ボランティアであればともかく、正規職員の求人を、国際交流分野で探すというのは、かなり大変なのですが、千葉は首都圏内ということもあり、比較的、求人が発生している状況です。契約社員・派遣社員の求人も含めれば、フルタイム勤務の仕事が、それなりに見つかります。
では、具体的には、どういった内容の求人が出ているのか、また、そういった求人情報を入手するには、どうすればいいのかといったことについて、このページではまとめていますので、参考にしてください。
1:大学職員
千葉県内において、最も数が多い求人が、大学の職員です。下記のような業務を主に担当することになります。
- 国際交流、海外留学プログラムの企画、運営、管理業務
- 外国人留学生の管理業務、留学生の奨学金手続き業務
- 海外留学、語学学習相談受付・窓口業務
- 大学のグローバル化推進関連業務
- 教員の在外研究関連業務
- 各種調査資料作成業務
留学に関連する様々なサポート業務、及び、大学の国際交流推進活動に関する業務などがメインとなります。
こういった求人に関しては、大手の転職サイトに募集要項が掲載されていることが多いです。特に、下記のサイトにおける掲載実績は豊富なので、興味がある人はチェックしてみてください。なお、私立高校・中学校からも、同様の求人が出ていることもあります。
2:外国人向け研修施設管理スタッフ
千葉には、国際交流活動の一貫として、外国人(主にアジア)の研修事業を行っている団体があり、研修施設の管理スタッフ、実習生の生活指導スタッフが募集されています。1ヶ月10~15日ほどの勤務日数となりますが、日本政府が絡んでいる活動なので、給与は日給13000円以上と、国際交流分野のなかでは、かなりの好条件となっています。
社会人としての基本ルールを実習生に教える仕事なので、社会人経験が豊富なこと、一般企業などにおいて、後輩指導・部下育成の経験があることが応募条件となっています。そのため、シニア層も歓迎されています。
こちらの求人に関しても、やはり大手の転職サイトに募集要項が掲載されているので、求人情報を探す時には、上記であげた、リクナビネクスト・マイナビ転職・イーキャリアFAなどをチェックするようにしてください。
3:国際交流団体イベント運営スタッフ
数は限られてきますが、国際交流団体からのスタッフ募集案件も発生しています。ただし、こちらはアルバイトでの募集となるケースが大半です。
仕事の内容としては、ショッピングモールや駅前、イベント会場などで、資料を配布する、PRイベントで、団体の活動支援を訴えるプレゼンを行うといったものとなります。途上国の教育・育児支援、難民支援といった分野における活動が多くなっています。
時給1000~1500円となり、スタッフを管理する立場になると、数百円アップすることになります。アルバイトではありますが、実働8時間のシフト勤務となり、長期勤務も可能なので、腰を据えて働きたいという人にもオススメです。
特に応募資格はなく、国際交流・国際支援、社会貢献に興味がある人であれば、誰でも応募可能です。ただし、仕事内容を考えると、接客販売や営業などの経験がある人、イベント・キャンペーンの管理経験がある人のほうが、入りやすい仕事と言えます。
ただし、事前研修や現場研修期間が用意されているので、全くの未経験者でも問題なしです。勤務開始後も、定例研修に参加して、スキルを磨くことが出来ます。(この場合でも、額は少なくなりますが、時給が支給されます。)
こういった求人に関しては、ボランティアスタッフの募集サイトであるACTiVOに掲載されていることが多いので、こちらをチェックするようにしてください。
民間企業の求人をあたるのもアリ
ここまで、千葉県内において発生している国際交流分野の求人状況と、求人情報の入手する方法についてお伝えしてきましたが、最後に一つだけ補足です。
千葉は比較的、国際交流関連の仕事が見つかりやすい地域ですが、それでも数は限られています。また、その大半は非正規雇用となり、給与は安めなので、仕事として考えた時には、条件面ではかなり劣るというのが正直なところです。
そのため、リタイアした人や専業主婦、学生さんなどが、自分の時間を活かすという意味を込めて働くということであれば問題ありませんが、一社会人が定収を得るための本業として考えるのには無理があります。
こういった仕事に就いて経験を積むことで、キャリアアップのチャンスがあるということであれば、一時的に我慢するという選択肢もありますが、その可能性も限りなくゼロとに近いというのが、実情です。
ですから、仕事としては奨められないというのが本音です。本業として考えるのであれば、代替の選択肢を考慮することをオススメします。
たとえば、千葉には、海外市場に積極的に進出している日系企業が多数存在します。そういった企業のなかには、現地の人達と密接にかかわる形で、事業を展開している会社がありますし、もっと直接的に、企業ボランティアとして、国際支援・交流活動に取り組んでいる会社も存在します。
こういった企業に勤務することで、間接的に国際交流活動に関与することが可能です。本業は別なので、あくまでも補助的なものとなりますが、日本国内の国際交流団体との活動と比較しても、もっと深く海外の人とかかわれたりするので、質的には上というケースが珍しくなかったりします。
もちろん、民間企業であれば、給与などの雇用条件は安定しているので、自分の生活を確立したうえで、余裕を持って国際交流活動に取り組むことが出来ます。社会人として考えるのであれば、かなり現実的な選択肢となります。
海外進出企業からの人材募集案件を扱っている転職会社に相談すれば、こういった求人を紹介してもらえる可能性が十分にあるので、是非チェックしてみてください。(常時ということではありませんが、JICAのプロジェクトに参加している企業からの求人を紹介してもらえることもあります。)
下記の転職会社であれば、保有数が多いので、相談先として最適です。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。