学校を卒業したら、会社に入って働くのが、大人として当然のこと。そんなふうに思われていますが、よく考えてみると、働くというのは大変なことです。面倒ですし、やらなくて済むなら、そのほうがいいと思うのが、普通の人間です。
ですから、『会社に行きたくない』と思うのは、変なことではないので、気にしないでください。
かといって、生きていくうえでは、仕事というのは、しなくてはいけないものです。『会社に行きたくない』という気持ちに負けて、そのまま家に引きこもっていたら、それはそれで問題ですし、生きづらくなります。
では、どうすればいいのでしょうか?
このページでは、会社に行きたくないという気持ちが抑えられないほど、強くなってしまった時の、自分自身との向き合い方について見ていきますが、ポイントとなるのは、自分の心に正直になることです。
この姿勢さえあれば、必ず、問題は解決します。
深呼吸をして落ちつこう!
『仕事に行きたくない』というのは、一つの感情です。感情は増幅するので、『行きたくない』という気持ちに囚われていると、最初はなんてこと無い『小さな嫌』が、どんどん大きくなってきます。
そうなると、気持ちが焦って、冷静な判断ができなくなるので、『行きたくない』という感情から、距離を取ることが重要です。
もし、『仕事に行きたくない』という考えが、頭から離れないという人は、下記のようなイメージトレーニングを行ってみてください。
こうやって、感情から離れることができれば、気持ちが落ちつきますが、この状態であれば、冷静な思考ができます。
これで、自分と向き合う準備ができたことになります。
仕事はとても重要だけど、自分より優先すべきものではない
そもそも論となりますが、仕事というのは、自分自身を犠牲にしてまで、しなければいけないものではありません。
仕事が辛くてたまらないと追い込まれている人のなかには、『仕事をサボるなんて、とんでもない』、『会社を休むことは悪いことだ』といった考えを持っている人が少なくありませんが、この認識は間違いです。
仕事というのは、やりがい、お金、自己成功、家族の幸せなど、あなたにとって大切なものを手に入れるため、あるいは守るための道具です。
あなたの人生を豊かにするためのツールですから、働くことで不幸になるのであれば、それはあなたにとって、やるべきことではないということです。
働くこと自体に意味があるわけではないので、そこは勘違いしないでください。
『この仕事をすることで、自分は得をするのか?』
この問いに対する答えがNoであれば、そんな仕事は辞めるべきです。
理想論に聞こえるかもしれませんが、仕事を続けられるのは、そこに何かしらの価値を感じているからこそです。
何も価値がなければ、単なる苦行であり、そんなことを続けられる人は、まずいません。そこで無理をすれば、心が病んでいくことになります。
働くことに意味を感じられなければ、辞めてしまって構わない
まずは、そのことを頭に入れてください。
自分に問うべきことは、なぜ働くのか?
ただし、ここで重要なことは、仕事を続けることに価値を感じていないからといって、すぐに辞めればいいというものではないということです。
本当に価値あることなのに、その重要性を忘れてしまっている可能性もあるからです。
仕事というのは、決して楽しいことではありません。楽しさもあるかもしれませんが、それ以上に大変なこと、辛いことのほうが多いです。それでも、やらなければいけないことが仕事です。
そして、『なぜ、やらなければいけないか?』というのは、大切なものを手に入れるため、守るためです。
あなたに、目に入れても痛くない、最愛の子どもがいるとします。その子を育てるには、お金が必要です。そのお金を稼ぐためには、働かなければいけない。
こんな状況だとしたら、少々の辛いことには耐えられるはずです。
私にも、似たような経験があります。独身の時には、自分が食べていければいいので、仕事に身が入らなかったのですが、結婚して家族ができたら、『収入がなくなったら、路頭に迷わせてしまう』という気持ちがでてきて、本気度がアップしました。
独身の時は、仕事がつまらない、嫌だ~と、毎日のようにグチを言っていたのが、働くことの意義を実感するようになってから、まったくなくなりました。
だからこそ、あなたにも、『なぜ、働くのか?』ということを、今一度、真剣に考えてほしいです。この問いと真剣に向き合うことが、今の状況を変えます。
『真剣に』というのは、正直になるということです。『なぜ、働くのか?』という質問を目にすると、『●●だから』という答えを探さなければいけないように感じるかもしれませんが、もしかしたら、あなたの答えは、『何もない』かもしれません。
その場合、結論としては、働かなくてもいいとなるわけですが、もし、それがあなたの本心であれば構いません。そこを偽って働き続けることほど、不幸なことはありません。
100%自分の好き勝手に生きるというのは、現実的には無理ですが、かといって、周囲の目(社会の目)を気にして、自分自身の気持ちを無視するのも違います。ここは素直に考えてください。
今の会社で働くことの意義を考える
ここからは、働くことの意義が明らかになったという前提で、話を進めていきます。もし、真剣に考えたけど、仕事をすることに価値があるとは思えなかったという人は、下記のページの内容を参考にしてください。
働くことの意義が明らかになったら、次に自分に問うべき質問は、『今の会社で働くことに、意味があるか?』、『今の仕事を続けることで、自分がほしいものを手に入れることができるのか?』ということです。
そして、この問いに対する答えがYESだとしたら、最後の質問として、『ツライ今の状況に耐えられるかどうか?』、自問してみてください。
働くことの価値を実感できれば、少々の辛いことには耐えられますが、それにも限度があります。
たとえば、かわいい子どものためと思ったら、残業続きだとしても、頑張れるかもしれません。でも、毎日、家に帰るのが夜中で、4時間ぐらいしか寝られないとしたら、耐えられないという人も出てくると思います。
・・・というより、意欲うんぬんの前に、体力が続かず、倒れてしまうのではないでしょうか。
でも、これが2時間ぐらいの残業だったら、嫌だけど、仕方が無いかなと思えるかもしれません。
要は、今の会社で働き続けることのメリットとデメリットを天秤にかけて、メリットが大きければ続ける、デメリットが大きければ辞めるということです。
安易な『辞めたい』と本気の『辞めたい』を区別する
ここで押さえておくべきことは、会社を辞めるという行為自体には、良いも悪いもないということです。それよりも、重要なことは、辞めることに合理性があるかどうかです。
『会社に行きたくない』と一口に言っても、その『行きたくない』には、怠け心からくる単なる甘えから、精神的な苦痛が半端なく、環境を変えるなど、本気の対処策が必要な状態まで、様々な段階があり、自分の心理状態が、どの段階にあるかによって、対処法が違ってきます。
単なる甘えであれば、『行きたくない』という気持ちを押しつけて、頑張って仕事に行くほうがいいです。ここで、会社を休んでしまうと、甘えることになれてしまい、ますます会社が嫌になるからです。
人間の心は筋肉と一緒で、負荷をかければ強くなるので、嫌だなという気持ちに負けずに、頑張って会社に行けば、その分、心が強くなります。
そうなると、それまでは辛かったことも、何とも思わなくなるので、会社に行くことも苦痛ではなくなります。
でも、本当に精神的に追い詰められている状態というのは、心に負荷がかかりすぎている状態なので、ここで無理をすると、心が耐えきれず、ダメになってしまいます。
これは筋トレをイメージしてもらうと分かりやすいです。適度なウエイトでトレーニングすれば、鍛えられますが、無茶をすると、筋肉を痛めてしまいます。
『頑張る』というのも同じことで、適度な頑張りはいいことですし、やるべきことですが、頑張りすぎはダメです。
ですから、会社に行きたくない、仕事が辛いと感じている時には、自分の心の状態を見極めることが重要です。
そのための効果的な方法が、働くことの意義を考えるというわけです。
まとめ:最も適切な自問の流れ
話が広がってしまい、分かりづらくなってしまったので、ここでまとめます。
まずは、『なぜ、働くのか?』、その理由を自分自身に問いかけて、働くことの意義(目的)を明確にします。
そのうえで、その目的を達成するうえで、今の会社で働くことに納得できるかどうか、考えます。
答えが『納得できる』だった人へ
『納得できる』にも色々ありますが、あなたの『納得できる』は、『やる気が出てきた!頑張ろう!!』という積極的な納得でしょうか?
それとも、『会社が嫌なことには変わらないけど、仕方がないと思えてきた』といった消極的な納得でしょうか?
前者であれば、なんら問題なしです。明日から、意欲的に仕事に取り組めると思いますので、頑張ってください。
一方、後者の人は、納得できたとしても、やっぱり嫌なことが残っている状況なので、どうせなら、その状況を少しでも改善できるように動いてみましょう。
仮に、上司と相性が合わないのが、会社に行きたくない理由であれば、信頼できる人間(別の部署の上司、尊敬する先輩など)に相談してみます。
また、同じことの繰り返しで、飽きてしまったのが理由であれば、やり方を変えてみる、小さな目標を設定して、その目標を達成できるかどうか、ゲーム感覚で楽しんでみるなど、今の仕事を面白くできるような工夫を考えてみます。
あるいは、思いきって、違う仕事に志願してみるというのもいいでしょう。
会社に行きたくない原因を突き詰めて、その原因が少しでも解消できれば、だいぶ気持ちが変わるので、色々と考えてみてください。
下記のサイトは、こういったテクニック的なことについて、詳しく解説しているので、参考にしてみるといいです。
答えが『納得できない』だった人へ
ここまで真剣に考えたうえで、答えが『納得できない』ということであれば、会社を辞めるべきタイミングですが、それを前提に、本当に我慢できないかどうか、もう一度自問してみてください。
(いざとなったら辞められると思うと、苦しさや辛さが消えたりするものです。)
それでも、答えが変わらないのであれば、今の会社は辞めて、転職しましょう。ちなみに、こうやって、働くことの意義を真面目に考えたことは、次の会社を探すときにも役立ちます。
恐らく、心から自分が納得できる会社を選ぶことができますし、その理由を面接で伝えれば、仕事に対する真剣さが伝わって、良いPRになり、採用される可能性が高くなること、間違いなしです。
ですから、転職の理由を聞かれた時には、ここまで考えてきたことを、素直に説明してください。
補足:行きたくない原因を探る前に・・・ あなたは健康ですか?
ここまで、会社に行きたくない時に、どうすればいいのかという話をしてきましたが、もしかしたら、こんな難しいことを考えなくても、原因はもっとシンプルなところにある可能性があるので、最後に補足として、ふれておきます。
その原因というのは、『疲労』です。これは肉体的な疲労、精神的な疲労、どちらの意味もありますが、疲れていると、気持ちが落ちて、人間の思考はネガティブになりがちです。こんな時には、休んで疲れを取れば、全てが解決するので、しっかり休息を取ってください。
特に、睡眠が何よりの回復剤となりますので、会社を休んで、たっぷり寝てください。
睡眠不足は大敵
これって、単純なことのように見えますが、とてつもなく重要です。体が不調だと、モチベーションがわかないので、会社に行きたくなくなるのは、当たり前です。
仕事というのは、ただでさえ大変なことですから、気持ちが入っていないと、『嫌だな』という感情に負けてしまいます。
元気がなければ、仕事はできないので、健康管理には気を配ってください。そして、食生活、運動など、健康管理には様々な要素がありますが、90%は睡眠です。睡眠時間をしっかり取っていれば、まずおかしなことにはなりません。
逆に、寝不足の状態だと、ほかのことに幾ら気をつかっても、まずダメです。仕事ができる人ほど、睡眠を大切にしています。睡眠時間をしっかり確保するようにしてください。
ちなみに、適切な睡眠時間というのは、人によって異なります。4~5時間ぐらいで済む人もいれば、9時間寝ないとダメという人もいます。
この差は、どうしようもないことなので、自分にあった睡眠を取るしかありません。昼間、眠くなるというのは、足りていない証拠なので、その時には、睡眠時間を増やしてください。
逆に、昼間スッキリしていれば、十分な睡眠を取れている証拠なので、そうしたら、今度は、少しずつ睡眠時間を減らしてみてください。それを続けて、これ以上減らすと、昼間、睡魔が出てくるというギリギリのところが、あなたにとっても最適な睡眠時間です。
6~7時間というのが、一般的な目安となるので、どれぐらいの時間が適切なのか分からない人は、まずは、これぐらいの時間で試してみてください。
睡眠時間を確保できない会社だったら、辞めるべき
睡眠が重要といっても、仕事が忙しくて、寝る時間を削らないとやっていけない。もし、あなたが、そんな状況にあるのであれば、本気で転職を考えたほうがいいです。
今が繁忙期で、一時的に午前様で働いているといったことであれば、話は別ですが、長時間労働が慢性的に続いているようであれば、その会社で働く価値はありません。
そんな状態で働き続けていたら、健康を害してしまい、下手をしたら、二度と働けない状態になってしまいます。
そもそも、人間は寝不足の状態では、満足に自分のパフォーマンスを発揮できないので、まともな会社であれば、従業員の健康管理には気を遣います。それは、仕事で結果を出すうえで、最も大切なことだからです。
ですから、あなたを寝不足の状態で働かせている時点で、その会社はダメな証拠です。そんな会社に未来はないので、さっさと辞めたほうがいいです。
働くうえで、健康というのは何よりも大切なことです。最近は、ビジネスマンのコンディショニングに関する書籍が色々と出版されているので、こういった本を利用して、生活習慣をチェックしてみてください。
本気で考えた結論が『辞める』だった場合の動き方
ここまで真剣に考えて、それでも答えが『No=今の会社では働きたくない』ということであれば、今の会社にいる理由はありません。新天地を目指すべきです。
ただし、転職活動を上手に進めないと、かえって状況を悪化させてしまうかもしれません。そこで、ここからは、転職活動の進め方について、お伝えしていきます。
- 焦らない
- 感情的にならない
- 今の仕事は続ける
- 仕事の引き継ぎについて準備を進めておく
- 内定が決まるまで、転職することは伝えない
- 必ず複数の企業を比較する
- 転職エージェントを利用する時には、一社に依存しない
次の職場を探しつつ、今の仕事を円満に辞めるための準備を同時変更で進めていく
1.焦らない
早急に転職先を決めようとすると、失敗のリスクが高まるので、じっくり時間をかけて選び抜くようにしてください。
今の仕事が嫌という気持ちが強いと、少しでも早く抜け出したいということで、安易な決断をしがちです。
また、『隣の芝は青い』ということわざがあるように、どの会社を見ても、今の会社よりも良いように思えるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
転職してみたら、前の会社のほうが良かったことに気付いて後悔したというのは、よくある話なので、くれぐれも気をつけてください。
冷静に比較・検討を行うのが鉄則です。
2.感情的にならない
今の会社に対して、否定的な感情がある時には、その感情に流されないようにしてください。感情というのは、気にすれば気にするほど、大きくなっていくので、適度に距離を置かないと飲み込まれます。
こうなったら、いきなり暴発して、普段の自分からは想像もできないような、ありえない行動をしてしまいがち。
- いきなり上司にキレる
- 転職先が決まらないうちに、辞表を出してしまう
- 無断欠勤をする
など・・・
こういった行動を取ると、自分の評価を無駄に下げてしまいます。そうなると、退職金の支払いなど、後々、会社とトラブルになった時に、『勤務態度が悪かったので、減額するのが妥当』というふうに、会社側につけこまれてしまうかもしれません。
くれぐれも、自分に不利益となるような行動は慎んでください。
3.今の仕事は続ける
転職活動は在職中に行うのが鉄則です。すぐに決まればいいのですが、時間がかかることも珍しくなく、収入がない状態が長引くと、経済的な問題が出てきます。
(失業保険は自己都合の退職だと、退職日から3ヶ月が経過しないと、支給されないですし、もらえる期間も、会社都合の退職よりも短くなります。)
経済的な不安が出てくると、冷静な判断ができなくなって、間違った選択をしてしまうかもしれないですし、お金が続かないとなったら、条件の悪い会社でも決めざるをえなくなります。こうなると、なんのために転職するのか分かりません。
また、離職期間が長くなると、企業側からの評価が落ちてしまい、ますます、仕事が決まらなくなるという悪循環にハマッてしまいます。
さらに、転職活動を続けてみたけど、今以上の会社は見つからなかったという結果になる可能性もあり、その時には、在職中であれば、そのまま働き続けることができますが、辞めてしまっていたら、戻るのは、まず無理です。
このように、転職先が決まる前に、今の会社を辞めることには、様々なデメリットがあるので、必ず、転職活動は仕事を続けながら行ってください。
在職中の転職活動は、時間の自由が少なく大変ではありますが、休日に面接をセッティングしてもらったり、有休を活用したりするなど、効率的な転職活動を行うことで対応可能です。
4.仕事の引き継ぎについて考えておく
引き継ぎは必ずしも義務ではないのですが、不十分なまま辞めると、今の会社に迷惑をかけることになりますし、転職後も、確認の電話がかかってくるなどして、新しい仕事に支障をきたす可能性があります。
また、トラブルを起こすと、悪評が社外に広まるかもしれません。(どこから話が漏れるか分かりません。)
逆に言えば、引き継ぎをしっかりすることで、好印象を残して転職すれば、『彼(彼女)はキチンとしている』といった良い噂話が、どこかで広まるかもしれません。
世界はおもいのほか狭く、どこかで人はつながっているものです。他人を大切にする人は、どこかで、その恩恵を受けます。
そもそも、辞めるからどうでもいいと考える人と、辞めた後のことまで配慮できる人では、仕事のパフォーマンスが違います。
引き継ぎは、会社のためでもあるし、自分のためでもあります。キチンとしておきましょう。
- 十分な時間を確保する(1~2ヶ月は見ておく)
- 仕事の内容をまとめたマニュアルを作っておく
- 作業手順、要点、注意点
- 業務の優先事項
- 項目別の問い合わせ先(例:●●が起きた時には、▲▲さんに連絡しておくこと)
- 社外の取引先、営業であれば顧客リスト
- 上司に引き継ぎ内容を報告する
- 関係先に後任者を紹介する
5.内定が決まるまで、転職することは伝えない
転職活動をしていることは、転職先が決まるまで、内緒にしてください。転職の意志があることがバレると、引き留めにあって、転職活動に支障をきたす可能性があります。
また、周囲の態度が冷たくなるなど、人間関係がおかしくなる危険性があります。それも、少しの間のことと思えば、我慢できますが、転職の意志を伝えた後、転職活動が長期化すると、ストレスフルな状態が続きます。
さらに、転職先が決まらず、今の会社で働き続けることになったとしたら、かなりやりにくいです。居心地が悪いまま、過ごすことになり、その状況に耐えきれず、辞めざるを得なくなるかも・・・
どちらに転んでもいいように、転職の意志は最後まで隠しておくのがベストです。
では、いつ伝えればいいのかということですが、最低でも1ヶ月前、引き継ぎの内容・ボリュームによっては、2~3ヶ月前に伝えるべきです。
また、繁忙期は避けておいたほうがいいです。上司に満足に取り合ってもらえない可能性があります。
6.必ず複数の企業を比較する
『これはいい』と思える会社が見つかったとしても、それ以上の会社が存在する可能性は十分にあるので、1社だけで決めずに、必ず、複数の会社を比較するようにしてください。
転職はあなたの人生の可能性を広げる、きわめて重要なイベント。最大の可能性を追い求めることです。
かといって数が多すぎると、準備が中途半端になってしまいます。これは!という会社を5~6社ピックアップして、そのなかから3社ほどに厳選して応募するのがいいでしょう。
7.転職エージェントを利用する時には、一社に依存しない
エージェントを利用する時には、3~4社に同時に登録するのがポイントです。エージェントごとに、扱う求人が異なっており、どのエージェントが自分にとってベストの求人を持っているか分からないためです。
実際、転職に成功した人というのは、複数のエージェントに相談しています。大手転職会社の調査結果を見ると、最低でも4社、多い人だと、10社以上に登録しています。
ただし、最初から何も考えずに、片っ端からエージェントに登録するというのは、オススメできません。登録するにも労力がいりますし、登録した後も、エージェントの担当者と面接をしたり、継続的に電話やメールで連絡を取り合ったりすることになります。
あまりも登録するエージェントを増やすと、やりとりが追いつかなくなるので、やりとりが増えて大変なので、3~4社ぐらいにしておいてください。
それでしっくりくるエージェントがなかったら、別のエージェントを試すというのがベストです。
まとめ:悔いのない判断を
ここまで、『会社に行きたくない』と感じた時に、どんなふうに対処すべきなのか、様々な角度からお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
- 今の仕事を続けるという判断をする人
- 転職するという判断をする人
人によって結論は違うはずですが、真剣に考えた結果であれば、どちらの結論も正解です。重要なことは、自分自身の考えを整理して、今のあなたにとって、最も納得度が高い決断をするということです。
そう簡単には、考えがまとまらないかもしれませんが、あせらず、じっくりと考えてください。仕事という重要な判断を下すわけですから、決して、早急に決めることはしないようにしてください。
自分が納得できる仕事に取り組めるというのは、とても幸せなことです。あなたが、自分自身で納得できる道が見つかって、充実した人生を送れることをお祈りしています。