国際的総合金融サービス企業である「モルガン・スタンレー」の資産運用部門「モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント」グループの日本における運用およびマーケティングを担っているモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント。
グローバルでの資産運用残高は約49兆円、日本の顧客向けには約2兆4億円の資産を運用している巨大投資銀行ですが、社員数は世界全体で700名、日本法人で約60名と少数精鋭の会社となっています。
そのため、なかなか中途採用の求人が出てくることはありません。また、社員の年収や労働環境、社内環境などに関する情報も、あまり表には出てこないのですが、そのなかでも、転職を考える時に、頭に入れておいて損がないことをまとめてみます。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの中途採用事情
中途採用については、頻繁に求人がかかることはないので、こまめに求人情報をチェックする必要があります。求人が出た場合には、【該当職種に関する2年以上の実務経験】が必須応募資格として提示されるケースが多いです。
ただし、現実的には、営業であれ、トレーダーであれ、プロフェッショナルが集まっている会社なので、そういった集団に混じっても、遜色がないだけの実力を持っていると評価されるような人材でないと、採用が決まることは、まずありません。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントは、社員年収が高額なこともあり、競争倍率が高くなる可能性が大なので、そういった意味でも、投資業界で一流と呼ばれる実力を有していないと、選考プロセスを勝ち抜くことは難しいでしょう。
なお、実務能力以外では、語学(英語力)が必須スキルとなります。資料の読み・書きと、簡単なコミュニケーションを図れる程度のスキルがあれば十分なので、それほど高いレベルが要求されるわけではないのですが、外資なので、出来るに越したことはありません。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの社員年収について
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのような投資銀行は、実績主義なので、社員間の年収格差が激しく、年収例というのは、あまり参考にならないのですが、日系同業他社と比較すると、確実に給与は上です。
実績次第では、3000万円、5000万円といった年収を取ることも珍しくありません。逆に言えば、全てが個人の実力にかかってくるので、年齢や役職は関係ありません。20代の新人社員が、40代のマネージャーを上回る年収を手にするといったことも、現実的にあり得る話です。
就業環境、ワークライフバランスについて
投資銀行なので、転職を考える時には、ワークライフバランスについては割り切っている人が多いと思いますが、トレーダーについては、想像通り、ワークライフバランスは無いようなものです。ただし、バックオフィスであれば、話は別です。
繁忙期を除けば、定時退社も可能です。また、やるべき仕事をこなしておけば何も言われない会社なので、スケジュールや働き方については、職種を問わず融通が利きます。このあたりは外資系らしい環境です。
モルガン・スタンレー・インベストメントについて、知っておくべきこと
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントは、風通しが良く意見が通りやすい風土を持っており、自由度の高い働き方が出来る企業です。また、外資金融らしく実力主義な側面はあるものの、のんびりとしたアットホームな環境で働きやすいとの声も多いです。
日本国内での商品力が弱いことなど懸念点もありますが、自分から積極的に仕事を見つける姿勢があれば、好待遇かつ働きやすい環境と言えるでしょう。
ただし、転職先ということで考えると、そもそもの話として、なかなか中途採用の求人が出てこないということがあるので、求人情報を入手出来るかどうかというのがスタートとなります。ネットなどで検索をかけても、まず出てきません。
そこでオススメなのが、金融業界に強い転職エージェントに求職者登録(会員登録)をして、新規求人が出てきた時に教えてもらうようにすることです。一度登録しておけば、その後はメールで通知してくれるので便利です。
自分で探す手間が省けて楽ですし、求人に気付かないというミスを防ぐことも出来ます。また、実際に求人が発生した時には、モルガン・スタンレーが望む人物像などについて、転職エージェントから事前に情報をもらえるので、面接対策という点でも有利です。
さらに、モルガン・スタンレーから求人が出るのを待つ間、他の投資銀行で、より好条件の求人が発生した時には、そういった案件を紹介してもらうことも可能です。モルガン・スタンレーに転職出来るチャンスは少ないので、現実的には金融業界全般で転職活動を行うことになると思いますが、そのうえでは、エージェントはかなり役立つ存在です。
特に、下記のエージェントであれば、金融業界に強いので、是非一度、話を聞いてみてください。
※どのエージェントから求人を紹介してもらえるのか分からないので、複数のエージェントに登録しておくことをオススメします。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)