独自のデータベース管理システム(RDBMS)の開発と販売を手掛ける、米国のコンピュータ会社、テラデータ・コーポレーション。フォードや3Mなどの大企業をはじめとして、1400社以上の顧客を持つ、この分野を代表するリーディングカンパニーです。
そのテラデータの日本法人が、日本テラデータ株式会社。日本国内において、データウェアハウスの構築、ビッグデータの分析・活用、および、それらのデータを活かしたソリューション作成を支援するコンサルティング事業を展開しています。
海外同様、日本国内においても、各業界をけん引する有名企業を多数、クライアントに持ち、順調に業績を伸ばしており、それに伴い、人材採用を積極的に行っています。
このページでは、日本テラデータの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
日本テラデータの中途採用求人の傾向
日本テラデータでは、中途採用希望者向けの専用サイトを用意しており、こちらのサイトから、募集がかかっている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
http://career.teradata.jp/ohbo/
募集がかかる職種は、タイミングによっても異なりますが、営業、コンサルタント、データベースエンジニア、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーなどが、主なところとなります。
いずれの職種においても、即戦力とみなされるだけの実力を持つ人材が募集されているため、実務経験、及び、ビジネスレベルの英語力は必須と考えておいたほうがいいです。
また、どの職種においても、求人ごとに、必要とされる具体的なスキル、経験内容が細かく指定されているので、詳細については、個々に確認するようにしてください。
なお、外資系企業では、よくあることなのですが、公式サイトの求人一覧ページには、世界各国の求人情報が一括して掲載されているため、日本法人の求人が探しにくいです。
探しにくいというだけなら、まだいいのですが、求人を探しきれず、実際には募集がかかっているのに、『求人がない』と誤って判断してしまう可能性もあります。
そのため、テラデータの求人情報について、確認する時には、日本テラデータへの採用担当者に、直接問い合わせるのが、賢明です。上記の採用サイトには、担当者宛のメールアドレスが記載されており、そちらから連絡を取ることが可能です。
また、日本テラデータは、中途採用で募集をかける時、転職エージェントを利用することが多いので、エージェントに問い合わせるというのも、有効な方法です。
エージェント経由であれば、日本テラデータの社内事情などについて、事前に確認することが出来ますし、採用面接をパスするためのサポートなども受けられるので、何かと便利です。
また、稀に、日本テラデータは、表立っては募集をかけず、エージェントに登録している人材のなかから、有能な人物をヘッドハンティングするといったこともしているので、そういった案件を押さえるためにも、エージェントに一度、連絡を取ってみたほうがいいです。
このページの最後に、日本テラデータの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
日本テラデータの社員の年収・給与制度について
日本テラデータに勤務する社員の給与水準ですが、具体的な年収例を職種別に挙げると、下記の通りとなります。
- SE 29歳 男性 年収 500万円
- SE 30歳 男性 リーダー 年収 600万円
- 営業 30歳 男性 アカウントエグゼクティブ 年収 650万円
- SE 33歳 男性 コンサルタント 年収 550万円
- SE 33歳 男性 プロジェクトマネージャー 年収 500~600万円
- プロフェッショナルサービス 38歳 男性 部長 年収 1200万円
- シニアコンサルタント 30代後半 男性 年収 1200万円
- 営業 40歳 男性 年収 1300万円
- シニアコンサルタント 45歳 男性 年収 900万円
日本テラデータでは、年俸制が採用されています。基本給とインセンティブから構成されており、職種によって、基本給とインセンティブの割合が異なります。たとえば、営業だと6:4、エンジニアやコンサルタントだと7:3になります。
(この割合は、今後、変わる可能性があるので、具体的な数字については、事前に確認しておくことをオススメします。)
基本給、インセンティブを算出するための基準は、社内で公開されており、社員が自分自身で計算出来るようになっているので、透明感がある給与体系となっています。
ただし、インセンティブについては、会社全体の業績と連動しているため、年ごとの変動幅は大きいです。
また、テラデータのビジネスモデルは、数ヶ月、1年といった時間をかけて、クライアントを獲得、システムを導入するというものになるので、営業の場合、インセンティブの対象となる売上がカウントされるまで、かなり時間がかかります。
そのため、中途採用で入社した場合、最初の2~3年は、インセンティブはゼロということも珍しくなく、当然、その分は、収入は少なくなるので、このことは頭に入れたうえで、転職の判断を下すようにしてください。
なお、テラデータは年俸制ではありますが、22時以降の深夜残業、及び、休日出勤については、手当が別途支給されるようになっています。
補足)中途採用で入社する際の注意点
中途入社組の年俸については、前職までの実績などを加味して、算出されることになりますが、交渉次第という要素も強いので、テラデータからの提示額に納得がいかなければ、妥協せずに話し合うようにしてください。
転職時というのは、ある意味、最も給与交渉がやりやすいタイミングなので、中途半端に妥協してしまうとモッタイナイです。こういった交渉が苦手ということであれば、転職エージェントに代行してもらうのがオススメです。
彼らはプロなので、うまく話を進めてくれますし、自分が前面に立たなくて済むので、交渉結果がどうであれば、変なシコリを残すことがありません。交渉してもらって、損することはないので、ぜひ依頼してみてください。
日本テラデータの評価制度について
評価に関しては、上司と話し合ったうえで設定した、その年の目標の達成度合いによって、査定が下されるMBO評価制度が導入されていますが、評価に定量的な指標を使わないため、上司のさじ加減によって決まるところが大きいです。
キャリアパスに関しても、昇進基準が不透明で、実力主義の部署もあれば、年功序列的な部署もあるなど、部署や上司によって、かなり様相は異なります。
また、経営層は、2007年まで、日本テラデータの親会社であった、日本NCR系統の社員で占められており、それ以外でも元NCR社員と外部からの中途採用者では扱いが大きく異なります。
外部からの中途採用者の場合、業績が悪ければ、降格・年収減額・退職勧告が行われることがありますが、新卒や元NCR社員に対しては、そういったことはなく、優遇される傾向があります。
そのため、中途採用の場合、中間管理職レベルまでのキャリアアップは、現実的な話となりますが、それ以上のポジションを狙うのは難しく、再転職も視野に入れておく必要があります。
成長環境について
業務の特性上、大企業との付き合いが多くなるため、トップクラスの企業の業務に触れることが出来ますし、やる気があれば、若いうちから、プロジェクトリーダーやマネージャーとしてアサインされることもあるので、仕事を通じて、自分を成長させられる機会は多いです。
また、ビッグデータの分析・活用については、世界でもトップクラスになるので、この領域において、知識・スキルを習得したい人にとっては、魅力的な職場と言えます。
ただし、注意点としては、テラデータは、自社で開発した独自技術を活用する形で、製品群を構築しており、他の形式への応用は効きにくい面があります。そのため、他社へ転職する時には、思いのほか、テラデータで身につけた知識が武器にならなかったりします。
もちろん、ビッグデータに関する概念は、他社でも通用しますし、プロジェクトマネジメントスキル等、どこでも高く評価されるスキルを習得することも出来る環境なので、もし、他社への転職を考えているのであれば、こういった能力を伸ばすことを意識しておくことをオススメします。
なお、社内研修に関しては、様々なトレーニングプログラムが用意されていますが、職種別に見ると、営業向け・エンジニア向けの研修コースは充実していますが、コンサルタント向けの研修については、少なめです。
ワークライフバランスについて
ワークライフバランスの取りやすさは、部署ごとに大きく異なります。残業をするのが当たり前という雰囲気がある部署もあれば、気兼ねなく早い時間に退社出来たり、自由に有休を取れたりする部署もあります。
そのため、ワークライフバランスを重視する人は、転職後、自分が配属されることが想定される部署の状況について、確認しておくことをオススメします。
なお、繁忙期や大きなプロジェクトが回っている時には、残業や休日出勤が発生するのは避けられず、これは全部署共通となります。
女性の働きやすさについて
基本的には外資系であるため、仕事内容に男女差別はなく、女性社員も、男性社員と同じように責任ある仕事に就いて、働くことが出来ます。マネージャー、部長クラスに就いている女性社員も少なくないなど、キャリアアップの機会も開けており、女性が幾らでも活躍出来る職場です。
ただし、家庭との両立という観点で見ると、所属部署によって、大きく状況は異なります。管理部門であれば、産休・育休を取得することに全く問題はないですし、復帰後には、時短勤務を選択することが出来るなど、働きやすい環境が整備されています。
そのため、実際に、職場復帰を果たす女性社員が多いです。一方、営業、システム部門だと、仕事がら、残業が常態化しており、夜遅くまでの勤務や休日出勤も珍しくありません。繁忙期には、徹夜で仕事を回すといったこともあります。
必然的に、女性にとっては厳しい環境となり、独身女性でも働いている人は少ないですし、そういった人でも、結婚・出産を機に転職するケースは多いです。
日本テラデータの転職先としての価値
ここまで、日本テラデータの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、部署(職種)によって、同じ会社とは思えないぐらい、状況が大きく変わるので、注意してください。
ただし、テラデータ自体は、非常に業績が安定している会社なので、雇用の安定性ということについては問題なしですし、自分が満足出来るのであれば、長く働き続けられる企業と考えて間違いなしです。
あとは、自分が転職を望む職種において、募集がかかっているどうかですが、下記に、日本テラデータの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしておきますので、現状の状況については、直接問い合わせてみてください。
なお、彼らは、テラデータの社内事情に精通しているので、転職の判断について迷うようであれば、意見を聞いてみるのもアリです。客観的な視点でアドバイスしてくれます。
また、エージェントは様々な企業の求人情報を押さえているので、他社のことについて、確認してみるのもオススメです。テラデータ以上に魅力的な求人が見つかるかもしれません。
転職先に希望する条件等を伝えれば、それらの条件に合う企業を探してくれるので、興味があれば、ぜひチェックしてもらってください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。