今さら言うまでもなく、アジアに生産拠点を置く日系メーカーは多数存在するので、アジア各地における海外工場の生産管理といった仕事は幾らでも存在します。海外ビジネス関係の求人に強い転職エージェントに問い合わせれば、幾らでも求人を紹介してもらえるので、是非活用してみてください。
下記に代表的なエージェントをリストアップしていますので、詳細については直接確認してもらったほうがいいのですが、注意点としては一口に生産管理といっても、業務内容は多種多彩です。日本で働きながら現地工場の業務管理に従事するといった案件もあれば、現地に赴任して、業務を遂行するといった海外勤務案件もあります。
英語や現地語に精通していることが応募条件とする企業もあれば、外国語に関しては専属の通訳を用意するので必要無しとする企業もあります。
また、生産管理と合わせて、品質管理や調達購買(現地での生産用資材・部品調達)といった業務を兼務することになる案件、現地スタッフの採用・教育、人件費管理といった人事業務(労務管理)を兼務することになる案件もあります。
さらに特殊なケースとしては、海外における新規工場の立ち上げメンバーとしての採用となり、現地政府との折衝なども担当するといった案件もあります。
これだけ幅があるだけに、転職希望者に要求するスキル・経験についても、個々に大きく違ってくるので、自分に合った案件を適切に選ぶことが重要です。
これを自分一人で実行するのは大変ですが、転職エージェントに自分自身のプロフィール・職歴と転職先に希望する条件を伝えれば、うまく合致する企業を選び出して紹介してくれるので、問題なしです。
ただし、エージェントごとに持ち合わせている求人情報が異なりますし、判断も違ってくるので、複数のエージェントから同時に仕事を紹介してもらうようにしてください。このほうがより多くの選択肢とであるので、それだけ転職に成功する確率がアップします。
リクルートエージェント
国内最大手転職エージェント。グローバルな求人の取り扱いに力を入れており、アジア絡みの生産管理業務案件についても、常時100件以上の求人を扱っています。自動車、機械、アパレル、電機、電子部品、半導体、化学・プラスチック等、あらゆる業界の求人を押さえているので、どんな業種のメーカーであっても、仕事を紹介してもらえる可能性が大です。
リクルートエージェントは、語学が得意な人材の転職支援に力を入れているという特徴もあるため、生産管理職の求人に関しても、英語(TOEIC700以上)、中国語のいずれかに堪能な人材、及び現地語に対応出来る人材を求める企業からの案件が多くなっています。語学力に自信がある人は要問い合わせです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)
JACリクルートメント
日系グローバル企業、外資系企業専門の転職エージェント。アジアに製造拠点を置く日系メーカーからの生産管理職の求人案件を保有しています。現地に赴任することが想定される海外勤務案件の割合が高くなっているのが特徴です。また、品質管理や物流管理を兼務するといった案件が多くなっています。
ビズリーチ
ビズリーチは最後まで職務経歴書を記入しないと、求人案件を紹介してもらえません。登録作業は数分で済むので、最後までキチンと入力しておきましょう。僅か数分で有力な転職先がみつかるどうかが大きく違ってきます。特に現在の年収が750万円を超える人の場合、より好条件の求人を同時に複数紹介してもらえる可能性が大です。
年収1000万円レベル、もしくは1000万円以上のハイクラス求人専門の転職エージェント。極めて高い専門スキルを持つプロフェッショナル人材を求める企業からの求人の取り扱いに特化しているエージェントですが、最近では海外ビジネスに対応出来る人材を募集する企業からの案件が急増しています。
そのなかには、アジア内に製造拠点を持つメーカーからの生産管理職の求人案件も含まれているので、要チェックです。マネージャークラス(課長・部長)の求人が多くなっており、現地スタッフのマネジメント業務も必須となってくるため、管理能力が必須となります。
また、自社グループ内の国内外工場の生産管理業務を一括管理する統括マネージャー、海外工場の総責任者(工場長)といった上級管理職・経営幹部クラスの求人も持ち合わせているので、このポジションの求人を探している人は、要問い合わせです。
現地(中国、東南アジア、インド等)に赴任出来る人材を募集する案件も多くなっています。
エラン
アパレル業界専門の人材紹介会社。中国や東南アジア(ベトナム、タイ、カンボジア)に製造拠点を置く日系アパレルメーカーからの生産管理職の求人案件を常時扱っています。品質管理を兼務することになる案件、社内デザイナーやパタンナーと連携しながら、新商品の試作品作成・製品化業務を管理するといった内容の案件も出ています。
また、自社海外工場の生産管理ではなく、アジアにある生産委託先工場の生産進捗・品質管理、技術指導を担当するといった内容の案件もあります。
日本本社勤務で海外出張ベースで業務を遂行するといった案件もあれば、短期・長期で現地に駐在して管理業務あたるといった案件もあるので、このあたりの選択肢の幅は広くなっています。いずれも実務経験を有していること(海外経験不問)、ビジネスレベルの語学力(英語、中国語)を身につけていることが応募条件となっています。
マイケルペイジ
外資系企業専門の転職エージェント。日本に進出している外資企業とのコネクションが強く、あらゆる業種の求人を一通り網羅してしています。日本を含むアジア各国に製造拠点を置くメーカー(自動車・輸送機器・自動車部品、製薬・医療機器等)からの生産管理職の求人案件を扱っています。
日本支社で勤務しながら、アジア地域の工場の生産管理・調達購買・品質管理・物流管理業務を統括するといった内容の案件となっています。該当業種において、生産管理・調達購買・品質管理のいずれかの実務経験を有していることが応募条件となっています。(物流管理経験だけではNG。)
語学に関しては、それほど重視されてはおらず、TOEIC600程度の英語力があれば応募可とされています。