つくば市は、日本を代表する研究都市であることもあって、外国からの研究生・留学生が多く、日常的に外国人と接する環境にあるため、国際交流に関する意識が高く、この分野において、何らかの形で働きたいと思っている人にとっては、比較的、仕事が探しやすいエリアです。
もちろん、国際交流というのは、絶対的な求人数が限られている分野なので、つくば市においても、数としては少ないです。それでも、他の地域と比較すれば、チャンスは多いので、興味がある人は、色々と調べてみてください。
このページでは、つくば市で見かける頻度が高い求人情報の詳細について、まとめていますので、勤務先候補として、参考にしてください。
つくば市国際交流協会
国際理解推進に関する事業、多文化共生事業、国際交流・協力事業、情報提供事業などを行っている財団法人ですが、事務スタッフを募集することがあります。
正職員と事務補助スタッフ（契約社員）の求人に分かれており、前者は年収500万円以上と、国際交流という分野においては、かなり恵まれた条件となっています。
ただし、応募条件は厳しく、10年以上の社会人経験、国際関係業務に関する実務経験、英会話スキルなどは必須条件として、必ず要求されると考えてください。（組織を運営するマネジメントスキルが求められるケースもあります。）
一方、補助スタッフについては、基本的に誰でも応募可能なので、ハードルは低いのですが、月給14～15万円程度と、かなりの薄給となります。
求人が発生した時には、公式サイト上において、アナウンスするとともに、ハローワーク経由で募集をかけることになるので、つくば市国際交流協会の求人を探すのであれば、とりあえずハローワークに聞いてみることをオススメします。
なお、つくば市国際交流協会では、日本語講師、通訳・翻訳、観光ガイドなどのボランティアを募集しています。多少の謝礼は出るので、アルバイトでも構わないので、国際交流に接してみたいという人は、ボランティアに参加することも考えてみてください。
つくば科学万博記念財団
つくば市の中心部に位置する科学館、つくばエキスポセンターを運営している財団ですが、科学技術の促進に寄与する事業を展開しており、そのなかで、国際交流も含まれています。（技術者や科学者、学生の国際交流推進といったものがメインとなります。）
つくば科学万博記念財団からは、国際交流事業の企画立案・実行業務を担当する職員、及び事務スタッフを募集する求人が発生することがあります。募集がかかる時には、公式サイト内の採用情報ページにおいて、告示されるので、定期的にチェックしてみてください。
- つくば科学万博記念財団 採用情報ページ
http://www.tsukuba-banpaku.jp/?page_id=40
科学技術国際交流センター
科学技術分野における国内外の交流促進、及び、研究者への支援を目的として、設立された社団法人。本部は東京にありますが、つくばにも事務所が置かれており、正規職員を募集する求人が出てくることがあります。
外国人研究者の宿泊受付、窓口業務、外国人研究者、及び、その家族に対する生活支援業務（情報提供、各種行政手続きの補助、同行）、国際交流に関するイベント企画立案・実施業務、一般事務などを担当することになります。
月額20～30万円の基本給に手当が付くことになるので、なかなか良い条件となっています。応募条件に関しては、社会人経験があること、英語が堪能であることの2点が挙げられています。
第二外国語が操れる人材が歓迎されているので、英語以外の言語が出来る人はチャンスです。（英語が出来ることが前提です。）
科学技術国際交流センターは、人材を募集する時に、ハローワークを利用しているので、有効求人の有無については、ハローワークに問い合わせるようにしてください。
筑波大学
筑波大学では、事務職員の募集を定期的にかけていますが、事務系業務のなかには、『国際交流』が含まれています。（留学生の生活支援、海外大学との連絡・折衝、国際理解促進のためのPRといった業務を担当することになります。）
基本給が22～27万円程度になり、期末手当、勤勉手当など、賞与に相当するような手当も支給されるので、悪くない条件となっています。
応募条件については、二通りに分かれています。一つは民間企業において、3年以上の実務経験があること。社会人経験があれば、ほぼ無条件で誰でも応募可能です。ただし、4年生大学を卒業してから15年以内という縛りがあるので、実質的に30代までということになります。
なお、エントリーは、民間の転職サイトから行うことになります。マイナビ転職、リクナビネクスト
といったサイトなどが対象となるので、チェックしてみてください。
もう一つは、関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験の一次合格者であること。関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験の詳細については、下記サイトを参考にしてください。
http://ssj.adm.u-tokyo.ac.jp/
民間企業で働くという選択肢
ここまで、つくば市内において、国際交流という分野で働くための選択肢について、お伝えしてきましたが、数としてはかなり少なくなります。年間で求人が10件発生するかどうかというレベルなので、かなり狭き門となります。
そのため、出来れば、これらと併せて、もう一つの選択肢を加えることをオススメします。それは、民間企業で働くという選択肢です。
つくば市には、グローバルで活躍している企業が多数存在します。こういった企業のなかには、在日外国人、海外の人達と密接にかかわりながら、事業を展開している会社が多数含まれており、こういった会社で働くことが、国際交流に関与することになっていたりもします。
また、より直接的に、企業ボランティアとして国際交流・支援活動を行っている会社もあり、社員が運営スタッフとして実行を担っているので、仕事のかたわら、国際交流活動に従事することが出来ます。
（教育分野の活動を展開している会社が多いので、教育に関心がある人には、特にオススメです。）
さらに、つくばであれば、JICAの国際協力・開発プロジェクトに参加している企業も見つかるので、こういった会社に就職すれば、かなり濃密な形で、国際交流にかかわることが出来ます。
もちろん、こういった民間企業の求人というのも、数は限られていますし、首尾良く入社出来たとしても、自分が描いているような形で、国際交流というものにかかわれるかどうかは分かりません。
現実的に見れば、こちらもやはり厳しいものではありますが、それでも、上記で挙げたような団体で働くよりは、よっぽど可能性がある話なので、是非一度は真剣に検討してみることをオススメします。
グローバルに展開している企業からの求人の取り扱いを得意とする転職会社に相談すれば、こういった求人を紹介してもらえるので、興味がある人は連絡を取ってみてください。（会社の実情について教えてもらうことも出来ます。）
＜グローバル企業の求人に強い転職エージェント＞
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円～2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。（他社のほうがオススメです。）
