金融やテクノロジー分野などを中心に、様々な業種におけるファイナンシャル・リスク、法律、税務・会計情報を提供している世界最大の情報プロバイダー企業、トムソン・ロイター。ブルームバーグと並んで、大きな存在感を示している企業です。
知財・医薬・学術情報の提供も得意としており、トムソン・ロイターから提供されている情報は、世界各国の特許発行機関、政府研究機関、大学、企業の知的財産部門、研究開発部門、学術情報担当部門、経営企画部門、投資会社などに利用されています。
その日本法人であるトムソン・ロイター・プロフェッショナルは、前身となるトムソンコーポレーションが1982年に設立、ロイター買収に伴い、2009年に社名を変更するとともに、現在の組織体系に再編されています。
トムソン・ロイターグループのなかでも、日本市場は戦略的に重要な位置付けにあり、人材登用を積極的に行っています。
http://ip-science.thomsonreuters.jp/about/career/mid-career/
トムソン・ロイター・プロフェッショナルの中途採用事情
トムソン・ロイター・プロフェッショナルでは、大きく分けて、以下の4つの職種を募集しています。
・Technology
・Sales
・Industry Experts
・Experienced Professionals
応募資格に関しては、基本的には、どの職種においても当該分野の実務経験が必須とされています。大半の職種において、5年以上の実務経験が最低ラインとなっているので、その分野における経験豊富な人材のみが募集されていることになります。
実務スキルに関しては、レポートライティングスキル、コミュニケーションスキル(リレーション構築スキル)が必須と明文化されており、かなり厳しくチェックされると考えてください。
また、職種によっては、当該分野の学位を求められるものもあります。一例をあげると、テクノロジー部門の税務・会計プロジェクトマネージャー職なら、コンピュータ科学やファイナンスの学位が必須とされるといったものです。
また、語学の位置づけも高く、必須とは明記されていませんが、意思疎通・ディスカッションが出来る程度の英会話能力を有する人材のほうが高い評価を得ることになり、優先的に採用されるケースが多くなっています。
トムソン・ロイター・プロフェッショナルの社員年収について
トムソン・ロイター・プロフェッショナルの社員年収ですが、具体例としては、以下のようになっています。
- ヘルスサイエンス 600万
- 営業 850万
- 営業 3年未満 400万
- SE 係長級 入社3年目 800~850万
- 債権マーケット 法人営業 30歳 課長 1000万程度
- 30代 700~800万
給与は年俸制となっており、賞与は年一回です。昇給については、年一回、前年度の業績評価に基づいて、昇給の有無が判断される機会が設けられています。実績次第で、昇給額も大きく変わってくる完全成果主義となっています。
営業職はインセンティブの割合が大きく、ベース:インセンティブ=6:4程度となっています。そのため、際立った成果を上げた社員の場合、2000万円以上の年収を得られるといったケースも珍しくありません。
なお、中途採用の場合、初任給は前職の給与水準と実績に基づいて決定することになりますが、交渉次第という側面もあるので、積極的にアピールすることを忘れないようにしてください。
納得出来るまで、会社側と交渉することが重要ですが、自分ではやりづらいという人は、外資企業への転職支援に長けている転職エージェントに交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、上手に売り込んでもらえます。
このページの最後に、相談先としてオススメのエージェントを数社リストアップしておきますので、参考にしてください。
就業環境、ワークライフバランスについて
個人の裁量が非常に大きいため、自分自身をうまくマネジメントすることが出来る人であれば、ワークライフバランスの調整はしやすい企業です。
有給は完全消化が推奨されており、定時帰宅を続けても、一切問題にはなりません。ただ、その分仕事の責任は全て自分が持つこととなるため、結果を出すことが大前提となってきます。勤務時間内に仕事を終えることが出来なければ、残業・休日出勤が余儀なくされます。
職場の環境に関しては、非常に整っており、室内の調度は綺麗ですし、オフィス家具は最高級のもので揃えられています。
成長環境について
トムソン・ロイター・プロフェッショナルは外資企業としては珍しく、社員の育成にも力をいれている会社です。社内では、OJTが中心であり、企業が用意している研修制度や教育制度といったものは特にありません。
しかし、外部の研修受講に関しては積極的に支援しており、必要であると認められれば一週間程度の休暇を取得しての研修受講や海外での研修受講も可能です。
また、日常的に海外とのやりとりが頻繁にあるため英語を使う機会が多く、海外プロジェクトへの参画や海外出張の機会も非常に多いため、英語力が鍛えられるという声も多く出ています。
トムソン・ロイター・プロフェッショナル社員の退職検討理由
トムソン・ロイター・プロフェッショナルは、世界有数の情報プロバイダーとして多くの企業や研究機関に貢献し、個人の生活にも影響を与えている企業です。給与も高く自分次第でワークライフバランスの調整も可能なため、仕事にやりがいを感じながらプライベートを充実させている社員は多いです。
しかし、外資系的な成果主義の側面が強い部分もあり、成果へのプレッシャーに耐えられなくなった、激務に耐えられなくなったという声も挙がっています。また、部門の再編により、会社都合で退職となってしまったという社員も存在します。
トムソン・ロイター・プロフェッショナルへの転職支援実績を有する転職会社
客観的に見て、トムソン・ロイター・プロフェッショナルは就労環境が整っている会社であり、実績に応じた給与がもらえるので、転職を図るには非常に良い会社です。
ただし、社員に対する要求度が高い会社であり、転職希望者に対しても、それは同様なので、中途入社を目指す時には、自分の実績を的確にPRすることが重要になってきます。また、中途採用の場合、入社時の年俸交渉が後々まで影響してくるので、ここも非常に重要です。
上記でも少し触れましたが、自分で会社側と交渉を行うのは大変なので、転職エージェントのサポートを受けるのが賢明です、下記のエージェントであれば、外資に強いですし、トムソン・ロイター・プロフェッショナルへの転職支援実績も有しているので、相談先としてオススメです。
なお、退職者の声にあるように、会社の要求についていけなくなって辞めるという例は少なくないので、自分が本当にやっていけるのかという点についても、気になる人は一度、エージェントに相談しておくことをオススメします。(状況によっては、より自分にマッチした好条件の会社を紹介してもらえる可能性もあります。)
※どの会社が、今現在、トムソン・ロイター・プロフェッショナルからの求人を扱っているかどうか分からないので、複数のエージェントに同時に問い合わせるほうが、より確実です。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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