実務経験が重視されている会計の世界でも、会計士の資格さえ持っていれば、業務経験がなくても構わないという求人案件が存在します。なかには、USCPAを勉強中の人間であればOKといった案件すらあります。
正直なところ、こういった未経験者応募可の案件は極めて少ないのが実情ですが、可能性はゼロではないので、本気で転職したい人は諦めないことです。
転職エージェントのなかには、未経験者可の案件に強いところもあるので、そういったエージェントに相談してみてください。このページでは、過去の実績で、比較的掲載案件数が多かったサイトをリストアップしてみます。
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でも、数としては少ないので、そこは甘い夢をみず地道に探してみてください。(会計関連の案件500に対して、未経験者可の案件が2といった感じです。)
リクルートエージェント
常時、9万件近い求人案件情報を抱えており、監査法人やコンサルティングファーム、金融機関の案件も豊富です。このページで一例として紹介した案件の一つはリクルートエージェントが過去に掲載していたものです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)
マイナビ会計士
大手転職サイト、マイナビ転職のなかにある会計士専門ページ。金融業専門の転職コンサルからアドバイスを受けることが出来ます。このページで紹介した案件例のもう一つはマイナビ会計士において公開されていたものです。
dodaグローバル
dodaも大手転職エージェントの一つであり、外資系企業・グローバル企業の求人案件にも力を入れています。米国公認会計士の資格が評価される案件も多数あります。
未経験者向けの案件がどれだけあるかは分からないのですが、コンタクトしてみるだけの価値があります。
アンテロープ
金融機関、コンサルティングファーム専門の転職エージェント。公認会計士向けの求人だと、M&Aや事業再生を手掛ける企業の案件が多いです。
@type
米国公認会計士の資格が活きる求人について、随時100件近くの案件情報を保有しています。日本の監査法人、コンサルティング会社の案件の割合が多いのが特徴です。
外資と比較すれば、日系企業のほうが人を育てるという感覚を持っているので、業務経験を問わない案件もみつかります。
KOTORA
金融業界、コンサルティング業界専門の転職エージェント。とりあえず、経歴だけを登録してスカウトを待つという形で利用することも出来ます。
勝負は35歳まで
業務経験を問われない案件の場合、年齢的には35歳が上限と考えてください。それ以上の年齢だと、さすがに実務経験無しの人間が採用されることはありません。
35歳というのも、ちょっと甘めの数字であり、出来れば20代のうちに転職活動をはじめたいところです。
もし、年齢がネックになりそうな人は、日系企業での経理職などを狙ってください。商社やメーカーの経理部であれば、英語が出来て、経理のことが分かる人材であれば、多少年齢が高くても採用してくれる可能性があります。
(裏技として、英語が出来る人材が少ない地方であれば、かなりの確率で採用されます。)
この場合、最初は派遣社員でも構いません。そうやって数年働けば、その経験を活かして転職出来る可能性が出てきます。もちろん、それだけの手間をかけても本当に会計関連の仕事をしたいという気持ちがあるのが大前提ですが、そこをいとわないという人は、ぜひこんなキャリアも考えてみてください。
尚、その場合、US CPAだけでは不足です。簿記2級以上の資格は取るようにしてください。