アクセンチュア転職者の年収

アクセンチュア株式会社は外資系のITコンサルティング会社で、コンサルティング業務に加えて、システム開発、システム運用事業を手掛けています。中でも、コンサルティング業務を行う部署がメインの会社であり、給与、待遇の面で他の部署よりも上です。

 

アクセンチュア転職者の年収

 

顧客は、金融業や製造業、流通業など様々で、新規事業戦略の立案、業務の効率化のためのITシステム開発・導入に関するアドバイスを中心とした、様々なコンサルティング業務を展開しています。

 

オフィスは、東京、横浜、大阪、京都にあり、デリバリー・センターが北海道・福島・熊本にあります。外資系企業ですが、英語が喋れなくても支障はありません。

 

アクセンチュアの中途採用募集内容

アクセンチュアは業界ごとにグループが分かれており、採用もグループごとに行われています。

 

  • 通信、メディア、ハイテク業界
  • 金融業界
  • 公共サービス、医療健康業界
  • 製造、流通業界
  • 素材、エネルギー業界

 

中でも、大手の金融機関、保険会社、証券会社を顧客とする金融業界グループで、募集が活発に行われています。募集職種は様々で、以下のようなものがあります。

 

  • 企業の財務管理、リスク管理のフレームワーク構想や、マーケティング戦略立案など、企業の経営や管理に踏み込んだコンサルティング業務
  • IT戦略策定やITコスト削減などを提案する、システム開発の技術を使ったコンサルティング業務
  • システムの要件定義、設計、試験など、上流工程のシステムエンジニア
  • JavaやJavaScriptなどを使ったシステム開発、インフラ構築など、下流工程のシステムエンジニア

 

このようにアクセンチュアでは、コンサルティング業界やIT業界で経験を積んだスペシャリストを幅広く募集しています。金融以外の業界グループでも、募集自体はあまり多くありませんが、同じような職種の募集があります。

 

給与は原則年棒制、外資系としては手厚い福利厚生制度

アクセンチュアの昇給体制は次のようになっています。

 

  • アナリスト(入社1~3年)年収430~500万円+残業代
  • コンサルタント(入社3~7年)年収550~650万円+残業代
  • マネージャー(入社6~10年)年収800~900万円+ボーナス
  • シニアマネージャー 年収1000万円~+ボーナス

 

アナリストとコンサルタントがいわゆる平社員で年収+残業代の半年棒制、マネージャー以上が管理職にあたり、完全年棒制になります。マネージャーになったばかりだと、残業代がなくなるため、かえって給与が減るケースもあります。残業代が出るかどうかは、従事するプロジェクトの売り上げによって異なりますが、上限が決まっているプロジェクトがほとんどです。

 

アナリストとコンサルタントの場合、給与の多さは残業代で決まるケースが多くなっています。国内企業ほど手厚い福利厚生は望めませんが、管理職でない場合、住宅手当が月3万円支給されます。

 

手当は殆ど望めないのが標準となっている外資系企業のなかでは、アクセンチュアは手厚いほうと言えます。

 

風通しが良く、人事評価は公平で実力主義、女性が働きやすい制度が充実

若手でも上司に対して意見しやすい風潮であり、むしろ意見が求められる、外資系らしいオープンで風通しの良い会社です。その分、競争が激しく、必要なことは自分から発信し続けなければなりません。プロジェクトを動かしているのは自分だ、という高い意欲を持って働いている人が多い会社です。

 

人事評価制度はオープンで、客観的に評価できる仕組みが整っているため、他社に比べて公平性の高い人事評価となっています。きちんと成果を出した分だけ報酬も上がる、実力主義の会社です。

 

産休・育休を取得して短時間勤務で職場復帰する女性がほとんどですが、激務のプロジェクトでそのまま働ける女性が少ないのは、仕方のないことでしょう。女性の管理職への登用にも障壁はほとんどなく、女性管理職は多いです。最近では男性の育休取得も増えてきています。女性がやりがいを持って働きやすい環境の会社と言えます。

 

退職理由

プロジェクトにより激務の所も多く、中には体育会系的な雰囲気で土日勤務や残業が多いプロジェクトもあり、ストレスを感じたという理由が多いです。また、若い頃は良いが、体力的な面で40代~50代になっても働き続ける自信がない、という声も聞かれます。

 

コンサルタント業務がしたかったのに、メインの仕事がシステム開発になってしまい当てが外れたという人もいますから、自分がやりたい仕事はしっかり伝える必要があります。

 

アクセンチュアはグローバル企業というイメージが強い会社ですが、海外の仕事を扱うプロジェクトに入らない限り、国内企業と同じで当てが外れた人もいます。

 

転職時に担当業務、報酬額をしっかり交渉することが重要

アクセンチュアは他社からの転職者が多く、中途採用に対して積極的な企業なので、これまでの経験や実力をアピールできれば、転職の道は開けている会社です。ただし、退職理由でも触れたように、仕事内容や報酬に関して、転職前と転職後のイメージとのギャップが生じるケースが多いため、転職時にしっかりと細部について企業側と詰めておくことが重要です。

 

ここがずれてしまうと、いざ入社した後、『こんなはずではなかった』と後悔することになるので、要注意です。アクセンチュアは外資なので、こういった交渉についてはオープンなので、どんどん自分の要望を伝えることです。

 

もし、こういったことが苦手という人は、転職エージェントに間に入ってもらうことも考えてください。彼らは転職交渉のプロですし、業界基準や個々の企業の事情についても精通しているので、効率的に交渉を進めてくれます。

 

下記にリストアップしているJACリクルートメントリクルートエージェントビズリーチクライス&カンパニーマイナビエージェントあたりは外資企業の中途採用求人に強いエージェントなので、安心です。システム開発を担当するエンジニアとしての転職を考えているのであれば、ワークポートIT転職ナビのようなエンジニア系の専門エージェントも同時に利用するのもアリです。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。

 

(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)

 

この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。

 

 

特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。

 

(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)