下記のページで、当サイトの管理人が外資製薬メーカーで働いていた時の体験談をお伝えさせて頂きました。
その後、自動車部品メーカーに転職したのですが、キッカケは微妙なヘッドハンティングです。微妙なというのは、当時、高校時代の同級生がこの会社で働いており、その友人経由で人材紹介会社から連絡を受けました。
その部品メーカーは、元々は日産系の下請けメーカーだったのですが、日産がルノーに買収されたことに伴い、そのメーカーもフランス企業に買収されました。
その後、日産の業績回復に合わせて、その会社の業務量も増え、人員増大も含めて体制の強化を図っているといった状態でした。そこで外資で働いていた私に転職の誘いがあったというわけです。
社内の雰囲気
このメーカーで私が担当することになったのは、工場の生産計画策定と、そのための原材料・部品の調達・輸入手配。商品は違えど、製薬メーカーでやっていたことと全く一緒です。
そのため、違和感なくすぐに仕事に馴染むことが出来ました。私は車好きで、車の部品のことであれば、すぐに把握できるので、製薬メーカーに入った時よりもやりやすかったです。
社内の雰囲気ですが、元々が日本の会社であり、買収後も社員の大半はそのまま残っていたので、製薬メーカーと同じように、基本的には日系企業という感じでしたが、それでもところどころ、外資の厳しさを感じるような雰囲気もありました。
これは業界の違いなのかなと思います。製薬もメーカー間の競争が激しい業界ですが、自動車業界はそれ以上に熾烈なので、業績目標に対する目もシビアで、自然社員にも高いパフォーマンスが求められるようになりました。
私が転職した時には、ちょうど過渡期で、日本企業の緩やかな雰囲気から成果主義の外資へ移行している最中といった感じでした。
そのため、私が入社してから2年ぐらいの間に、中高年の社員を中心に雰囲気に合わずに辞めていった人が多かったです。
個人的には、当時の私は30歳と若かったので、大量の仕事をこなすことも体力勝負で出来ましたし、やることをやれば何も言われず、好き勝手させてもらえたので有り難かったです。
製薬メーカーで働いていた時には、長老のような存在がいて、この人を通さないと物事が動かず、事前の根回しが必要といったケースもあり面倒だったのですが、この部品メーカーの場合、役員に外国人が入っていたこと、係長・課長クラスに、外資企業での勤務経験がある転職組が多かったこともあり、社内政治的なことは全くありませんでした。
頑張れば、責任のある仕事をどんどん任せてもらえるので、やりがいを感じることも出来て楽しかったです。
外資といっても色々
こんな感じで私の場合、バリバリの外資というよりも、実質日系企業という会社と、日系から外資の雰囲気に移行する過渡期の会社なので、またちょっと独特の経験です。
ですから、成果主義・実力主義という一面があって、努力して結果を出せば認められるという雰囲気がありつつも、結果が出なかったら3ヶ月でクビというような厳しさはなく、ある意味バランスが取れていたのかなと思います^^
これは別記事で書くつもりですが、管理人の妻は外資の投資銀行に働いているのですが、話を聞くと、毎年のようにリストラがありますし、45歳を過ぎたら役職につけない限り、まず解雇という世界のようです。
加えて、バックオフィスについては、日本からもっと人件費の安い国に移行させるといった計画が進行中で、そうなると日本オフィスの人員はさらにカットとなってしまうようです。しかも、その準備は自分達がやらされるという・・・
なかなか切ない世界です。
ただし、これは金融業界特有のものでもあり、外資だからといって、ここまで厳しい企業というのは、他業界ではあまりないようです。
外資と一口にいっても、実情は千差万別ということです。そのため、転職の時には、自分の希望に合うものかどうか、入念に確認するようにしてください。
ここが抜けると大変なことになります。
また、外資だからといってシビアな会社ばかりではないということも頭に入れておいて頂ければと思います。
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管理人の妻の企業は、ある意味、外資のシビアな面が全部出ている事例なので、後日改めて体験談を公開させて頂きます。なかなか厳しい話ですが、外資への転職を考えている人にとっては参考になることが多いのではと思います。楽しみにしていてください!