昔から、経理職の求人のなかで、英語が出来ることを条件とする求人は少なからず発生していたのですが、近年では、国際会計基準、米国会計基準を取り入れている大企業が増えたことから、ビジネスレベルの英語力を持つ経理スタッフに対する需要がますます高まっています。
(USCPAの資格を持つ人材に対する需要も増えています。)
また、中小企業も、海外に出るのが当たり前になってきているため、大企業だけでなく、中小企業からも、英語が出来る経理スタッフを募集する求人が出てくるようになっています。
また、中国に進出する企業が、同じように増えていることから、中国語が出来る経理スタッフという需要も高くなっています。英語ほどではありませんが、東京や大阪、福岡といった都市部であれば、常時、数百の求人が見つかる状況です。
さらに、英語と中国語の二カ国語を操れる人材を募集する求人も出てきており、該当する人材が少ないことから、同じ経理職でも、給与は高めです。(年収ベースだと、100万単位のアップ幅になるケースもあります。)
また、語学が出来る人材を募集する求人の場合、経理業務だけでなく、財務、管理会計といった領域の業務も担当するといった内容の案件も少なからず出ています。(メーカーだと、原価計算絡みの求人も多いです。)
これらの業務に対応出来るような経験・能力があれば、最低でも年収600万、場合によっては700~1000万円レベルも視野に入ってきます。経理職としては、かなりの高給になるので、語学が出来る人はチャンスです。
なお、こういった求人の探し方ですが、グローバル企業の求人に強い転職エージェントに問い合わせてみるのがベストです。希望条件などを伝えれば、それらの条件に見合う求人を探して、紹介してくれます。
下記のエージェントであれば、保有数が多いので、相談先としてオススメです。一度、連絡を取ってみてください。
ビズリーチ
ビズリーチは最後まで職務経歴書を記入しないと、求人案件を紹介してもらえません。登録作業は数分で済むので、最後までキチンと入力しておきましょう。僅か数分で有力な転職先がみつかるどうかが大きく違ってきます。特に現在の年収が750万円を超える人の場合、より好条件の求人を同時に複数紹介してもらえる可能性が大です。
年収1000万円レベルのハイクラス求人専門の転職エージェント。経理職については、マネージャークラス(課長・部長)、経営幹部・役員クラスの求人、もしくは管理会計、国際税務など、極めて高い専門スキルを持つ人材を募集する求人を中心に、様々な案件を扱っています。
経理・財務のプロを募集する求人が集まっているので、経験豊富な人がキャリアアップを狙って、転職を目指す時に、最適な情報源となるエージェントです。英語(中国語)に精通していることが、応募条件に含まれている求人も多いので、語学を活かす形で転職を図ることも可能です。
JACリクルートメント
外資系企業、日系グローバル企業専門の転職会社。アジア・太平洋地域、及び北米に進出している企業の転職支援に力を入れており、英語や中国語が出来る人材を募集する求人の保有数が非常に多いです。
そのなかには、経理職の求人も含まれているので、有力な情報源となります。メーカーや商社からの求人が圧倒的に多くなりますが、建設、物流、サービス(飲食、旅行)など、取り扱い業種は多岐に渡るので、選択肢の幅が広いです。
なお、高年収の案件としては、管理会計、海外子会社を含めたグループ全体の連結決算、国内外税務対応といったものがあります。
即戦力の人材が求められているので、該当業務に関する実務経験・スキルが必須となります。未経験だと、仕事を紹介してもらうのは厳しいので、注意してください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
リクルートエージェント
10万件の求人案件を保有する国内最大手の転職エージェント。英語が得意な人材の転職支援に力を入れており、特にTOEIC700以上のスコアを有する人材を、好条件で採用するような企業からの求人案件を多数保有しています。
経理業務の求人についても、常時100件以上保有しているので、要問い合わせです。(将来的に、海外へ赴任することを想定した採用となる求人も少なからず出ています。)
一方、中国語に関しては、英語ほど、力を入れているわけではありませんが、それでも、一定数の求人を確保しています。経理関連だと、メーカーや流通小売業者、専門商社などからの求人を扱っているので、興味がある人は問い合わせてみてください。
語学力に関する要求度合いとしては、中国語での読み書きが出来ればOKとするもの、ビジネスレベルにあることを必須条件とするもの、それぞれが半々というところです。
なお、リクルートエージェントは、上記のJACと違い、経理業務の経験が浅い人でも、応募可能とする求人を扱っています。全くの未経験だと厳しいのですが、1年程度の経験があれば、十分にチャンスがあります。
また、アシスタント的な経験でも採用されるケースもあるので、とりあえず、何らかの形で、経理の仕事をしていたことがあれば、可能性があると考えてください。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)
ジャスネットキャリア
経理・財務・会計・税務分野、専門の人材紹介会社。民間企業だけでなく、コンサルティング会社、会計事務所などからの求人案件を多数保有しています。英語(中国語)が出来る経理スタッフを募集する求人も扱っているので、要チェックです。
一般的な経理業務の求人から、国際会計基準・米国会計基準に精通している人材を募集する求人、アジア各国における税法(税務)に精通している人材を募集する求人といった、専門性の高い求人まで、様々な案件を保有しています。
dodaグローバル
リクルートエージェントと並ぶ、国内有数の転職会社。海外に進出している日系企業からの求人案件の取り扱い数が多く、経理・財務関連の求人も多いので、語学を活かして転職することを目指す時には、こちらも要チェックとなります。
上記の4社と比較すると、未経験者応募可の求人の割合が高くなるのが特徴です。(もちろん、実務経験が必須となる求人も多いので、経理経験者が仕事を探す時にも、有力な情報源となります。)
また、中国語圏(台湾、香港を含む)の求人が比較的多いので、中国語を武器に転職したいと考えている人には、特にオススメの転職会社です。