みずほフィナンシャルグループ傘下の大手証券会社、みずほ証券。上場企業の約7割との取引関係を有する持つみずほ銀行の強固な顧客基盤を活用して、資金調達、経営・財務戦略に関わるM&Aアドバイザリーといった、金融ソリューション事業を展開しています。
同時に、業界トップの274拠点の国内ネットワークを駆使して、リテール事業にも力を入れています。みずほ銀行の支店ロビー内にプラネットブースを設置するなど、こちらでも、みずほ銀行との協働体制を軸に、幅広い投資商品を提供しています。
最近では、債券や株式の引受業務やM&Aアドバイザリー等の投資銀行分野において、常にトップクラスの実績を残していますし、著名な金融専門紙における株式アナリストランキングにおいて、4年連続で1位を獲得するなど、業界内においても、高い評価を得ています。
今後も、業績が伸びていくことが予想されており、金融業界において、転職を目指すのであれば、有望な転職先候補の一社と言えます。中途採用の求人が多数発生しており、転職のチャンスは豊富に存在するので、ぜひ真剣に検討してみてください。
みずほ証券の中途採用求人の傾向
みずほ証券の中途採用において、募集がかかる職種は多岐に渡りますが、そのなかにおいて、特に募集頻度が高い代表的な職種を挙げると、下記の通りとなります。
- 事業法人(上場企業)向けレバレッジ業務
- ライブラリー業務(バンカーの資料作成サポート業務)
- 機関投資家向け株式調査レポート審査業務
- フィナンシャルコンサルタント
いずれの職種に関しても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、具体的な経験の内容(職歴・経歴)、年数については、職種ごとに異なるので、個々に確認するようにしてください。
なお、ライブラリー業務以外の職種においては、ビジネスレベルの英語力が必須となっているので、語学が苦手な人だと、転職出来る可能性は低くなります。
また、上記の職種以外では、マーケティング(商品企画)、経理財務、人事、法務、経営企画、海外事業企画、社内SEといった職種において、募集がかかることがありますが、求人の発生頻度は低くなります。
求人情報の入手方法
みずほ証券の公式サイト内には、採用情報ページが開設されており、募集要項が掲載されているので、そちらのページにおいて、詳細情報について、確認することが出来ます。
https://career.mizuho-sc.com/m_career/index.html
また、みずほ証券は、転職会社経由でも募集をかけており、こちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
基本的に、人材を募集する時には、公式サイト、転職会社、双方において、求人が公開されることになりますが、稀に、どちらか一方でしか、募集がかからないことがあるので、面倒ではありますが、みずほ証券の求人情報を押さえるには、双方をチェックしておいたほうが確実です。
特に、求人の発生頻度が低い職種に関しては、求人が出た時の募集人数が少ないこともあり、転職会社に募集を一任するケースが多く、これらの職種での転職を考えている人は、公式サイトを確認するだけでは、見過ごす可能性があるので、要注意です。
このページの最後に、みずほ証券の中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
みずほ証券の社員の年収・給与制度について
みずほ証券に勤務する社員の年収に関してですが、職種別に幾つか収入事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 27歳 年収450万円
- 営業 27歳 年収500万円
- 営業 27歳 年収700万円
- 営業 28歳 年収700万円
- 営業 30歳 年収500万円
- 営業 課長代理 31歳 年収730万円
- 投資運用 27歳 年収700万円
- 投資運用 30歳 年収900万円
- 投資運用部門 ヴァイスプレジデント 33歳 年収1500万円
- 経営企画 26歳 年収700万円
- 商品企画 41歳 年収1000万円
- アソシエイト 25歳 年収400万円
- アソシエイト 28歳 年収900万円
- アソシエイト 30歳 年収850万円
- コンサルタント 23歳 年収450万円
- コンサルタント 25歳 年収470万円
- コンサルティング 課課長代理 30歳 年収568万円
- IT 25歳 年収500~600万円
- IT 48歳 年収1300万円
- ITマネージャー 44歳 年収1000万円
- アナリスト 24歳 年収450万円
- アナリスト 32歳 年収800万円
- アナリスト マネジャー 30代 年収1000万円
みずほ証券の給与体系は、毎月の基本給にプラスして、年2回の賞与が支給されるといったオーソドックスなものとなります。賞与に関しては、基本給の4~5か月分であり、会社の業績によって、若干の変動があります。
同時に、個人成績も考慮され、実績に比例して、支給額がアップします。営業職に関しては、賞与の変動幅が非常に大きく、成績によっては最大10か月分が支給されるケースもあります。
昇給については、年1回、給与見直しの機会があります。みずほ証券では、20段階からなる職階制が導入されており、最短で入社5年目に1つランクアップして、給与が上がることになります。
こちらは、年功序列の度合いが強いのですが、年次評価も影響してくるので、ある程度は、実力主義の要素も含まれます。
残業代に関しては、実働分が満額支払われることになります。(ちなみに、みずほ証券の平均残業時間は、1ヶ月あたり、40時間程度です。)
福利厚生に関しては、各種社会保険が完備されているほか、家賃補助(借上社宅)が手厚く、ある一定の年齢になるまでは、月9万円の補助が全員一律で受けられます。
また、みずほ証券は、ディズニーランドのスポンサーになっていることから、社員はスポンサー割引で入場することが出来ます。
中途採用で入社する時の注意点
中途で入社する場合には、前職までの経歴・実績をベースにして、給与額が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで諦めずに、自分の希望条件を伝えて、しっかりと話し合うようにしてください。
ここで妥協してしまうと、後々まで影響を受けることになるので、要注意です。もし、こういった金銭交渉を自分で行うのは、気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉の代行を依頼することを、オススメします。
彼らはプロなので、この手の交渉ごとに長けており、うまく話を進めてくれます。自分の希望条件を100%通すというのは難しいのですが、何らかの上積みが為される可能性は十分にあります。
代行してもらうことで、慣れない交渉を実行するストレスから解放されるというメリットもあるので、苦手な人は、最初から任せてしまったほうが賢明です。
みずほ証券の評価制度について
みずほ証券の評価制度ですが、収益や売上、資金導入等、職種ごとに、数値基準が設定されており、それらの基準をベースに、数字で判断されることになります。客観的な指標となるので、公平感が強い評価体系と言えます。
(なお、みずほ証券では、部下が上司を評価する制度もあるため、上司の側も、緊張感を持って、部下を査定することになり、ここも公平感を担保することにつながっています。)
具体的な査定方法としては、年に1回、各自の目標数値を決めて、期末に達成度がチェックされることになりますが、目標数値を決める際には、上司と細部まで話し合って、お互いに納得したうえでの決定となりますし、期末に至るまでに、何度も細かくレビューすることになります。
これは、自分の成績を挙げるためのフォローを、常に受けられることを意味するので、大きなメリットですし、このあたりは、社員に対する配慮がある会社と言えます。
ただし、先ほども触れましたが、みずほ証券においては、所属部署の成績を個人の評価に加味するので、自分自身の成績が良くても、所属部署の成績が悪ければ、結果的に評価は悪くなってしまうことになり、この点は運の要素が入ってくるとも言えます。
みずほ証券の教育制度・成長環境について
他の証券会社と違い、みずほ証券は、自社グループ銀行の基盤を活かすことで、案件が獲得出来るという利点があります。実際、他社では経験出来ないようなプロジェクトに関与する機会が多々あり、こういった機会を利用して、自己成長を図ることが出来ます。
同時に、入社直後の早い段階から、重要度が高い業務に従事することになるので、常に、結果に対するプレッシャーを感じながら、仕事に取り組むことになります。
これは、タフではありますが、そういった状況下から逃げずに、真摯に取り組むことによって、必然的に、自分の実力が引き上げられることになり、ライバル会社の同年代の社員と比較しても、より高いパフォーマンスが発揮出来るようになります。
元々、みずほ証券は、チャレンジ志向が強い人材を評価する傾向があり、自分から手を挙げれば、様々なことに挑戦させてくれるので、成長意欲が高い人にとっては、このうえない環境と言えるでしょう。
なお、みずほ証券では、アナリスト試験、TOEIC試験など、資格試験の費用補助制度、英会話教室の受講料補助制度などが用意されており、これらの制度を利用して、スキルアップを図ることも出来ます。
(ちなみに、資格に関しては、業務に直接的に関係がないものも、対象となります。)
ワークライフバランスについて
業界の例に漏れず、元々、みずほ証券は、長時間労働が常態化している会社でしたが、勤務体制、休暇制度などの抜本的な見直しに着手しており、少しずつ、その成果が出てきています。
残業時間は削減傾向にありますし、有給に関しても、会社側が積極的に推奨することで、消化率が高くなっています。
また、A連という5日間の長期休業、及び、B連という2日間休暇が用意されており、全員が必ず取得することが徹底されているので、定期的に、リフレッシュの時間を取ることが可能です。
同時に、フレックスタイム、時差出勤、在宅勤務といった制度を導入したため、自由度の高い柔軟な働き方が出来るようにも、なってきています。
業務負荷は依然として高いため、長期的に残業が続くような時期もありますが、改善傾向にあるので、ワークワイフバランスを重視する人にとっても、みずほ証券は悪くない会社と言えます。(証券会社のなかでは、確実に良い部類に入りますし、今後にも期待出来ます。)
女性の働きやすさについて
みずほ証券では、年々、女性社員の割合が増え続けており、それに伴い、女性が高い意欲を持って、能力を存分に発揮出来るように、社内環境の整備に務めると同時に、管理職登用を含めて、女性がキャリアを築いていくための支援体制を強化しています。
(キャリアアップを目指す社員に対しては、専門の社内セミナーを開催するなど、女性社員のフォローに積極的です。)
また、子供を出産した後でも、継続して働けるように、短時間勤務制度、在宅勤務制度などが、整備されており、高い利用実績を誇っています。(ちなみに、短時間勤務は、介護目的に、利用することも可能です。)
元々、ワーキングマザーが多い会社ということもあり、社員間のネットワークが出来ていて、お互いに助け合う文化がありますし、会社としても、育児・介護のコンシェルジュ(相談窓口)を設置するなどして、人的なサポートも行うようにしています。
今後も、環境整備が進むことは間違いないので、証券業界において、転職先を探している女性に対しては、みずほ証券はオススメです。
みずほ証券の転職先としての価値
ここまで、みずほ証券の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、社員のワークライフバランスに対する配慮が手厚い会社であり、証券会社としては、就労環境が良好なので、仕事だけでなく、自分や家族との時間も大切にしたいという人に、オススメの会社です。
その反面、給与などの条件面については、大手の証券会社としては、ほぼ平均的なレベルなので、それほど他社と比較して、突出した魅力があるというわけではありませんが、平均水準が高い証券会社としての話なので、他業種の企業と比較すれば、十分に高収入です。
それでいて、みずほ証券は住宅補助などの福利厚生も、それなりにしっかりしているので、待遇面についても、問題なしです。
その一方で、外資のように、結果を出せば、青天井で収入が上がっていくといった会社ではないので、自分の実力で勝負してみたいという人にとっては、あまり魅力を感じる会社ではないかもしれません。(人事評価には、年功序列の要素も含まれます。)
このあたりは、当人の価値観次第となるので、自分が求めるものを満たす会社なのかどうか、見極めたうえで、みずほ証券への転職の判断を下すようにしてください。
みずほ証券の中途採用求人を扱っている転職会社
最後に、みずほ証券の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情にも精通しているので、このあたりの判断に迷うようであれば、相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社に他社の求人を紹介してもらって、みずほ証券と比較してみるのもアリです。みずほ証券以上に、自分に合う会社が見つかる可能性がありますし、逆に、比較することで、より、みずほ証券の魅力が明らかになって、やっぱりこの会社で行くという決断になるかもしれません。
いずれにしても、転職先を決める際に、情報量が多いに越したことはないので、ぜひ、色々と話を聞いてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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