滋賀県において、国際交流という仕事で働きたいのであれば、県の国際交流協会、もしくは各市町村の役所、大学の国際交流センターなどが主な選択肢となります。数は限られたものとなりますが、スタッフを募集する求人が出ています。
なお、具体的な業務内容としては、下記のような案件が多いです。語学教育、在住外国人サポート、地域住民の異文化理解促進などを主要目的とする活動が中心となっています。
- 国際交流活動事業の計画・立案・実施
- 国際交流活動に関連する事務作業
- 各種文書の翻訳及び通訳
- 地域の民間交流団体の事業活動フォロー、共同企画の立案・実行
- 地域住民の異文化理解のための啓蒙活動推進
- ボランティアスタッフの管理、フォロー
- 小中学校における外国語(英語)教育サポート
- 教育委員会の職員、地域住民に対する語学指導サポート
- 滋賀県在住外国人のサポート
週5日のフルタイム勤務が基本であり(土日休み)、月給制、もしくは時給制で、プラスに各種手当てが付くといったイメージです。給与条件はそれほど悪くないのですが、注意点としては、短期契約になるケースが多いということです。
大学職員であれば、長期雇用が前提となることが珍しくないのですが、国際交流協会や自治体の職員だと、3ヶ月から1年程度での契約となるのが一般的です。契約更新は状況次第であり、未更新で終了ということも少なくないので、この点は頭に入れたうえで働くことをオススメします。
なお、こういった求人はハローワークが一通り押さえています。滋賀県内のハローワークであれば、どこでも大丈夫なので、最も近い事務所に足を運んでみてください。ハローワークの公式サイトからも求人をチェック出来ますが、掲載漏れもあるので、直接話をするのがベストです。
一部の求人サイトでも、国際交流関連の求人が掲載されていますが、その大半がハローワーク経由の情報なので、ハローワークを押さえておけば問題なしです。
ただし、大学職員の求人を探すのであれば、JREC-INというサイトもチェックしておいて損がありません。日本各地の研究機関、教育機関の求人をまとめたデータベースが公開されており、滋賀県内の大学からの求人情報も掲載されているので、ハローワークよりも情報が得やすいかもしれません。
国際交流という仕事を本職にするには?
ここまで、滋賀県における国際交流関連の求人について、概要をまとめてきましたが、基本的には本業として取り組んで、末永く働くといったタイプの仕事ではありません。業務自体は責任ある重要な仕事であっても、正職として働くのは難しい職種です。
若い人が視野を広げるため、人生経験を積むために期間限定で働く、あるいは子育てを終えて時間が余るようになった人が、社会参加の意味を兼ねて働くというのであれば問題なしですが、社会人として生活していくための収入源として考えるのには無理があります。
国際交流という分野自体、なかなか本職として働く機会を得ることが出来ない世界であり、東京などの大都市、国際都市であれば、まだ正規雇用のスタッフ求人も存在しますが、地方となるとかなり難しいです。
残念ながら、その点は滋賀も同様なので、本職として探すのであれば、別の選択肢も考える必要があります。最も現実的なのは、海外に進出している民間企業で働くということです。会社によっては、海外企業や自社の海外拠点がある地域の住民と深く関わりながら、事業を展開しています。
こういった企業で働けば、仕事を通じて、外国人と交流することが出来ます。日本国内にある交流団体で働くよりも、よっぽど国際的な体験が出来たりします。また、教育分野、医療分野を中心に、ボランティア活動に取り組んでいる企業が増えてきており、自社社員が中核となって展開しているので、こういった会社に勤めれば、より具体的に国際交流活動に関与することが出来ます。
また、より直接的なケースとしては、JICAの国際協力プロジェクト、国際交流プロジェクトに参加して、関連事業を請け負っている企業で働くという選択肢もあります。(こういった企業から、プロジェクト担当としての採用となる求人が出ていることもあります。)
このように、民間企業経由で国際交流活動に関与するといった方法もあり、こういった仕事のほうが、求人が見つかる確率が高いので、こんなことも考えてみてください。
海外進出企業の求人の取り扱いに力をいれている転職エージェントに相談すれば、仕事を紹介してもらえる可能性があります。下記にも少し触れていますが、ビズリーチ、リクルートエージェント、dodaといったエージェントであれば、こういった求人を一通りカバーしています。
自分では想像もしていなかった仕事を提案してもらえる可能性が十分にありますし、話をするだけでも視野が広がるので、是非コンタクトしてみてください。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)