世界157カ国に22万人以上のスタッフを有する世界4大監査法人、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のメンバーファームである、PwCあらた有限責任監査法人。Big4系の監査法人としては、唯一、完全な外資系フォームとなります。
日本の4大監査法人のなかでは、最も組織規模が小さなファームですが、国際財務報告基準(IFRS)の導入支援、財務報告にかかわる内部統制支援、株式公開に関するアドバイザリーといった業務を中心に、クライアントから信頼を得て、数多くの案件を請け負っています。
また、ここ数年は、グローバル化に伴う、日系企業の海外進出支援案件が伸びており、売上高・利益高の増加ペースは、他の監査法人を上回るものとなるなど、好調を維持しています。
採用状況については、新卒・中途を問わず、様々な職種において、募集がかかっているので、PwCあらた有限責任監査法人への転職のチャンスは豊富に存在します。
このページでは、PwCあらた有限責任監査法人の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
PwCあらた有限責任監査法人の中途採用求人の傾向
PwCあらた有限責任監査法人では大きく、『会計監査/システム監査』、『アドバイザリー/コンサルティング』、『ITなど専門職』、『管理部門/バックオフィス』の5部門に分かれる形で、中途採用を行っています。
対象となる職種は、財務コンサルタント、経営コンサルタント、リスク管理コンサルタント、会計監査、ITエンジニアを中心に、多岐に渡ります。あまりにも数が多すぎて書ききれないので、詳細については、直接、確認するようにしてください。
(後ほど、求人情報の確認方法について、お伝えします。)
いずれの職種に関しても、該当業務に関する実務経験を有するか、もしくは、あらたでは、製造・流通、医療・食品・化学・素材、金融ITなど、特定の業種におけるアドバイザリー業務に力を入れているので、こちらの業種における就労経験を豊富に有することが、応募資格となってきます。
実際、PwCあらたに転職する人のバックグラウンドは様々であり、多様な人材が集まっているので、逆に言えば、間口は、それだけ広いと言えます。
例えば、前職が監査法人で会計監査の経験のある人が、財務報告に関するアドバイザリー業務に従事する、銀行員だった人が、信用リスク管理における専門性を活かして、ガバナンス・リスク・コンプライアンス部において、信用リスク管理体制構築支援業務に従事するといった感じです。
思いも寄らぬ形で、自分の経歴が強みを持つケースも少なくないので、色々と可能性を模索してみてください。
求人情報の入手方法について
PwCあらた有限責任監査法人では、公式サイト内に中途採用ページを用意しており、そちらのページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが可能です。
http://www.pwcaaratacareers.com/mid_career/
また、中途に関しては、転職エージェント経由でも、募集をかけているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが可能です。
どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、PwCあらた有限責任監査法人の求人を、他社の求人と比較したいという時には、便利です。
また、転職エージェントに一度登録しておけば、その後は、自分が希望する条件に合う求人が発生した時、その都度、自動的に通知してもらえるので、PwCあらたのように、求人の更新頻度が速い会社を狙う時には、情報源として使えます。(自分で求人情報を探す手間が省けるので、便利です。)
このページの最後に、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
PwCあらた有限責任監査法人の社員の年収・給与制度について
PwCあらた有限責任監査法人に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つかサンプル事例を挙げると、下記の通りとなります。
- コンサルタント 30歳 年収750万円
- コンサルタント 40歳 年収1000万円
- シニアアソシエイト 29歳 年収920万円
- シニアアソシエイト 29歳 年収700万円
- シニアアソシエイト 30歳 年収750万円
- シニアアソシエイト 30歳 年収1200万円
- シニアアソシエイト 33歳 年収850万円
- マネージャー 35歳 年収1300万円
- マネージャー 37歳 年収1000万円
- マネージャー 35歳 年収1100万円
- 監査 25歳 年収700万円
- 監査 32歳 年収700万円
- 経理財務 26歳 年収650万円
- 経理財務 27歳 年収650万円
- 人事 29歳 年収800万円
PwCあらた有限責任監査法人の給与体系は、毎月の給与にプラスして、年に1回、賞与が支給されるというものとなります。基本給は職階級ごとのテーブル制、賞与は業績連動給となります。
監査法人のなかでは、年功序列の色が濃く、結果を出したとしても、それがすぐに昇給・昇進に直結するわけではないので、上昇志向が強い人だと、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ただし、最近の傾向として、クライアントの増加ペースが速いこともあり、昇進のペースは、以前に比べて速くなっています。また、待遇面も、他社以上のものになってきているので、トータルで見ると、悪くはない状況です。
なお、残業に関しては、みなし残業が、1ヶ月あたり30時間含まれており、それ以上の残業を行う時には、事前申告制となります。会社側として、サービス残業を禁止しているので、実労働分が、必ず支給されることになります。
福利厚生については、各種保険が完備されているほか、企業年金基金が用意されています。また、長期所得補償保険に入ることが出来るので、何かあった時にも、収入の一定額が保障されることになります。
これら以外では、会社契約のレジャー施設・ホテル・スポーツクラブが、格安で利用出来るようになっていること、健康診断、健康に関する相談サービス、傷病手当金など、健康面のサービスが充実していることが、PwCあらたの特徴です。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績を踏まえて、基本給が設定されますが、交渉次第で数字が変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望額を伝えて、話し合うようにしてください。
ここで引いてしまうと、入社後、後々まで響くことになるので、要注意です。こういった条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職エージェントに代行してもらってください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。
実際、数字の上積みに成功するケースが少なくないので、交渉ベタな人が、無理に自分で何とかしようとするよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。(交渉のストレスから解放されるというのも、大きなメリットです。)
PwCあらた有限責任監査法人の評価制度について
PwCあらたの評価制度は減点方式となり、年1回、仕事の成果、及び、仕事に対する取り組み・姿勢などを加味したうえで、査定が下されることになります。(自分がアサインされたプロジェクトに関して、チーム単位で評価を受けることになります。)
監査法人としては珍しく、実績が全てということはなく、努力した部分がキチンと認められるため、社員のモチベーションは高いです。なお、PwCあらたは、社員に求める基準は高く、手を抜いていると、一気に評価が下がるので、注意してください。
昇進については、当たり前の話ですが、ポジションが上がるにつれて、狭き門となります。シニアレベルまでは、まず大丈夫、マネージャーレベルになると、難易度がアップする。そして、シニアマネージャー、パートナーレベルになると、相当に厳しいと考えてください。
元々、PwCあらた有限責任監査法人は、パートナーのポスト自体が少ないうえ、現在、このポジションについている社員の年齢層が若いので、チャンスは限られていますが、本当に優秀な結果を出せば、このハードルをクリアして、昇格出来るのも事実です。
実際、昇進した事例もあるので、パートナーになるのが目標という人は、ぜひチャレンジしてみてください。
PwCあらた有限責任監査法人の教育制度・成長環境について
PwCあらた有限責任監査法人は、年齢や実績を問わず、大きな裁量を与える会社なので、自分から希望すれば、重要度の高い仕事、難易度が高い仕事を担当させてもらえます。
そこで、結果を出せば、より大きなチャレンジの機会が与えられます。(アメリカ本社を含めて、海外赴任の可能性もあります。)
そういった意味では、幾らでも成長するための機会をもらえる会社ですし、一流の優秀な人材が集まっている職場でもあるので、こういった人達と一緒に働くことで、プロフェッショナルとしての立ち振る舞いを、自然に身につけることが出来る環境でもあります。
仕事をやればやるほど、能力が上がり、かつ、積極性・自主性といった、ビジネスマンとして重要な資質も磨かれることになり、そうなれば、人事評価も高くなり、さらにチャンスが広がります。
仕事で実績を出せば、部署の異動についても、対応してくれるので、キャリア開発という観点で見ても、自由度は高いです。
ちなみに、PwCあらた有限責任監査法人は、社員教育に力を入れている会社であり、様々な研修プログラムが用意されています。
代表的なものだけを挙げるとしても、会計・監査(国内業務、国際業務)に関する研修、特定の業種・領域における知識を深化させるための専門研修、語学研修、リーダーシップ研修など、多種多彩です。
自分が希望する研修を、自由に受けられるので、定期的に受講して、スキルアップを図っている人が多いです。
ワークライフバランスについて
監査法人といえば、ハードワークが求められる職場であり、それは、PwCあらたにおいても、変わりません。
ただし、育児や介護を必要とするなど、やむを得ない理由があれば、定時で帰宅することが許されているので、必ずしも、仕事が最優先で、ほかのことを犠牲にしなければいけないということではありません。(そういった意味では、人間味がある会社と言えます。)
なお、一般的な状況としては、ハードワークが基本といえども、閑散期もあるので、その時期には、まとまった休みを取得して、リフレッシュするといったことも可能です。
また、この時期には、短時間勤務、短日勤務(週当たりの出勤日を3~4日に減らす)も可能ですし、条件が揃えば、最長3か月の休職も許されています。
その分、繁忙期には、夜遅くまで働くことになりますし、それでも間に合わず、週末に出勤することもあります。
要は、オンとオフがハッキリと分かれている会社です。繁忙期、閑散期が、ほぼ毎年、明確に決まっていることもあり、しっかり働いて、しっかり休むというスタイルが合う人であれば、なかなか、やり甲斐がある環境と言えるでしょう。
女性の働きやすさについて
PwCあらた有限責任監査法人は、完全に男女平等の会社であり、仕事の役割分担、人事評価、昇進の機会など、全て同一です。産休・育休などの育児支援制度も整備されています。
元々、人員配置に余裕があるように調整している会社であり、プロジェクトのメンバーが欠けても、すぐに代替となる人材が割り当てられるようになっているので、そういった意味では、気兼ねなく、休みが取れる環境と言えます。
しかしながら、ここまでの話を裏返して言えば、男性と同じだけのパフォーマンスが求められることになり、成果に対するプレッシャーも厳しいので、この会社で働き続けるのは、相当に大変であることは間違いないです。
女性だからということを理由に、働きにくさを感じることは、一切ない会社ですが、そもそもの話として、男女の区別なく、人を選ぶ会社であるということは、頭に入れておいたほうがいいでしょう。
PwCあらた有限責任監査法人の転職先としての価値
ここまで、PwCあらた有限責任監査法人の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、いかがだったでしょうか。Big4だけあって、給与を含む待遇面は厚遇されていますし、それでいて、監査法人としては、休みが確保出来る会社なので、有力な転職先候補と言えると思います。
もちろん、仕事自体は大変ですし、社員に対する要求度が高い会社なので、ここで通用するだけの実力を持っているということが前提の話とはなりますし、そもそも、採用してもらえるのかどうかということもありますが、働いてみたいという人は、ぜひチャレンジしてみてください。
PwCあらた有限責任監査法人の中途採用求人を扱う転職エージェント
なお、下記に、PwCあらた有限責任監査法人の中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、本当に、自分がこの会社でやっていけるのかどうか、不安を覚える人は、一度相談してみてください。
これまでの経歴などを伝えれば、客観的な視点で冷静に分析してくれます。それで、大丈夫ということであれば、転職出来るようにサポートしてもらえますし、難しいという判断になった時には、他社の求人を紹介してもらうことも可能です。
その時には、自分の希望条件に合う求人を探してもらえるので、もしかしたら、PwCあらた以上に、魅力を感じる企業と出会えるかもしれません。
いずれにしても、転職先を決める際には、転職エージェントは何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。
※JACに関する補足
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