転職市場において、40代というのは非常に高い年齢です。この年代で正社員(無期雇用)の中途採用となれば、中間管理職、もしくはそう簡単に換えのきかない極めて専門性の高いプロフェッショナル職に限られてきます。
いずれにも即戦力として、採用直後から職場を引っ張っていくことが期待されるようなポジションです。非常にハードルが高くなりますが、これぐらいのことが出来る人でなければ、40代で転職することは不可能です。
TOEIC900というスキル自体は素晴らしいのですが、これぐらい英語が出来る人材というのは、いくらでもいますし、もし英語しか出来ないということであれば、企業は若い人を採用します。わざわざ年齢の高い人間を雇う必要性はありません。
そのため、TOEICという資格だけで、仕事が得られるとは考えないでください。通訳や翻訳といった英語スキルが全てのような仕事であっても、この年代では未経験者が採用されることはありません。
40代向け転職戦略
では、40代の人間が転職に成功するには、どうすればいいのか?
一番確実な方法は、今までの職歴を活かすことです。仮に、ずっと営業の仕事をしてきたということであれば、営業マンとしての実務経験・スキルは十分なわけです。ここに英語というスキルを付け加えれば、海外営業の仕事であれば、未経験でも採用される可能性があります。
ずっと公務員で事務作業をしてきたということであれば、英文事務であれば可能性が出てきます。
昔は経理の仕事をしてきたんだけど、ここ数年は専業主婦でブランクが5年あるといった人でも、考え方は一緒です。企業はブランクを嫌うので、そこはハンディではあるのですが、実務経験があるという点では、全くの未経験者よりも価値は上です。
小さな会社を狙う
大企業の正社員(無期雇用)となると、冒頭のような話になり、40代の中途採用となると、他に替えがきかないような実力を持つ人でないと相手にされません。
ただし、小さな企業ではあれば話は別です。今は社員数が5名、10名といった、こじんまりとした会社でも、海外と取引していることが少なくありません。
でも、こういった小さな会社には、なかなか英語が出来る人間というのは集まらないので、TOEIC900といったスコアを持っている人であれば、英語力だけを買われて採用してもらえる可能性もあります。
募集している職種の経験者であれば尚更です。40代でも歓迎してもらえること確実です。
派遣社員から出発する
大企業や外資を狙うのであれば、派遣社員として働き始めるという考え方もあります。一般スタッフレベルだと、様々な職種で仕事が発生しています。派遣社員であれば、採用のハードルが下がるので、40代でもチャンスが出てきます。
今はどこの企業でも、派遣社員のなかで優秀な人を正社員(無期雇用)として登用する傾向が強いので、働く機会さえあれば、あとは自分の頑張り次第でどうにかなります。
転職エージェントに相談してみること
40代の転職というのは厳しいのですが、可能性としてはゼロではありません。諦めずに探し続ければ、何らかのチャンスが出てくるはずです。
下記のページに、英語が得意な人の転職支援に力を入れているエージェントをリストアップしていますので、こういったところに相談してみてください。
TOEICを条件とする求人に強い転職エージェント7選
彼らは転職のプロなので、あなたにあった案件を探し出してくれる可能性が十分にあります。
プラス、もし民間のエージェントで良い情報がみつからなければ、ハローワークもあたってみてください。地元の小さな企業の利用率が高いので、英語が出来れば歓迎という求人がみつかるかもしれません。
ハローワークに出てくる求人は、給与水準としては低めなのですが、まずは働くチャンスを得ることが重要なので、最初は気にしないことです。
ハローワーク