1924年創業、現在は米国内に24の店舗を構える高級百貨店、バーニーズ・ニューヨーク。先見性の高い買付け担当者による一貫したセレクトによる「バーニーズテイスト」は、他の百貨店やセレクトショップとは、一線を画す存在として、高い人気を誇っています。
そのマスターライセンスを1989年に伊勢丹が取得して、設立されたのが、バーニーズジャパンです。日本でも知名度の高いブランドであるため、創業以来、常に安定した業績を挙げ続けており、そのため、アパレル業界のなかでも、トップクラスの就業環境を誇っています。
給与水準も高いため、転職するだけの価値が十分にある企業と言えます。このページでは、バーニーズジャパンの中途採用の求人動向や転職者の年収、就労環境などについて、まとめていますので、参考にしてください。
バーニーズジャパンの中途採用事情
バーニーズジャパンでは、通年で中途採用を行っています。基本的には各店舗のストアスタッフ(セールスアソシエイト)での採用となりますが、営業、マーケティング、MDといった総合職においても、募集がかかっています。
ただし、総合職については、応募条件のハードルが高く、アパレル業界における該当職種に関する実務経験が必須となります。(他業種における経験だと、認められないケースが多いです。)
また、求人によっては、実績・スキルに関して、相当なレベルが求められるケースが少なくないので、かなり厳しいと考えてください。
なお、バーニーズジャパンでは、社内転職制度を設けており、セールスアソシエイトとして、優秀な勤務実績を挙げた場合、ポジションの空きがあれば、自分が希望する職種に異動することが可能となっています。
最低5年程度の経験が必要となるので、時間はかかりますが、総合職として入社出来ない場合には、敢えてこういったキャリアパスを採るという選択肢もあるので、ぜひ頭に入れておいてください。
なお、セールスアソシエイトの応募条件ですが、「衣料品・服飾関連の接客販売経験を正社員(無期雇用)で3年以上」となっています。
また、首都圏旗艦店(新宿店・横浜店・銀座店)では、通常のセールスアソシエイトとは別に、インバウンド対応セールスアソシエイトといった職種でも、募集もかかっています。
外国人観光客向けの接客を担当することになるポジションとなり、上記の実務経験に加えて、中国語での接客販売経験を3年以上持ち合わせていることが、応募条件となります。通常のセールスアソシエイトよりも、さらにハードルが高くなりますが、その分、高給与なので、該当する人は、要チェックです。
バーニーズジャパンの社員年収について
バーニーズジャパンの社員年収ですが、幾つか具体例を挙げると、下記のようになります。(年一回、1.5ヵ月分の賞与が含まれた金額となります。)
- 24歳 販売 年収400万円
- 27歳 販売 年収350万円
- 29歳 販売 年収350万円
- 30歳 販売 年収500万円
- 36歳 店舗マネージャー 年収700万円
- 30歳 商品企画 年収500万円
- 28歳 バイヤー 年収480万円
- 28歳 営業 年収360万円
- 32歳 営業 年収500万円
- 36歳 営業マネージャー 年収800万円
バーニーズジャパンの給与水準は、アパレル業界のなかでは、高い部類に入ります。年功序列の給与体系のため、給与が下がることはまず無く、安定しています。その裏返しとして、上昇カーブは緩やかですが、初任給が高いため、不満に感じることは無いでしょう。
就業環境、ワークライフバランスについて
バーニーズジャパンは、激務となる傾向が強いアパレル業界のなかでは珍しく、残業がゼロの会社です。休日出勤も、よほどのことがない限り、発生しません。有給休暇に関しても融通が利き、一週間程度まとめて取得することも難しくありません。
販売職の場合、業務の特性上、基本的に土日に仕事となるため、友人や家族と予定を合わせづらいという面はありますが、休み自体はしっかりと取れるので、ワークライフバランスという点では、非常に優れた会社と言えます。
成長環境について
バーニーズジャパンは、業務に関する事はOJTで学んでいくスタイルの会社です。教育制度やキャリア開発支援制度は特に存在しないため、会社側から研修や講座は提供されません。
しかし、決して完全に放任という訳ではなく、結果が出ない社員に対しては、しっかりフォローが行われますし、場合によっては部署を異動、新たな環境で働く機会を設定することで、再起のチャンスを与えるといったサポートも行っています。
バーニーズジャパンへの転職を検討する時に、注意すべきこと
アパレル業界のなかでは、給与水準が高く、かつ残業や休日出勤が少ないなど、就労環境に恵まれている優良企業ですが、バーニーズジャパンへの転職を考える時には、注意すべき点もあります。
それは、年功序列の意識が強すぎる社風があるということです。先ほども触れましたが、バーニーズジャパンの給与上昇カーブは緩やかなので、どれだけ実績を挙げても、若いうちから高額な年収を得るということは、難しいです。
そのため、バリバリ働いて給料を上げたいというタイプの人だと、成果がダイレクトに給与へと反映される企業に転職することを選択することもあり、こういった社員が、毎年必ず一定数発生しています。
また、年功序列はキャリアアップにも影響を与えており、最低でも5~6年程度は勤務しないと、キャリアアップの機会を与えられることはありません。(勤続年数が短い社員が昇格出来るのは、極めて稀です。)
そのため、年収アップも含めて、キャリアアップ志向が強い人からすると、バーニーズジャパンの社内体制には、不満を感じてしまう部分があるというのが実情です。
一方、安定した給与・労働環境があれば、それ以上は望まないという人、のんびりマイペースで楽しく働きたいという人にとっては、バーニーズはそれほど厳しい会社ではないので、理想的かもしれません。
このように、会社に求めるものによって、バーニーズジャパンに対する満足度が変わってくるので、自分の価値観をよくよく考えたうえで、転職するかどうか決断するようにしてください。
転職エージェント活用のススメ
最後に、外資系企業に強い転職エージェントをリストアップしておきます。彼らは転職のプロなので、色々な会社の内情に精通しています。当然、バーニーズの実情も把握しているので、自分がバーニーズに向いているのかどうか分からないという人は、ぜひ一度相談してみてください。
客観点な視点で判断してもらえますし、仮にバーニーズ以上に向いている会社があれば、紹介してもらうことも出来ます。転職先を決める際には、情報源として、何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。
<外資系企業に強い転職会社>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも利用してみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)