40代、50代の中高年となると外資に限らず、転職は厳しくなります。
もちろん、マネジメントが出来る人材、替えの効かない極めて高い専門能力を身につけている人であれば話は別です。そういった人はむしろ引く手あまたです。
下記のような外資企業の求人に強い転職エージェントに問い合わせれば、幾らでもキャリアアップ出来る案件を教えてくれるでしょう。
でも、大半の人はそうではありません。自分では出来ると思っていても、残念ながら企業からするとより若手の社員でも間に合うと判断される人が大半です。そして、40代でも後半を超える頃になると、実際に若手社員に切り替えるようになります。
リストラですね。外資の場合、これは避けられない面があります。
では、そんな時、どうするのか?
その方法は、ただ一つです。
それは・・・・
知名度の低い会社、小さな会社を狙うこと
これにつきます。
外資企業間の人材獲得競争は厳しい
競争の厳しいなか、企業は少しでも優秀な人材を獲得しようと躍起になっています。成果主義の外資では、この傾向が特に強く、その裏返しとして企業同士の勝ち負けもハッキリしています。
優秀な人材は知名度の高い有名企業、大企業に集まることになり、知名度が低い会社、小さな会社は人材獲得に苦戦しています。
そのため、小さな企業は大企業をリストラされたような人間を採用することになります。特に長年外資で働いてきたけど、年齢がネックでリストラされたという中高年だと、一定の実力があることが間違いないため、好まれる傾向にあります。
ですから、勤務先のえり好みをしなければ中高年世代でも、幾らでも転職先を見つけ出すことが出来ます。
実際、こうやってより小さな会社に転職していきながら、引退するまで働くというのが外資でキャリアを積み上げてきた人の一般的なパターンです。
リストラに遭うと、外資の場合、それなりの額の早期退職金をもらえます。また、こういった人材獲得競争が背景にあるため、小さな会社でも給与水準は悪くありません。(人材獲得のため、大企業以上の給与を提示する会社もあります。)
そのため、大企業から小さな会社に移るといっても、日本のイメージのように決して悪いことではなく、思いのほか実入りが良かったりします。
日系から外資への転職
ここまでの話は外資で働いていた人が中高年になって転職する時のケースですが、ではずっと日系企業で働いていた人が外資に転職するとしたら、どうなるのでしょう?
基本的にはそれは無理というのが答えです。冒頭にもあげたようにマネジメントが出来るとか、専門性の高い仕事が出来るという人でなければ、まず不可能と考えてください。
外資は同じ外資企業で働いていた経験がある人材を好む傾向があるので、日系企業からの転職は簡単ではありません。20代であれば、まだ可能性がありますが中高年となると、ほぼ不可能です。
外資で働きたければ、若いうちにその世界に入っておくのが必須です。もしくは外資企業からヘッドハンティングを受けるぐらいの実力を身につけることです。厳しい話ですが、これが現実です。