タイコエレクトロニクスジャパンの中途採用事情~年収、評価制度、就労環境、etc~

電力ケーブル、MTコネクタ、熱収縮チューブ、CPCコネクタ等、様々なエレクトロニクス接続用商品の製造・販売を手掛け、年間売り上げ120億ドル、約72000名の従業員を擁する、世界最大級の電子部品サプライヤー、TE Connectivity (TE コネクティビティ)。

 

タイコエレクトロニクスジャパンの中途採用事情~年収、評価制度、就労環境、etc~

 

その日本法人がタイコエレクトロニクスジャパンです。自動車、電力、産業機器、通信ネットワーク、家電製品、ヘルスケア、航空宇宙・防衛といった、主要産業を一通り押さえており、それぞれの業界におけるリーディングカンパニーとの強い結びつきを持っている業界トップシェアの企業です。

 

そのため、待遇、就業環境は、ともに高い水準にあり、転職先として見ると、非常に魅力的な企業となっています。このページでは、タイコエレクトロニクスジャパンの中途採用求人の状況、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

タイコエレクトロニクスジャパンの中途採用事情

タイコエレクトロニクスジャパンでは、積極的に中途採用募集を実施しています。職種としてはエンジニアが中心であり、主な募集職種は下記の通りとなります。

  • プロダクトエンジニア
  • セールスエンジニア
  • コネクタ等電子部品の開発・設計エンジニア
  • テクニカルマーケティング
  • センサー関連アプリケーションエンジニア
  • 品質保証エンジニア
  • 製造技術開発モールド担当者
  • 回路設計エンジニア
  • 電子部品評価
  • 生産技術
  • 生産計画

 

応募に際しての要件ですが、全職種共通で、採用職種における実務経験が必須となります。例えば、品質保証エンジニアの募集案件では、以下のような分野に関する実務経験が応募資格として、要求されています。

  • 電気・電子部品(特に「表面実装・はんだ付け・インフォテインメント用集積回路・センサー・照明装置」などの分野)
  • 半導体
  • 締結技術(溶接・ネジ締め)・コネクタ
  • 自動車関連部品

 

開発・設計エンジニアやセールスエンジニアなど、他職種においても、同じように関連業界や職種での実務経験が求められます。なお、実務経験○年以上、といった規定は設けられていません。あくまでも本人の実績・スキル次第となります。

 

そのため、社会人経験が少ない若い人でも、好条件で採用されるチャンスが十分にあるので、自信がある人は、是非チャレンジしてみてください。(逆に、40代後半・50代といった転職のハードルが上がる中高年層の人でも、エンジニアとしての実力があれば問題なしです。)

 

語学力については、技術系の職種だと、それほど高いスキルは求められませんが、それでも、中級レベルの英語力は必須とされます。TOEICスコアの目安に関しては職種によって異なりますが、500点以上、もしくは600点以上とされているものが多いです。

 

また、マネージャークラスの求人や、営業・マーケティング関連の職種など、一部の求人については、海外本社やグループ会社、及び、海外取引先企業とのやりとりが日常的に発生することになるので、ビジネスレベル(TOEIC700以上)の語学力が求められることになります。

 

タイコエレクトロニクスジャパンの社員年収について

タイコエレクトロニクスジャパンの社員年収は、業界内のなかでも、高い水準にあります。幾つか具体例を挙げると、下記のようになります。

 

  • 27 歳 営業 年収480万円
  • 31歳 営業 年収550万円
  • 35歳 営業 係長 年収700万円
  • 35歳 企画 年収600万円
  • 45歳 自動車事業部 回路設計エンジニア 年収700万円
  • 40歳 製造技術 一般社員 年収700万円
  • 40歳 マーケティング 課長 年収1000万円
  • 47歳 品質管理 課長 年収960万円

 

昇給は年一回、賞与は年二回(固定賞与、月給5か月分)で、残業代についても、全額支給となっています。加えて営業職の場合、年に一回、成績に応じたインセンティブが、賞与とは別に支払われます。

 

また、外資系には珍しく、タイコエレクトロニクスジャパンは退職金制度を完備しており、長期勤務の社員に対して、数千万単位の金額が支払われた実績もあります。

 

福利厚生も充実しており、各種保険・手当はもちろん、育児・介護休業や精神的な病による長期休職者のバックアップ体制も整っています。

 

就業環境、ワークライフバランスについて

タイコエレクトロニクスジャパンは日本で約60年の歴史を持ち、社長・会長を含めて、経営陣は日本人のみなので、外資系企業ながら、日系企業の風土も強く持ち合わせている会社です。そのため、長期勤務を歓迎する社風があり、離職率を抑えるため、就労環境の改善に努めています。

 

その結果として、残業時間が少なく、休暇の融通が利きやすい会社となっています。社員平均の年間休日日数は130日となり、ワークライフバランスという観点で見ても、非常に優れた企業であると言えます。

 

労働組合も組織されており、有休消化率は70%程度、残業時間は30時間/月程度で、離職率が4%と極めて優良な就業環境が維持されています。こういった状況を反映して、社員の平均勤続年数は13.6年と長く、定年まで勤務している社員も多くなっています。

 

成長環境について

タイコエレクトロニクスジャパンは、社員教育にかなりの出資をしており、社内研修や通信教育講座が充実しています。基本はOJTとなりますが、本人が希望すれば、こういった講座を好きなだけ、受講することが出来ます。

 

また、手を挙げれば、どんな業務にもチャレンジさせてもらえる会社でもあるので、社員からは、自分次第で幾らでも成長出来る環境であるという声が多数挙がっています。

 

自らプランニングをして、周囲を説得するだけのプレゼンが出来れば、経費を潤沢に用意してもらえますし、組織を動かすことも可能です。また、グローバルで進める業務が多いため、毎日の仕事を進めていくうちに、自然と英語力が高まったという声も多いです。

 

タイコエレクトロニクスジャパンの転職先としての価値

ここまで、タイコエレクトロニクスジャパンの就業環境について、様々な角度から見てきましたが、年収などの雇用条件は良好ですし、ワークライフバランスにも優れているので、転職を目指すには、最適な会社です。

 

それだけにタイコエレクトロニクスジャパンは転職市場において、人気企業であり、中途採用に関しても、競争は激しく、転職のハードルは高めとなりますが、目指すだけの価値は十分にあるので、興味がある人は、是非チャレンジしてみてください。

 

なお、タイコエレクトロニクスジャパンは業界のリーディングカンパニーであるため、同業他社はもちろん別業界へも転職の門戸が開かれています。

 

現職を上回る好条件でのヘッドハンティングを受ける機会も多いため、特に不満は感じていないがキャリアアップ・収入アップのため転職するといった社員が多く、そういった意味では、タイコエレクトロニクスジャパンで働くことはステップアップの機会になるとも言えます。

 

また、こういった事情があるため、社内のポストに空きが出ることも多く、中途採用求人の発生頻度は高いですし、入社後も、ポジションアップ(昇格)のチャンスが多いです。

 

中途採用求人情報の入手方法について

タイコエレクトロニクスジャパンの中途採用に関する求人情報の入手方法ですが、公式サイト内の採用情報ページをチェックするか、もしくは転職会社にコンタクトして、求人情報を教えてもらうことになります。

 

ただし、タイコエレクトロニクスは世界各国のグループ会社の求人情報をまとめて統括しているため、上記の採用情報ページ内から、具体的な求人情報を検索する場合、世界各社の求人が表示されるので、見づらいです。

 

また、募集要項が全て英語で表記されているので、そういった意味でも探しにくい面があります。さらに、タイコエレクトロニクスジャパンで募集をかけている求人の全てが、公式サイト内に掲載されているかどうか微妙です。

 

それは、転職会社に問い合わせると、公式サイト内で、求人が見つからない時においても、求人を紹介してもらえることがあるからです。そのため、公式サイトをチェックするよりも、最初から転職会社に連絡を取ったほうがシンプルで簡単です。

 

下記のエージェントであれば、外資系企業の求人に強いので、相談先として最適です。

 

<外資系企業に強い転職会社>

 

なお、転職会社は、タイコエレクトロニクスジャパンの社内事情を常に把握しているので、面接で好印象を与えるための振る舞い方・PR方法などに関するアドバイスを受けられますし、初任給などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。

 

彼らは、こういった交渉のプロなので、自分で行うよりも、好条件を引き出してもらえるケースが多いです。このように、何かと貴重なサポートを受けることも出来るので、是非うまく活用してください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)