世の中には、持っているスキルと比較すると、恐ろしく低い収入しか得られない仕事があります。福祉関係の仕事などが典型的な職種かもしれませんが、日本語講師にも同じことが言えます。
色々な仕事の年収が掲載されているサイトがあります。
http://nenshushare.com/job/c1150/
実際に、その仕事に就いている人が自分の現在の収入を投稿しているサイトなので、妙にリアルな数字が並んでいます。
それで、日本語講師として働いている人の収入を見ると・・・
一番多い人でも400万円後半。それでも業界的には高収入の部類に入るということで、投稿された方が『年収200万円は普通』と書いてあります。
別の方が『この仕事をして『得』をすることなど何もない。あるとしたら『徳』を積むことだけだ。』と上司に言われたことがあると書き込まれていますが、この言葉が日本語講師という職業の実情を表していると思います。
私も昔、日本語講師をしている女性と出会ったことがありますが、その方は主婦で『パート感覚で出来るから務められる。生活を考えたら本業としてはやらないと思う』と言っていました。
副業として日本語講師に取り組むという選択肢
すごくやりがいはある仕事だけど、収入的にはキツイというのが日本語講師という仕事のようです。
日本語講師になるには、非常に高いスキルが求められます。語学力一つとっても、外国人に日本語をその国の言葉で教えるわけですから、ネイティブ並の実力が求められるわけです。
それだけの語学力があれば、いくらでも働き口はあります。
外国語を話せるだけでは武器にならない。これは就職・転職業界でよく言われる言葉ですが、それは中途半端なスキルを持っている人にのみ当てはまることです。
本当の意味で、語学に精通している人って、まだまだ少ないので、それを活かせる職場はたくさんあります。
さすがに語学が出来るだけで、社会人としての適性がないとなったら話は別ですが、そんな人は少数派ですので・・・
日本語講師になるとしたら、コミュニケーション能力や実務能力でも高いものが求められるので、むしろ1人のビジネスマンとして極めて優秀です。
これは管理人の個人的な推測が入っていますが、日本語講師が出来る人が、民間企業に務めたら、数倍の年収は得られると思います。
仕事は決してお金だけで図られるものではありません。実際、日本語講師として働いている人というのは、低収入に悩みながらも、仕事に対するやりがいを感じて続けている人達ばかりです。
ですから、本当にこの仕事に携わりたいという人は、チャレンジすべきですが、そこまでこだわりがあるのではなく、語学スキルを活かしたいという欲求のほうが強いという人は、一般企業で働くことも視野に入れてみてください。
転職支援会社に相談すれば、色々な職種を紹介してもらえるので、どんな仕事があるのか、一度可能性を探ってみてもいいのではと思います。