1886年創業の歴史あるアメリカのコンサルティングファーム、アーサー・D・リトル。その日本法人にあたるのが、アーサー・D・リトル・ジャパンです。全世界に事業拠点を持つグローバルファームですが、日本法人の貢献度が非常に高く、グループ全体のなかでも、存在感がある会社です。
製造企業の技術開発支援からスタートした会社なので、今でも、製造業界のR&Dに対する知見が深く、技術部門の経営革新支援・組織改革支援、知的財産マネジメント支援、技術者育成支援を中心に、アドバイザリー事業を展開しています。
また、アーサー・D・リトルは、マーケティング支援、事業戦略構築支援、新規事業立ち上げ支援といった業務も展開していますが、自社の技術を活かすということを中心においているので、マッキンゼーなど、他の経営コンサルティング会社と比較すると、技術よりと言えます。
日本法人は、長年、少数精鋭の態勢を保持していたこともあり、人員100名前後の小さな組織ですが、ここ数年(2013年頃から)、規模拡大を伴った成長路線に舵を取っており、コンサルタント・アナリストの増員を図っています。
そのため、新卒・中途を問わず、積極的に人材を募集しています。このページでは、アーサー・D・リトル・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
アーサー・D・リトル・ジャパンの中途採用求人の傾向
中途に関しては、経営コンサルト、もしくはアナリストを募集する求人がメインとなります。四大卒以上で社会人経験があれば、誰でも応募可能なので、応募条件のハードルは低いです。(コンサルティング経験も不問です。)
ただし、即戦力となる優秀な人材のみを採用しているので、ビジネスマンとしての実績が豊富な人でないと、応募しても採用されるのは難しいでしょう。
また、冒頭でも触れたように、技術よりのコンサルティングを強みとしている会社なので、製造業出身者、特に技術に強い人のほうが有利です。
ただし、非技術職でも、メーカーの経営企画部門で働いていた、新商品開発のマーケティング戦略を担っていたといった経験があれば、十分に通用するので、技術者以外の人でも、もちろん大丈夫です。
アーサー・D・リトル・ジャパンの中途採用求人に応募する方法ですが、会社の人事部門宛に履歴書・志望動機書を送付する方法、転職エージェント経由で応募する方法の二通りに分かれますが、後者の方法を選択することをオススメします。
エージェントは、アーサー・D・リトル・ジャパンの社内事情に精通しているので、事前に職場環境について、確認することが出来ます。
また、採用担当者と常にコミュニケーションを取っているので、会社側が求める人物像についても把握しており、そういった情報をもとに、面接の進め方に対するアドバイスなどを受けることも可能です。
アーサー・D・リトル・ジャパンに直接、応募する人と比べると、事前に得られる情報量がダントツに違ってくるので、うまくエージェントを活用することをオススメします。
あくまでも、エージェントが、アーサー・D・リトル・ジャパンの中途採用求人を扱っていることが前提の話となるのですが、幸い、取り扱い実績が豊富なエージェントが数社存在するので、そういったエージェントに相談すれば問題なしです。
このページの最後に、転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
アーサー・D・リトル・ジャパンの年収・人事評価制度について
アーサー・D・リトルでは、年俸制が採用されていますが、完全実力主義の会社なので、社員年収については、個人差がかなり大きくなります。
アナリスト→コンサルタント→マネージャー→ディレクターといった階層性となっており、職位が上がるに連れて、年俸がアップしますし、同じ職位の人でも、数百万という単位で年収が異なるのが普通です。
そのため、目安をあげるのが難しいのですが、20代のコンサルタントでも、最低年収1000万前後は見込めます。アナリストだと、600~700万円ぐらいです。マネージャー以上になると、2000万、3000万といった数字も、珍しくなくなってきます。
<補足:アーサー・D・リトル・ジャパンのキャリア階層>
- アナリスト
- データ分析、仮説検証、課題発見、ソリューション構築等、プロジェクトの実務を担当
- コンサルタント
- プロジェクトチームのリーダー的存在。最終的な提言のとりまとめを担当
- マネージャー
- プロジェクト全体の運営を管理。コンサルタントがまとめた提言内容を、ブラッシュアップする役割も担う
- ディレクター
- プロジェクトの統括責任者として、クライアントとの関係をマネジメントする。また、アーサー・D・リトルの経営幹部として、事業を成長させる役割を担う。
就労環境について
外資のコンサルティングファームとなると、社員に対する要求水準や仕事のスピードが高く、厳しいプレッシャーのなかで、膨大な業務をこなすことが求められるといったイメージを持つ人が多いかもしれません。
たしかに、一般的な事業会社と比較すると、このあたりは比べものになりませんが、マッキンゼーやボストンコンサルティングといった、他の外資系ファームと比較すれば、それほどでもありません。
プロジェクトが忙しい時であれば、夜遅くまで働いたり、土日に出勤することを余儀なくされますが、余裕がある時には、昼頃に出勤したり、定時前に退社するなど、自由にスケジュールを調整することが出来ます。
また、プロジェクトの内容によっては、自宅勤務を選択することも出来るので、時間の自由度は高いです。
しかしながら、アーサー・D・リトル・ジャパンに勤務する社員の平均残業時間は月間100時間を超えているので、メーカーなど、他業種から転職すると、仕事量の多さにはビックリすると思いますし、ある程度、プライベートを犠牲にする覚悟がなければ、働き続けるのは難しいでしょう。
なお、アーサー・D・リトル・ジャパンは、社員一人一人に、大きな裁量を持たせる会社なので、入社直後から、責任が高い仕事に就くことが出来ます。
タイトなスケジュールのなかで、質の高いアウトプットが求められるため、常に高い集中力と効率性を保つことが必要となります。結果的に、ビジネスマンとしての能力・限界値を高めることが出来ます。
社内教育制度について
アーサー・D・リトル・ジャパンでは、調査分析スキル、仮説検証スキルなど、コンサルタントにとって必要不可欠なスキルを、一通り習得するためのトレーニングプログラムを用意しているので、コンサルティングは未経験という人でも、効率良く知識を習得することが出来ます。
コンサルタントとして、これからキャリアを築いていきたいという人にとっては、最初に勤める職場としては、最適な会社と言えます。
女性の働きやすさについて
実力主義の外資なので、男女を問わず、同じ土俵で仕事に取り組むことになります。女性だからといって、不利な立場に立つことはありませんが、その反面、特別に配慮するようなこともありません。小さな子供を持つ女性社員でも、男性社員同等の業務量をこなすことが求められます。
近年では、女性社員の働きやすさに配慮するようになってきているので、今後は、状況が変わる可能性がありますが、現時点では、それほど期待しないほうがいいです。
女性で、アーサー・D・リトル・ジャパンへの転職を考えている人は、現時点での就労環境について、事前に確認しておくことをオススメします。
アーサー・D・リトル・ジャパンの転職先としての価値
ここまで、アーサー・D・リトル・ジャパンの就労環境について見てきましたが、外資のコンサルティングファームということで、基本的には、激務の会社です。コンサルティング業界のなかでは、比較的、楽な部類に入りますが、それでも厳しいことには変わりありません。
ただし、やればやるだけ、結果がついてくる会社でもあるので、キャリア志向が強い人にとっては、十分に、やり甲斐を感じられると思います。
アーサー・D・リトル・ジャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、アーサー・D・リトル・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職エージェントをリストアップしておきます。彼らは、社内事情に精通しているので、就労環境について、より詳しい情報を教えてもらうことが出来るので、うまく活用してください。
また、エージェントは、様々な企業の求人をカバーしているので、他社の求人を紹介してもらうもアリです。もしかしたら、アーサー・D・リトル・ジャパン以上に、自分にとって魅力的な職場が存在する可能性もあるので、ぜひ、他社のことについても、問い合わせてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。