ソニーグループを統括する事業持株会社である、ソニー。世界首位のCMOSイメージセンサやゲームなどのハードウェア分野をはじめ、映画・音楽分野に重点を置いて、事業を展開しています。
同時に、グループ子会社を通じて、銀行業・生命保険業・損害保険業・不動産業・放送業・出版業・アニメーション制作事業・芸能マジメント事業・介護事業・教育事業・電気通信事業など、様々な事業を多角展開している、一大コングロマリットです。
近年は、半導体事業などが好調で、業績は過去最高水準まで回復しています。また、最近では子犬型のペットロボットである新型aiboの発売が話題になるなど、AI・ロボット分野にも、注力しています。
人材採用の動きについては、ソニーは、新卒・中途を問わず、積極的に人材募集をかけています。中途採用に関しても、様々な職種を対象に、随時募集をかけていますので、転職のチャンスは豊富に存在します。
このページでは、ソニーの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境について、まとめていますので、参考にしてください。
ソニーの中途採用求人の傾向
ソニーでは、営業、マーケティング、広報、経理財務、人事、法務、経営企画、海外事業企画、内部監査、調達購買、デザイン、品質管理など、様々な職種において募集をかけています。
また、電気/通信、ソフトウェア/ネットワーク、メカ設計、光学技術、デザイン、先端材料/機能デバイスといった領域において、エンジニアを募集しています。
主要どころだけでも、制御系・組む込み系、アプリケーション開発、回路設計、画像・信号処理技術開発、光学など、多岐に渡ります。
全てを書き出すのは、紙面の問題で省かせて頂きますが、ソニーの採用情報ページにアクセスすれば、一覧表示されているので、そちらで確認するようにしてください。(後ほど、採用情報ページのURLをお伝えします。)
応募条件については、どの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、必要なスキルや知識、資格などは職種ごとに異なります。また、英語力が必要となる職種もありますので、詳細については個々に募集要項を確認するようにしてください。
(英語については、TOEICスコアの提出が義務づけられることもあります。)
なお、ソニーには、キャリア登録制度が用意されており、職務経歴をあらかじめ登録しておくことで、希望する職種や、自分に適した職種・ポジションの求人が、ソニーグループ内において発生した場合、その情報を受け取ることが出来るようになります。
今現在、希望する職種において、求人が存在しない場合、もしくは、今すぐに転職することはないけど、将来の選択肢として、ソニーに関心があるので、求人情報をウォッチしておきたいという場合には、有効な手段です。
求人情報の入手方法
ソニーは、公式サイト内に、採用情報ページを開設しており、このページから、募集がかかっている中途採用求人の詳細について、確認することが出来ます。
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/careers/index.html
また、ソニーは転職会社経由でも、募集をかけているので、そちらに問い合わせる形でも、求人情報を入手することが出来ます。
どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、ソニーの場合、募集対象となる職種は細かく分かれているうえ、かつ、事業部単位の募集となるので、同じ職種でも、複数の部署から求人が出ており、どれが自分にとってベストなのか、判断に迷ってしまう人もいると思います。
そんな時には、転職会社は、貴重なアドバイザーとなります。あなたの職歴・経歴や希望条件、目指す将来像などを加味して、最適な求人を提示してくれるので、自分一人で判断を下すのは難しいという時には、相談してみてください。
また、転職会社は、様々な企業の求人案件を扱っているので、ソニーだけでなく、ほかの会社も視野に入れて、幅広く、転職先を模索していきたいという時には、まとめて求人情報を教えてもらえるので、自分で探す手間が省けて便利です。
このページの最後に、ソニーの中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますが、転職先を決める際には、何かと頼りになる存在なので、うまく活用することをオススメします。
ソニーの年収・給与制度について
ソニーに勤務する社員の給与水準ですが、幾つか具体的な年収事例を挙げると、以下のようになります。
- ソフトウェア開発 28歳 年収700万円
- ソフトウェア開発 30歳 年収800万円
- ソフトウェア開発 34歳 年収800万円
- ソフトウェア開発 38歳 年収780万円
- ソフトウェア開発 40歳 年収1000万円
- エンジニア 29歳 年収700万円
- エンジニア 37歳 年収900万円
- シニアソフトウェアエンジニア設計リーダー 51歳 年収1000万円
- 企画管理 31歳 年収850万円
- 企画管理 40歳 年収1000万円
- 企画管理 課長クラス 43歳 年収1000万円
- 設計 30歳 年収700万円
- 設計 36歳 年収900万円
- 設計 課長クラス 45歳 年収850万円
- マーケティング 28歳 年収700万円
- マーケティング 34歳 年収800万円
- マーケティング係長 38歳 年収900万円
- 経営企画 29歳 年収630~680万円
- 経営企画 32歳 年収500万円
- 経営企画 課長 41歳 年収980万円
- 営業 29歳 年収600万円
- 海外営業 33歳 年収800万円
- 海外営業 部長クラス 45歳 年収1300万円
- 研究開発 27歳 年収650万円
- 研究開発 32歳 年収700万円
- 研究開発 課長 35歳 年収1200万円
- 研究開発 課長 40歳 年収900万円
- 品質管理 32歳 年収750万円
- 品質管理 主任クラス 37歳 年収700万円
基本給に加えて、年2回賞与が支給されるというオーソドックスな給与体系となっており、ソニーは同業他社と比較して、やや高めの給与水準となっています。昇給は年1回、個人の実績に応じて行われますが、それほど大きな増額ではありません。
給与制度は、ジョブグレード制となっており、グレードごとに給与支給額が決められています。また、グレード内での支給額には幅があり、同じグレードでも、評価によって支給額が変わってきます。
そのため、仮にグレードの上位に属する評価を得て、給与が上がったとしても、実績次第では、翌年に減額となるといったことが、普通に起こります。
グレードは、制度上は、本人が担う役割・ポジションに応じて決められるとされていますが、実際には、ある程度の年次までは、年功序列で昇格していきます。
40歳前後で1000万近くの年収となることも多く、その点はさすが大企業といったところですが、その先は、マネジメント職に昇格しない限り、頭打ちとなります。
賞与については、個人評価、および、各事業の利益によって、変動する仕組みとなっており、組織間で差が生じます。年間で最大150万程度の差が付くこともあり、この部分については、市場環境など、外部の状況にも影響を受けるので、運の要素も絡んできます。
福利厚生については、各種保険が完備されているほか、退職金制度、財形貯蓄制度、社員持株会、独身寮などが用意されています。ただし、住宅手当、家族手当といったものは一切ないので、その点は注意が必要です。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、これまでの職歴・経歴を加味して、基本給が算出されることになりますが、ここは交渉次第で変わってくるという要素もあるので、ソニーから提示された給与額に納得がいかない時には、そこで諦めずに、キチンと交渉するようにしてください。
ここで妥協してしまうと、せっかく転職が決まったのに、後悔することになりかねないので要注意です。もし、こういった条件交渉をどう進めたらいいのか分からないということであれば、前述した転職会社に代行を依頼してください。
彼らは、この手の交渉に長けていますし、ソニーの内部事情も押さえているので、スムーズに話を進めてくれます。自分の希望条件が全て通るというのは難しいのですが、何らかの上積みを勝ち取ってくれる可能性は十分にあります。
交渉ベタな人が、自分で強引に進めると、かえって失敗する可能性が大なので、無理せず、最初から任せてしまったほうが賢明です。
ソニーの評価制度について
前述したように、ソニーではジョブグレード制が採用されており、役割(担当業務の内容・ポジション)によってグレードを定め、そこに給与が連動するようになっています。
毎年、期初に設定する個人目標の達成率をベースに、5段階で査定するものとなりますが、相対評価となるので、同じ部署の同僚のパフォーマンスにも影響を受けることになります。
また、具体的な評価は、直属の上司が行うことになりますが、人事査定における上長の権限は大きく、その査定でほぼ決まりとなるので、上司の意向次第という要素もあります。特に個人の業績を定量化するのが難しい部署においては、その傾向が強くなります。
そのため、ソニーで高評価を得ようと思ったら、ただ真面目に仕事をするだけではなく、自分の成果をきちんと上長にアピールしていくことも必要です。
また、日頃から、上長と円滑なコミュニケーションを図り、自分が期待されている役割を把握して、その期待に添うパフォーマンスを発揮することも重要です。
ちなみに、ジョブグレード制は、能力のある若い人に、よりチャンスを与えるような仕組みになっているため、若手にとっては好ましい環境となっている反面、管理職の比率が従来の制度に比べて少なくなっているため、ベテラン社員にとっては厳しい一面もあります。
成長環境・キャリア開発について
ソニーは、社員教育にそれほど力を入れている会社ではありませんが、職種別・階層別の研修制度や、自己啓発的なカリキュラム研修が用意されており、希望する人は、自由に受講することが出来ます。
ただし、仕事に必要な知識・スキルについては、現場の業務を通じて、自らの責任において習得していく必要があり、ここは会社からのサポートは受けられないと考えてください。
自分次第となりますが、そのかわり、ソニーは、何かやりたいことがある時には、自分から手をあげれば、任せてもらえる社風です。能動的に動くことで、色々なことにチャレンジする機会を持てるので、自分のやる気次第では、かなりのスピードで成長することが出来ます。
また、若くても仕事で結果を残せば、管理職や上級エンジニアに、昇進出来る可能性が出てきます。もちろん、こういったポジションは狭き門なので、そう簡単な話ではありませんが、少なくても、自分の努力で実現出来ることなので、やり甲斐は十分にあります。
ちなみに、ソニーはグローバルで事業展開していることから、海外と関わる業務や、海外駐在の機会なども多くあるため、将来的には、日本を出て、世界で働きたいという夢を持つ人にとっても、オススメの会社です。
(こういった環境などで、語学力や外国人相手のコミュニケーションスキルを磨くことも出来ます。)
ワークライフバランスについて
ソニーは、元々、長時間労働が常態化していた会社ですが、社員のワークライフバランスを改善するために、会社として働き方改革を推進しており、就労環境は着実に良くなっています。
ノー残業デーを設定したり、どんなに遅くても、22時までには、退社するように定めたりするなどして、残業時間の削減に取り組んでおり、実際に、成果が着実に出ています。
また、休日出勤についても、部署にもよりますが、ほとんど発生しないようになったので、平日は忙しくても、週末にはしっかり休みを取れる状況です。
加えて、ソニーは、有給が取りやすいうえ、特別休暇も設定されているので、年間の休日数は多いです。(有給と特別休暇を合わせて、長期の休みを取得するといったことも可能です。)
さらに、フレックス制が採用されているため、出退社時間については、自分で自由に決められています。
そうはいっても、平日は残業が少なからず発生している状態なので、同じようにフレックス勤務を導入している他社のように、平日の早い時間に退社して、遊びに行くなんてことは難しいのですが、それでも、それなりの自由は効きます。
最近では、テレワーク、在宅勤務制度の導入も進めていますし、それに伴い、自宅からでも問題なく働けるように、テレビ会議などのシステムを充実化させています。
こういったことを踏まえると、今後は、時間が経つに連れて、就労環境がますます改善して、仕事とプライベートを両立させながら、働くことが出来る会社になってくると考えて間違いなしです。
なお、注意点としては、海外とのやりとりが日常的に発生する業務に就いている場合、時差のある外国との会議が、頻繁に行われるため、残業が多くなりますし、海外出張の機会も多くなるので、どうしても、プライベートの時間が削られる傾向にあります。
これは、そう簡単に改善出来るものではないので、今後も、この傾向が続く可能性が高いと、捉えておいたほうがいいでしょう。
女性の働きやすさについて
ソニーは、女性がやりがいを持って働ける会社です。仕事の割り振り・責任分担において、男女で差別されることはないですし、仕事で結果が出せば、その結果に相応する評価を受けて、昇進・昇給を得ることになります。
管理職への登用の機会についても、男女平等ですし、ソニーは、ダイバーシティの観点から、女性の管理職を増やしていく方針を取っているので、むしろ、女性のほうが、チャンスが得られるかもしれません。
なお、女性だと、キャリアプランを考える時に、どうしても、家族のことに配慮しなければならないケースもありますが、その場合には、会社として、必要なサポートを行うことを明言しており、実際に、上司を中心となって、バックアップをしています。
そのため、小さな子供がいる人や、親の看病が必要な人でも、無理のない範囲内で、働き続けることが出来ます。
もちろん、産休・育休・時短勤務制度なども整っており、誰でも問題なく取得できます。時短勤務についても、周囲の理解がありますし、実際にほとんどの人が、育休から復帰した後に利用して、育児をしながら働いています。
フレックス制が導入されていることにより、勤務スケジュールについては、ある程度自由が効きますし、今後は、テレワークや在宅勤務の制度を利用して、自宅から働くといったことも出来るようになるので、ワーキングマザーにとっては、理想的な会社と言えます。
ソニーの転職先としての価値
ソニーは待遇面も悪くないですし、就労環境についても、残業が多いという一面はあるにしても、年々、削減傾向にあるうえ、休みは多い会社なので、まずまずと言えます。
実力のある人、仕事で成果を出した人が、正当に報われる仕組みが整っていますし、その一方で、子育てや介護など、どうしても、仕事を抑えなければいけないような時にも、その状況を受け入れて、サポートしてくれる会社なので、良い職場と言って間違いないでしょう。
転職先としてオススメ出来る会社ですが、そうは言っても、誰でも満足出来る完璧な会社というのは、存在しないので、もしかしたら、ソニーについても、自分は合わないと感じる人もいるかもしれません。
そのため、最終的に、自分自身の価値観・働き方などを考慮しながら、ソニーへの転職を目指すのかどうか、判断を下してほしいのですが、少なくても、真剣に考えるだけの価値はあるので、少しでも関心があるようでしたら、時間を取って、考えてみてください。
なお、先ほど、中途採用の求人情報の入手先として、転職会社に触れましたが、彼らは、ソニーの社内事情を熟知しているので、判断に迷うことがあれば、相談してみるのもアリです。プロの視点で、冷静にアドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、他社の求人を紹介してもらって、比べてみるといったことも、有効な手段です。(その結果として、ソニー以外の会社を選択することになるかもしれませんが、それはそれで良いことです。)
ソニーの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、ソニーの中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、ぜひ、色々と話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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