製品安全試験・認証、マネジメントシステム認証を行う、ドイツの第三者検査機関、テュフ・ラインランド・グループの日本法人であるテュフ・ラインランド・ジャパン。1978 年の日本駐在事務所開設以来、日本から海外へ輸出される工業製品の安全試験・認証サービスを提供しています。
テュフ・ラインランド・グループは、世界を代表する第三者検査機関として、高い信頼性を得ていますが、それは日本国内においても同様であり、担当省庁の許可・指定を受けて、国内向けの検査・評価を請け負っています。
対象となる製品は、電気・電子機器、産業用機械、医療機器、自動車、玩具・食品など、幅広い分野に対応しています。さらに、ISO 9001や14001など、マネジメントシステムについても、欧州最大級の認証機関であるTÜV Rheinland Certのメンバーとして監査・認証を行っています。
最近では、公益財団法人日本適合性認定協会 (JAB)より、各種家電・電気製品の工場検査分野において、JIS Q 17020:2012 (ISO/IEC 17020:2012)認定を受けたり、日本での使用を目的として製造されたボイラー、圧力容器、移動式クレーンの検査を外国で実施する指定外国検査機関として、日本の厚生労働省から指定を受けたりと、活動の範囲を広げています。
そのため、新しい人材を外部から積極的に採用しており、様々な職種において、中途採用の求人が発生しています。
このページでは、テュフ・ラインランド・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
テュフ・ラインランド・ジャパンの中途採用求人の傾向
中途採用で募集がかかる職種は多岐に渡りますが、そのなかにおいて、特に募集頻度が高い代表的な職種を挙げると、下記の通りとなります。
- エンジニア
- 監査員
- 営業
- 医療機器課、認証責任者
- コーディネーター
また、この5職種以外では、経理財務、人事、法務、経営企画といった管理部門系の職種において、求人が出てくることがあります。
いずれの職種に関しても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、具体的な経験の内容(職歴・経歴)、年数については、同一職種でも、求人ごとに異なるケースが多いです。
また、求人によっては、ビジネスレベルの英語力が要求されることもあるので、このあたりは、個々に確認するようにしてください。
なお、テュフ・ラインランド・ジャパンでは、フリーエージェント制という制度も用意されています。フリーエージェントというのは、事前に取り決められたプロジェクトのみに従事する営業スタッフを指しますが、遂行した仕事に対して定額の報酬を受け取るという仕事のスタイルとなります。
自宅からの直行直帰が可能な、フリーランス的な営業職と考えてください。現在、関東、関西、九州を中心に、約150名のフリーエージェントが活躍しています。
求人情報の入手方法
テュフ・ラインランド・ジャパンから発生している中途採用者向けの求人情報の入手方法ですが、会社の公式サイト内において、採用情報ページが設けられており、そのなかで、『正社員(無期雇用)募集職種』として、中途採用求人の一覧が表示されています。
https://www.tuv.com/jp/japan/about_us_jp/job_career/cat_jobandcareer.html
また、転職会社経由でも、求人情報が公開されているので、そちらから情報を入手することも可能です。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、テュフ・ラインランド・ジャパンだけでなく、他社の求人も含めて、比較検討してみたいといった時には、まとめて情報を入手出来るので便利です。
このページの最後に、テュフ・ラインランド・ジャパンの中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
テュフ・ラインランド・ジャパンの社員の年収・給与制度について
テュフ・ラインランド・ジャパンにおいて働く社員の年収ですが、職種別に具体例を挙げると、下記の通りとなります。
- プロジェクトエンジニア 29歳 年収540万円
- プロジェクトエンジニア 32歳 年収750万円
- プロジェクトエンジニア 35歳 年収800万円
- プロジェクトエンジニア 37歳 年収800万円
- テストエンジニア 28歳 年収700万円
- テストエンジニア 30歳 年収600万円
- テストエンジニア 32歳 年収550万円
- 機械設計エンジニア 30歳 年収700万円
- 機械設計エンジニア 32歳 年収600万円
- 機械設計エンジニア 34歳 年収810万円
- 機械設計エンジニア 36歳 年収560万円
- 機械設計エンジニア 42歳 年収700万円
- 認証 35歳 年収600万円
- ISO監査員 50歳 年収1100万円
- 法人営業 47歳 年収560万円
- 品質管理・品質保証 34歳 年収530万円
- 品質管理・品質保証 37歳 年収700万円
- 一般事務 31歳 年収500万円
- 受付 32歳 年収380万円
テュフ・ラインランド・ジャパンでは、年俸制が採用されており、年齢に関係なく、実績重視で給与額が決められています。年俸を16分割したものが、基本給として毎月支払われ、残りの4ヶ月分は、賞与として、年2回に分けて、追加支給される形となります。
福利厚生に関しては、外資ということもあり、殆ど期待出来ません。健康保険、厚生年金、雇用保険といった各種保険が完備されているほかは、月5000円の住宅手当が、もらえる程度です。
転職する際に、給与面を他社と比較する時には、この点を考慮することを忘れないようにしてください。(少しくらい、見た目の給与が低くても、福利厚生が充実している日系企業のほうが、総合的には上ということが、十分にあり得ます。)
中途採用で入社する時の注意点
中途で入社する場合には、前職までの経歴・実績をベースにして、年俸額が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで諦めずに、自分の希望条件を伝えて、しっかりと話し合うようにしてください。
ここで妥協してしまうと、後々まで影響を受けることになるので、要注意です。もし、こういった金銭交渉を自分で行うのは、気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉の代行を依頼することを、オススメします。
彼らはプロなので、この手の交渉ごとに長けており、うまく話を進めてくれます。自分の希望条件を100%通すというのは難しいのですが、何らかの上積みが為される可能性は十分にあります。
代行してもらうことで、慣れない交渉を実行するストレスから解放されるというメリットもあるので、苦手な人は、最初から任せてしまったほうが賢明です。
テュフ・ラインランド・ジャパンの評価制度について
テュフ・ラインランド・ジャパンでは、年2回、上司とのパフォーマンスレビューが行われ、その場において、年次目標の達成度がチェックされるとともに、時期目標が設定されます。その結果を踏まえて、昇格、昇給の有無が決められることになります。
外資で年俸制と聞くと、パフォーマンス次第では、収入が下がると思われる人が多いかもしれませんが、テュフ・ラインランド・ジャパンにおいては、基本的に、その心配は不要です。よほどのことがない限り、一度上がった年俸が下がることはありません。
最悪でも、現状維持なので、ここは、年功序列型の日本企業のような給与体系と捉えて、大丈夫です。
なお、人事評価の最終判断は、直属の上司に権限があるため、結局のところは、上司の意向に左右されることになります。
そのため、この会社で、高評価を得ようとするのであれば、日頃から、上司とコミュニケーションを取って、自分に求められる役割を把握したうえで、その期待に応えられるように、努力することが重要です。
テュフ・ラインランド・ジャパンの成長環境・教育制度について
テュフ・ラインランド・ジャパンでは、完全担当制を敷いており、年齢や勤続年数などにかかわらず、社員一人一人に、決裁権を持たせる形で、仕事を割り振っています。
そのため、入社直後から、一つのプロジェクトをマネジメントする立場に立つことになります。(個人に大きな裁量を与える企業はたくさんありますが、テュフ・ラインランド・ジャパンほど、思い切りがいい会社は珍しいです。)
仕事のプレッシャーは大きなものとなりますが、それだけに、真剣に取り組まざるを得ず、他社で働く時と比べると、成長のスピードは確実に速くなり、短期間で、一気にビジネススキルを高めることが出来ます。
また、具体的な仕事の割り振りは、それまでの実績(中途入社であれば、前職までの経歴)をベースに決められますが、自分から志望すれば、未知のことにも、チャレンジさせてもらえるので、仕事を通じて多方面の知識を習得することが出来る職場でもあります。
チャレンジ精神が強い人ほど、昇進しやすいという傾向もあり、テュフ・ラインランド・ジャパンは、上昇志向の強い人が、ピッタリはまる会社です。
ちなみに、テュフ・ラインランド・ジャパンは、社員教育にも力を入れている会社です。自社内で用意している研修プログラムというのは、それほど多くはないのですが、社外プログラムの受講料を補助する制度が充実しており、こういった制度を利用して、効率良く学ぶことが出来ます。
具体的に学べる内容というのは、製品認証、品質保証に関するスキルなど、業務に直結することから、語学スキル、汎用的なビジネススキルまで、多岐に渡ります。
また、大学院での学位取得をサポートする制度も用意されており、働きながらMBAを取得した社員、ITの学位を取って、エンジニアに転身した社員もいます。
ワークライフバランスについて
テュフ・ラインランド・ジャパンの就労環境は抜群です。部署によって、多少の違いはありますが、ドイツ本社の勤務スタイルが、日本法人にも、そのまま適用されているため、定時に退社するのが基本です。
残業を行う時には、事前申請が必要となることもあり、無駄に長く働くという風潮が、一切存在しない会社です。
有給に関しては、取得する時に、必ず、自分の代行者を、その都度登録する必要があり、そこは面倒ではありますが、逆に、こういった制度がしっかりしているため、事前に調整することで、100%、自分の希望通りに休みを取ることが出来ます。
実際、会社としては、有給全消化を理想としているので、お互いに協力して休みを取るという感覚が、社員の間に浸透としており、有給休暇の消化率は高いです。まとめて取得して、長期休暇を楽しむという人も多いです。
女性の働きやすさについて
テュフ・ラインランド・ジャパンは、実力主義の会社なので、女性も男性も関係なく、実力勝負となるので、女性にとっては、働きやすい環境と言えるでしょう。セクハラ、パワハラなどの問題も皆無です。昇進の機会についても同様であり、マネージャークラスに就いている女性は多いです。
また、テュフ・ラインランド・ジャパンは、育児に対する理解が厚い会社でもあり、産休・育休、時短勤務など、支援制度が整備されています。(産休ついては1年間、取得可能です。)
復職後は、休みを取る前と同じようにフルタイムで働くことも出来れば、短時間勤務を選択して、子育ての比重を高めながら、働き続けることも出来ます。
子供の保育園から、急な呼び出しがあった時には、仕事を中断して駆けつけることが許されているなど、融通が効くので、小さい子供を持つ母親にとっては、安心出来る環境となっています。
テュフ・ラインランド・ジャパンの転職先としての価値
第三者検査機関という、特殊な業態の会社なので、あまり比較対象となる企業が存在しないのですが、一つの外資系企業として見た場合においては、給与などの条件面は、それなりのレベルにありますし、それでいて、就労環境が抜群なので、総合的に見れば、魅力度が高い会社です。
敢えて、マイナス面に触れると、給与がずば抜けて高いというわけではないので、バリバリ働いて、高収入を手にしたいという人にとっては、やり甲斐を感じるのは難しいでしょう。
残業が少なく、休みが多いという会社なので、むしろ、キッチリ仕事はするけど、それ以上に自分の時間、家族との時間を大切にしたいという、プライベート重視派の人のほうが、高い満足度を得られる会社でしょう。
このあたりで、テュフ・ラインランド・ジャパンに向いている人間、向いていない人間というのが、分かれてきますが、これはあくまでも一つの見方であり、最終的には、自分自身の考え方次第となるので、自分の価値観と照らし合わせながら、転職の判断を下すようにしてください。
テュフ・ラインランド・ジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、テュフ・ラインランド・ジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うということであれば、一度相談してみるのもアリです。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。テュフ・ラインランド・ジャパン以上に、魅力的な求人が出てくるかもしれないので、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。