基金などの国際協力プロジェクトに参加して、現地での事業を請け負っている企業もあり、こういった会社で働くことで、より直接的に関与することも可能です。こういった求人も決して多くはないのですが、それでも鳥取県内の地方自治体や国際交流団体の職員になるよりは可能性があります。
このように、民間企業に目を向けることで、現実的な選択肢が見えてくるので、ぜひこういった働き方も真剣に検討してみてください。それだけの価値は十分にあります。海外への進出に積極的な企業からの求人を取り扱っている転職エージェントに相談すれば、面白い仕事を紹介してもらえるかもしれないので、一度連絡を取ってみることをオススメします。
下記でも触れていますが、ビズリーチ、リクルートエージェント、クライス&カンパニー、dodaあたりは、海外絡みの求人を多数保有しているので、相談先として最適です。また、JICAプロジェクト関連の求人の取り扱い実績があるので、JACリクルートメント、ミドルの転職といったエージェントを押さえておくのもアリです。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)