株式会社メニコンの中途採用事情

株式会社メニコンの中途採用事情

 

1951年に日本ではじめて角膜コンタクトレンズを開発したパイオニアでもある、国内最大手のコンタクトレンズメーカー、メニコン。

 

コンタクトレンズ、ケア用品の製造・販売事業を長年に渡り続けていますが、近年は、海外市場への参入度合いを高めたり、犬用眼内レンズの開発・製造も手掛けたりするなど、事業の幅を着実に広げています。

 

創業以来、新しいレンズ素材やデザインの開発、製造技術の向上、生産・品質管理体制の整備に一貫して取り組んでおり、そこから生まれた品質の高さには、国内外の多くのユーザーからの支持を得ています。

 

レンズの交換や度数の変更が自由に出来る定額制システム『メルスプラン』を展開して、100万人以上の会員を獲得するなど、マーケティング面においても、画期的な新サービスを、積極的に展開しています。

 

その結果として、売上は安定的な伸びを見せており、2015年には東証一部上場を達成するなど、リーディングカンパニーとして、業界をけん引し続けている存在です。

 

こういったメーカーなので、年々、組織が拡大しており、それに伴い、人材採用の動きは活発です。中途採用に関しても、様々な職種において、求人が発生しているので、メニコンを転職先候補として考えている人は、要チェックです。

 

このページでは、株式会社メニコンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、転職活動の際には、参考にしてください。

 

株式会社メニコンの中途採用求人の傾向

メニコンの中途採用では、総合職(営業、商品企画、技術開発、研究開発、製造技術、物流、法務、海外事業企画など)、一般職(地域限定店舗営業スタッフ、接客教育担当)に分かれる形で、募集が行われています。

 

応募要件として、総合職に関しては、大卒以上であることと、該当業務に関する実務経験があることが、求められています。海外関連の部署に関しては、それに加えて、ビジネスレベルの英語力も必要となります。

 

一方、一般職の場合、短大・専門学校卒以上であれば、経験不問で誰でも応募可能なので、こちらは、応募条件のハードルが低めです。

 

求人情報の入手方法

メニコンでは、公式サイト内に中途採用希望者向けの専用ページを用意していますが、実際の募集内容に関しては、転職エージェントのサイトへ転送され、そちらで求人の一覧や詳細を確認する形になっています。
http://www.menicon.co.jp/company/recruit/

 

これは、メニコンが中途採用に関しては、転職エージェントに告知・募集を一任しているためです。そのため、求人情報を入手する際には、転職サイトをチェックすることになります。

 

なお、2017年においては、『リクナビネクスト』という転職エージェントに転送されるようになっていますが、実際には、様々なエージェントがメニコンの求人を扱っています。

 

求人ごとに、扱うエージェントが異なるケースもあるので、複数のエージェントにコンタクトを取って、確認したほうが、確実です。このページの最後に、メニコンの中途採用求人の取扱実績がある、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、連絡を取ってみてください。

 

(7社ほど、リストアップしておきますが、そのなかで、最低3社ぐらいには、問い合わせておいたほうがいいです。)

 

メニコンの社員の年収・給与制度について

メニコンに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか、具体的な事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

メニコンの社員年収

  • 設計 41歳 年収850万円
  • 企画 25歳 年収550万円
  • 企画 26歳 年収600万円
  • 営業 23歳 年収500万円
  • 営業 24歳 年収500万円
  • 営業 26歳 年収550万円
  • 営業 30歳 年収600万円
  • ショップスタッフ 26歳 年収444万円
  • ショップスタッフ 27歳 年収450万円
  • 研究開発 27歳 年収600万円
  • 研究開発 29歳 年収640万円
  • 海外事業部 26歳 年収600万円
  • 製造技術 35歳 年収550万円
  • 経理 29歳 年収460万円
  • 財務 35歳 年収550万円
  • 総務 23歳 年収380万円

 

給与レベルに関しては、業界トップだけあり、同業や他の消費財メーカーと比較しても、全体的に高めですが、自動車や医薬品といった業種のメーカーと比べると、一歩劣るというのが、正直なところです。

 

メニコンは、基本的には年功序列の会社であり、同年代の社員間では、それほど大きな給与差は生じません。

 

また、給与体系の特徴として、基本給と比較して、賞与の割合が高めとなっており、賞与は年2回、年間5か月分程度が支給されます。夏季の賞与には決算賞与も含まれるため、業績次第では、けっこうな金額になります。

 

ただし、販売店勤務の場合には、所属している店舗の業績次第となるので、自分が働いている店舗の業績が悪ければ、たとえ、会社全体の業績や、自分自身の成績が良くても、賞与は低くなります。(その逆もあって、自分の成績が悪くても、店舗の業績が良ければ、賞与は増えます。)

 

また、一般職に関しては、基本給が、総合職の8割程度に抑えられており、昇給の幅も小さいです。仮に、中途採用で、一般職で入社した場合、数年働くと、総合職への昇級試験が受けられるようになります。

 

一方、総合職には転勤がありますが、そのかわりとして、家賃の大半を賄えるだけの住宅手当が支給されているので、待遇的には、かなり大きいです。(一般職には、住宅手当はありません。)

 

中途採用で入社する時の注意点

中途入社の際には、前職までの経歴と実績などを加味して、入社後の給与額が算出されることになりますが、交渉次第では、この給与額が上がるケースも多々あります。

 

そのため、会社側から提示された金額に満足出来ない場合には、納得がいくまで話し合うことを、オススメします。ここで、中途半端に妥協してしまうと、入社後ずっと後悔し続けることになりかねないので、注意してください。

 

お金が絡む交渉は苦手ということであれば、前述した転職エージェントに、交渉を代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、この手の交渉に慣れており、好条件を引き出すために、上手に話を進めてくれます。

 

交渉下手な人が、自分で強引に進めるよりも、確実に良い結果につながるので、最初から任せてしまったほうが賢いです。

 

メニコンの評価制度について

メニコンでは、一般的な日本の会社と同等の評価制度を採用しており、自己評価と実績などを点数化したものをベースに、半期ごとの上司との面談を経て、評価が決まるようになっています。(評価の結果は、賞与額や昇給額に反映されます。)

 

評価自体は、基準が確立された制度のもとで行われており、実績や能力に応じて評価が上がるようになっています。ただし、年功序列の傾向も強く残っており、たとえ、ほかの社員より、優秀な成績を上げたとしても、飛びぬけて高い評価をもらえるということはありません。

 

昇進に関しては、3年ごとに昇格試験が行われ、合格すれば等級が上がり、それに伴い、給与も上がります。

 

なお、メニコンの場合、等級が上がらなくても、平均で年に5000円くらいは必ず、給与が上がるので、年次を経るに連れて、人事評価を抜きにして、年収が増える会社でもあり、そういった意味では、安心感があると言えます。

 

成長環境について

メニコンの社内教育制度は非常に充実しており、技術研修や語学研修をはじめ、ロジカルシンキング、マーケティング、プレゼンテーションといった、ビジネススクールで行っているような研修やグローバル研修など、幅広い分野の研修を受けることが出来ます。

 

それだけでなく、キャリア別、職種別にも、体系的な教育プログラムが用意されているため、自ら学ぼうという姿勢があれば、幾らでも高いスキルを身に付けられる環境です。

 

実務を通しての成長という面では、若くても大きな仕事をどんどん任せてもらえますし、やりたいことを積極的に発言して、自ら動けば、会社もバックアップしてくれるので、自発性がある人であれば、成長のスピードは速いです。

 

近年は、海外進出を積極的に行っていますが、まだ発展途上の段階のため、新しい事業を立ち上げる、生まれて間もない事業のビジネスモデルを確立させるといった、事業を構築する経験をすることも可能です。

 

これは、なかなか巡り会うことが出来ないチャンスなので、メニコンで、海外関連事業にかかわることが出来れば、キャリアアップのチャンスは大きく広がること、間違いなしです。

 

ワークライフバランスについて

メニコンにおけるワークライフバランスの状況は、所属する部署や店舗の状況によって、ある程度異なりますが、全体的には良好といえます。

 

特に本社や研究所は、有休の取得率が非常に高く、年末年始休暇などと絡めて長期の休みを取得することも可能であり、仕事をしっかり管理さえしていれば、上司に文句を言われるようなことは一切ありません。

 

また、会社の方針として、残業を減らす取り組みが、積極的に行われているほか、社内の飲み会なども少ないため、平日においても、プライベートの時間を確保しやすいです。

 

なお、営業職においても、仕事自体が個々の裁量に任されており、残業も強要されることがないため、業務がスムーズに進んでいれば、定時に退社することが可能です。ただし、業務量自体は多いので、効率良く仕事を回さないと、残業は避けられないでしょう。

 

また、店舗営業職の場合、基本的に、土日祝日は出勤日となるので、休むことは難しいです。(休みは、平日がメインになります。)

 

残業に関しては、ほとんどない店舗もあれば、毎日遅くまで残業が発生する店舗もあるなど、勤務先店舗によって、状況は大きく異なります。

 

女性の働きやすさについて

メニコンでは、もともとハラスメント対策はしっかり行われているため、男女差別のようなものは一切なく、研究所など、女性の少ない部署においては、逆に女性を大切に扱う雰囲気があります。

 

現時点においては、管理職に就いている女性の数は少ないのですが、近年は女性の登用を積極的に行っており、昇格試験において、女性が優遇される傾向すら、見られるようになっているので、キャリアップに対する意欲が高い女性にとっては、メニコンは狙い目です。

 

なお、女性登用の動きは、全部署共通ですが、そのなかでも、開発・技術系、営業系の部署よりも、管理系、事務系の部署のほうが、女性が昇進しやすい傾向があるので、このことは頭に入れておいてください。

 

子育て支援の体制としては、メニコンには、産休・育休の制度が完備されており、本社勤務の女性社員のなかでは、積極的に利用されています。

 

一方、店舗営業職だと、女性の比率が高いものの、土日祝日が出勤日になることや、時短勤務も制度としては用意されてはいるものの、利用しづらいため、出産後に仕事を続けている人は、それほど多くはないというのが、現状です。

 

メニコンの転職先としての価値

ここまで、メニコンの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、転職先として見た場合の、この会社の最も大きなセールスポイントというのは、仕事のやりがい、仕事を通じて得られる経験ということに尽きます。

 

社員にチャンスを与える会社なので、入社直後から、重要度の高い仕事に取り組む機会が得られますし、積極的に仕事に取り組む社員をバックアップする会社でもあるので、努力していれば、仕事がうまくいくように、サポートしてもらえます。

 

そこで、結果を出せば、さらに重要な仕事が出来るということで、この会社で得られる経験というのは大きく、その気になれば、かなり速いペースで、自分を成長させていくことができます。

 

これらの経験というのは、製造業ではもちろんのこと、どの業種でも活きることなので、メニコンで得た経験を武器にして、より好条件を提示してくれる会社に再転職するといったことも可能です。

 

特に、海外事業に関わることが出来れば、その経験は、転職市場においても、高く評価されるはずです。

 

なお、こんなふうに書いているのは、条件面に関して、メニコンが、メーカーとしては、決して悪くないけど、かといって特筆するほど良くもないという立ち位置にいるからです。

 

残業がそれほど多いわけではなく、かつ、休日も確保出来る会社なので、給与にそれほどこだわらないということであれば、良い意味で、『マイペース』、『気楽』に働ける会社です。(成果に対するプレッシャーも、それほどキツくありません。)

 

その一方で、もっと収入を上げたいということであれば、再転職という道もあるということです。もちろん、再転職に成功するためには、自分に実力がなければダメですが、メニコンというのは、自分を鍛える場としては、適切な環境です。

 

教育体制が充実しているので、しっかりとした教育も受けられますし、先ほども触れたように、仕事を通じて、色々なことを経験出来ます。それでいて、結果を厳しく追及されるわけではないので、プレッシャーがないなかで、チャレンジ出来ます。

 

これは、自分を成長させたいという人にとっては、なかなかのメリットということで、ここを、メニコンの最大の魅力とさせて頂きました。

 

もちろん、これは一つの見方に過ぎず、人によって感じるものは違うと思いますので、メニコンが自分に合う会社なのかどうか、入念に見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。

メニコンの中途採用求人を扱っている転職エージェント

下記に、メニコンの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、相談してみてください。プロの視点で分析してくれるので、参考になります。

 

また、エージェントは様々な企業の求人案件を保有しているので、他社の求人を紹介してもらうとのもオススメです。メニコン以上に、自分にピッタリの会社が見つかる可能性は十分にあるので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。