秘書の求人というのは根強く存在しており、比較的年収の高い案件も珍しくありません。はじめて知った人は驚くかもしれませんが、もちろん誰もが高収入を手にすることが出来るわけではありません。
外資系企業で秘書として働くことを検討している人が、知っておくべき年収事情についてまとめてみます。
1:上限は700万円ぐらい
秘書の年収は年々、下がっているのが実情ですが、それでも600〜700万円ぐらいの求人が多数存在します。
実際に秘書として働いている人に話を聴いても、40〜50代でたどり着く上限値が700〜800万円ぐらいということです。
2:年収が下がる傾向が強くなっている
全体的な傾向として、秘書の年収は下がっています。外資は定期的に雇用条件の見直しをするのが一般的であり、賃下げを提示されることが少なくありません。
ただし、それでも長年勤めていれば(10年単位)、500〜600万円の収入は維持出来るようです。
3:金融業界、コンサルティングファーム、法律事務所などは給料が高いケースが多い
投資銀行や証券会社、コンサルティングファーム、法律・会計事務所など、外資企業には社員の給与水準がべらぼうに高い企業があります。
こういった企業だと、秘書が1000万以上の年収をもらっているケースが珍しくありません。社員全体の給与が高いので、1000万円ぐらいでも問題ならないという羨ましい話です。どこで働くかというのは重要ですね。
4:最終的には上司次第
外資は経営幹部の力が強いので、ボスに気に入られたら好条件で雇用され続けるのも難しくありません。エグゼクティブクラスの秘書だと、個人通訳のような存在でもあり、日本語が出来ない外国人にとっては、ストレスなくスムーズに意思疎通が出来る人材は替えの効かない貴重な存在となります。
そのため、その人に対する評価も高くなり、秘書であったとしても相場以上の年収を提示してもらえます。
5:経験・能力重視
ボスに気に入られたらといったような話を書くと、甘い世界のように思えるかもしれませんが、現実は逆です。
彼らは生粋のビジネスマンですから、部下に対する要求は非常に厳しいものになります。秘書の場合、語学力や実務処理能力は当たり前ですし、そのうえでスムーズに意思疎通が出来るコミュニケーション能力、上司の意図を的確に汲みとめる理解力・判断力も求められます。
また、お互いの距離感が近くなるため、性格の良さといった人格面も重要な要素となります。
簡単にいえば、仕事も出来て性格も良い人間でないと務まらないということですね。当サイトの管理人が外資系企業で働いていた時、たまに秘書の方とやりとりすることがあったのですが、たしかに素晴らしい人達ばかりでした。
こういった傾向があるので、外資の場合、経験者でないと、まず採用してもらえません。
6:未経験者は秘書のアシスタントから
では、未経験者はどうすればいいのかという話になりますが、秘書のアシスタントであれば、未経験者でも応募出来る求人案件があります。
ただし、ほぼ間違いなく派遣社員・契約社員となります。給料も時給ベースで東京都内であれば、1500〜2000円といったところです。決して悪い数字ではありませんが、年収600万、800万といった数字と比べると、差が大きいと思えるかもしれません。
これが現実ですが、紹介予定派遣の仕事もありますし、上司に気に入られたらトントン拍子という世界でもあるので、チャンスは幾らでもあります。
秘書は実力重視の社会
結論からいえば、秘書は(も)、実力がモノを言う世界です。外資なので当たり前の話ではあるのですが、仕事が出来る人には幾らでもチャンスが転がっています。
派遣社員という形ではありますが、未経験者でも仕事に就くチャンスはあるので、そこで自分を磨いていけば、ステップアップの機会も出てくるはずです。
そういった意味では、未経験者の場合、まずはどんな条件でもいいので、まずは仕事を得るというのが重要です。