ユニリーバー、P&Gなどと並ぶ世界的な消費財メーカー、ヘンケルの日本法人である、シュワルツコフヘンケル。メリヤスの製造会社として創業した山発商店を買収することで生まれた企業なので、日系企業の雰囲気が残っている会社です。
ヘンケルは家庭用洗剤、シャンプー、歯磨き粉、ヘアカラー用品から、口腔ケア用品、工業用接着剤、コーキング剤まで、様々な製品を扱っていますが、日本法人の場合、ヘアカラー、頭髪用化粧品、接着剤の製造・販売を主軸としています。
社員数が100名未満の小さな会社なため、求人についても、常時発生しているというわけではありません。ただし、人材を募集する時には、新卒ではなく、中途で採る会社なので、こまめに求人情報をチェックすることをオススメします。
このページでは、シュワルツコフヘンケルの中途採用求人の動向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
シュワルツコフヘンケルの中途採用求人の傾向
シュワルツコフヘンケルの公式サイト内には、採用情報ページが設けられていますが、ヘンケル本社の採用ページが和訳されたものなので、使い勝手が悪く、思うように必要な情報を入手することが出来ません。
http://www.henkel.co.jp/careers
また、同一ページ内に、エントリーフォームが設置されていますが、正常に動かないこともあるなど、なにかと苦労します。そのため、シュワルツコフヘンケルの中途採用求人を扱っている転職エージェントに問い合わせたほうが速いです。
外資系企業の求人に強いエージェントであれば、シュワルツコフヘンケルの募集案件を扱っている可能性が高いので、情報源としてオススメです。このページの最後に、代表的なエージェントを数社、リストアップしておきますので、参考にしてください。
なお、シュワルツコフヘンケルの中途採用求人で、募集がかかる主な職種としては、下記のようなものがあります。
- 営業
- マーケティング
- 調達購買
- 経理財務
- 研究開発
- プロジェクト管理
小さな組織なので、人を育てるという発想はなく、即戦力の人材を採用する方針を採っているので、いずれの職種においても、該当業務に関する実務経験・知識が必須となります。
ただし、具体的に求められる経験年数や知識の内容については、同一職種でも、求人ごとに異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。
シュワルツコフヘンケルの社員年収・人事評価について
シュワルツコフヘンケルに勤務する社員の給与水準ですが、一般職で年収400~650万、マネージャークラスで年収600~700万円というのが、おおまかな目安となります。基本給と年2回の賞与から構成される年俸制となります。
賞与は、基本給の4ヶ月分相当になるため、基本給16ヶ月分を12回に分けて、支給されるという仕組みになっています。別途、年1回の個人賞与が支給されていますが、完全なインセンティブ給なので、支給額に関しては、個人差が大きくなります。
ここまで見ると、典型的な外資ですが、100年以上続いた日系メーカーが母体となっていることもあり、給与は『上がりにくく下がりにくい』という、外資では珍しいタイプの年俸制となっています。
人事評価については、数字が評価対象となるので、営業やマーケティングといった業績を数値化しやすい部署だと、公平感が強いものとなっています。
その一方、数値化が難しい部署の場合、最終的に、上司次第ということになるので、評価制度と言えるほどのものは、実質的には存在しないというのが実情です。
成長環境について
先ほども触れましたが、シュワルツコフヘンケルは出来る人間を外から採ってくる会社なので、社員のキャリア開発に関しては、特に何も用意していません。そのため、社内外の研修などを通じて、自己を成長させるといった学びの機会については、まず期待出来ません。
その反面、小さな会社なので、一人の社員に与えられる裁量は大きく、業務全体を統括するような立場で仕事をするようなチャンスに溢れています。そのため、業務を通じて、プロジェクトをマネジメントするようなスキルが自然に磨かれることになります。
また、数字に対してシビアな会社なので、数字に対する感覚が養われますし、目標を追求する姿勢も身につきます。仕事量が多いので、効率良く業務を回すセンスも磨かれます。
総じて、ビジネスマンとして成長することが出来るので、仮にシュワルツコフヘンケルから、また別の会社に移る時にも、高く評価されて、好条件で転職出来るケースが多いようです。
実際に転職した人のなかには、シュワルツコフヘンケルでの経験が今でも活きているという人が多いので、成長意欲が高い人にとっては、悪くない環境と言えます。
ワークライフバランスについて
スケジュールの調整に関しても、個人の裁量が大きな会社なので、自由度は高いです。担当業務をキッチリとこなしていれば、定時前に帰ることが出来ますし、有給についても、希望通りに取得することが可能です。
ただし、業務量が多い会社なので、仕事が間に合わなければ、毎晩遅くまで働くことを余儀されますし、この時にも、特に会社側からフォローしてもらえたりはしません。
全てが自分次第なので、そういった意味では厳しい環境です。実績に対するプレッシャーも強い企業なので、自己管理能力が高い人でないと、精神的にも体力的にも参ってしまうかもしれないので、注意してください。
女性の働きやすさについて
男性・女性の区別がなく、同じ立場で平等に仕事に取り組める会社なので、女性にとっては働きやすい職場と言えます。キャリアアップも目指しやすく、実際にマネージャーに就いている女性は多いです。
産休・育休の取得、及び、取得後の復帰についても問題ないので、子育てと仕事を両立させながら働くことも十分に可能です。
ただし、営業部門については、昔ながらの体育会系の雰囲気が残っており、女性社員が極めて少ないので、今から入社しても、やりづらいと思います。
シュワルツコフヘンケルの転職先としての価値
ここまで、シュワルツコフヘンケルの社内環境について、様々な側面から見てきました。この会社で働いてみたいと思う人もいれば、自分には向いてなさそうと感じる人もいるかもしれません。
このあたりは、価値観次第なので、自分が会社に何を求めるのか、重視するものを見極めたうえで、シュワルツコフヘンケルとの相性について、判断を下して頂きたいのですが、一つだけ注意点があります。
それは、シュワルツコフヘンケルは、2000年にヘンケルグループに買収された後、紆余曲折を繰り返し、2016年8月にヘンケルジャパンに吸収合併され、現在の組織形態にたどり着いた会社であるということです。
それまでは、株主構成が頻繁に変わっていたこともあり、事業戦略も度々改変され、それに伴い、社内環境も変化してきました。今は、ようやく落ち着いた状態となりましたが、こういった背景があるため、今後は企業文化が大きく変わる可能性があります。
そのため、シュワルツコフヘンケルへの転職を検討する際には、最新の社内事情について確認しておくことをオススメします。このあたりは、冒頭で触れた転職エージェントに問い合わせれば教えてもらえます。
下記に外資系企業の求人に強いエージェントをリストアップしておきますので、ぜひ問い合わせてみてください。
なお、当たり前の話ですが、これらのエージェントは、様々な企業の求人を押さえているので、他社の求人について教えてもらうことも出来ます。転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件に合う企業を紹介してくれるので、ぜひ、シュワルツコフヘンケルと見比べてみてください。
<外資系企業の求人に強い転職会社転職会社>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。