「HORIBA」の名前で世界的に知られる、東証一部上場企業であり、京都府に本社を置く、独立系の分析・計測機器メーカー、株式会社堀場製作所。
活動分野は、自動車や半導体産業をはじめ新素材、エネルギー、鉄鋼、食品、バイオ、化学等々多岐にわたり、エンジン排ガス測定・分析装置分野では、世界のトップとなる80%のシェアを誇っています。
近年は、海外企業のM&Aも積極的に行っており、仏ABX社(1996年)、仏ジョバンイボン社(97年)、独カール・シェンク社の事業(05年)、英MIRA社(15年)の買収を行いましたが、いずれも相手企業からの申し出だったことからも、堀場製作所の信頼性と企業価値の高さをうかがい知ることができます。
また、2017年12月期の売上高は1953億円で、業績も過去最高を達成するなど、右肩上がりに伸びており、それに伴って、社員の採用活動も積極的に行っています。
このページでは、株式会社堀場製作所の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
堀場製作所の中途採用求人の傾向
堀場製作所では、中途採用の求人においても、営業系から事務管理系、技術系まで、幅広い分野の業務で募集を行っています。以下に、実際に募集を行っている業務の一例を挙げておきます。
<営業系>
- 国内営業(自動車計測機器)
<管理/事務系>
- 人事 採用(グローバル・国内)担当
- 経営管理・管理会計
- 事業企画(自動車計測事業)
- 社内SE
- 薬剤師(企画、事務等)
- プロダクトデザイナー
- ユーザーインターフェースデザイナー
- 販促企画(マーケティング/ブランディング)
<技術系>
- 自動車排ガス分析計の研究開発
- 自動車開発における開発ツール・アプリケーションの開発
- 自動車関連企業向けシステム構築
- 自動車排ガス分析計のソフトウェア開発、電気設計、機械設計
- 自動車計測システムのシステム設計・ソフトウェア開発、電気設計、機械設計
- 自動車試験設備の施工管理
- 自動車計測および環境プロセス製品の調整検査
- ガス分析計のカスタマイズ電気設計
- 科学計測機器の電気設計、仕様設計、ソフト設計
- 医用製品の電気回路設計
- 設計業務全般におけるプロセス改革の企画・運営業務
応募要件は業務ごとに異なりますが、学歴などは特に指定されていません。また、一部にTOEICや電気工事施工管理技士など、特定の資格が指定されているものもありますが、大半は関連業務の経験以外は、特に明記がありません。
ただ、決して応募のハードル自体が低いわけではなく、すぐにでも現場で活躍できる、即戦力の人材が求められていると考えてください。
なお、中途採用の求人には、契約社員での募集が多く含まれています。契約社員から正社員(無期雇用)への登用はおよそ1年後で、正社員(無期雇用)への登用実績も9割を超えているほか、給与などは最初から正社員(無期雇用)と同様のレベルで支給されますので、その点は安心です。(契約社員の間は、退職金や昇給はありません。)
求人情報の入手方法
堀場製作所の公式サイト内には、中途採用希望者向けの専用ページが用意されており、こちらのページで、募集が行われている求人の一覧・詳細を確認することが出来ます。
https://rec-log.jp/site/jobLst.aspx?company_id=7180
また、堀場製作所は、転職会社経由でも求人を募集しています。転職会社に登録しておけば、自分が希望する業務の求人が発生した場合に、メールなどで連絡をもらうことができますので、せっかくの応募チャンスを逃す心配がなくなります。
このページの最後に、堀場製作所の中途採用求人を取り扱った実績のある転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
※補足
転職会社では、堀場製作所の同業他社に関する情報も豊富持っており、そういった情報もまとめて教えてもらえるので、応募する前に条件などをじっくり見比べる際にも非常に重宝します。
堀場製作所の社員の年収・給与制度について
堀場製作所に勤務する社員の年収の一例を、職種ごとに挙げると、以下のようになります。
- 製品デザイナー 28歳 年収500万円
- 海外営業 29歳 年収500万円
- 営業 30歳 年収480万円
- 営業 32歳 年収550万円
- 営業 35歳 年収500万円
- 営業 37歳 年収600万円
- 営業 課長 40歳 年収750万円
- ソフトウェア設計 27歳 年収550万円
- 機械設計 30歳 年収600万円
- 製造技術 30歳 年収450万円
- 開発 28歳 年収550万円
- 液体計測開発 33歳 年収600万円
- 開発部門 課長 41歳 年収700万円
- 品質管理 課長クラス 40歳 年収650万円
- 東日本サービス統括部主任 31歳 年収480万円
東証一部上場企業である堀場製作所の平均年収は650万円前後で、金融業など年収の高い企業と比べると安いですが、東証一部上場でも製造業の中では、ちょうど平均くらいです。
昇給は年1回で、毎年の昇給額は小さいですが、マネージャークラスになると日本の男性の平均年収を超えるレベルにはなります。また、役員になることができれば、そこからグンと伸びて、かなりの年収を受け取れます。
賞与については年2回、6月と12月に支給され、年間で月給の4~5か月分くらいになります。賞与は業績連動のため、ややアップダウンは大きめです。
残業代に関しては全額しっかりと支払われるため、ブラックなイメージは一切ありませんが、36協定で定められた就業時間を順守することにはなりますので、当然青天井というわけではありません。
各種手当として、住宅手当は入社後の数年のみ、家族手当、地域手当もありますが少額です。その他の福利厚生として、退職金制度、財形貯蓄、持株制度のほか、HORIBAグループの福利厚生会社(株)ホリバコミュニティの各種サービスを受けることができます。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用で入社する時には、前職までの経歴・実績をもとにして、給与額が決まることになります。ただ、面接の際に提示される金額というものは、交渉次第で数字が変わってくるものなので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協することはせず、とことん交渉することをオススメします。
もし、金銭的な話をするのは、気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに、交渉を代行してもらってください。彼らは転職のプロで、普段からこの手の交渉ごとに慣れているため、上手く話を進めてくれます。
少なくとも何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、交渉が苦手な人が下手に自分で何とかしようとするよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。
堀場製作所の評価制度について
堀場製作所では、評価制度として目標管理制度を採用しています。社員が期初に目標を設定し、半期、または四半期ごとの上司とのレビューを経て、期末に目標の達成度合いに応じて、最終評価が決定する形です。
評価基準には、どちらかというと、成果よりもプロセスやチャレンジ度に重きが置かれており、また、減点主義ではなく、加点主義とされています。
全社員の目標設定が社内のサイト上で開示されているため、そういった面では公平性が高いと言えますが、最終的な評価はやはり上司の主観が大きく影響を受けている状況です。
最終的に、SからDまでの5段階で評価されますが、評価によって給与にはそれほど差はつきません。
堀場製作所における成長環境について
以前は中途採用で入社した場合、即現場に就業という流れになることが多かったのですが、近年は中途で入社する社員も増えてきたこともあり、中途採用の場合でも業務教育をしっかり行うようになってきました。
入社後の研修以外にも、資格取得報奨金制度や英語の教育環境が充実しているほか、日ごろから社内勉強会なども活発に行われているため、スキルアップを図れるチャンスは多いです。
また、海外研修制度も充実しており、1年に数十名の研修生が各国のグループ拠点に一年間研修にいくことができます。これは営業だけではなく、技術系の職種にもチャンスが多くあるので、貴重と言えます。
一方、実務を通して成長という点では、創業者が「ベンチャーの申し子」と呼ばれていることもあり、新しいチャレンジが好まれる風通しのいい社風で、若いからというだけで、話に取り合ってもらえないといったことは一切ありませんし、若手でも積極的な人であれば、ドンドン大きな仕事を任せてもらえます。
また、多くの製造業の企業では、開発などの技術職の場合、設計などの上流工程のみに携わることが多く、現場を知らないケースも多くみられるのですが、堀場製作所では一製品当たりの開発者の数が少ないこともあり、上流から下流まで、その製品の全般に関わることができるのは、大きなメリットです。
ワークライフバランスについて
堀場製作所では、有休取得の推進が積極的に行われており、年間8日は半強制的に休暇を取得するように設定されています。そのため、3連休やGW、夏休みや年末年始など、10連休などの長期の休暇を取得することも可能で、海外旅行に行く社員も多く見られます。
ただ、実際に休みが取れるかどうかは、部署によって大きく異なっているのが現状で、毎日定時に帰宅し、プライベートをエンジョイしている人がいる一方で、開発や設計のように、毎日遅くまで残業を続けている部署もあり、一様ではありません。
また、マネージャーになると年に数回の土曜出勤と、年末最終日に本社での懇親会に出席が必須になるなど、仕事とプライベートのバランスをとるのが難しい状況にある人も多く、中には有休が繰り越し期限を超える人も見られます。
ただ、こういった多忙な部署には、仕事自体が好きな社員も多いので、決してイヤイヤ残っているわけではなく、ある意味でやりがいのある仕事をエンジョイできているとも言えます。
女性の働きやすさについて
堀場製作所は、全体的に女性が働きやすい職場です。まだ女性の管理職は多くはありませんが、役員にも女性がおり、その女性役員を中心にして、女性にやさしい職場環境づくりに力を入れています。
子育て支援の面でも、産休や育休、時短勤務が利用でき、職場の理解も高いため、気兼ねなくこれらの制度を利用できます。また、子供の急な体調不良による休暇なども寛大に受け止めてもらえる雰囲気があります。
そのため、寿退社をする女性社員は少なく、産休・育休から復帰し、育児をしながら働き続けている女性も多いなど、女性にとっては家庭との両立がしやすい会社だと言えます。
堀場製作所の転職先としての価値
堀場製作所は、社内の風通しが良く、自由に意見が言えますし、年齢や実績を問わず、やる気がある人を抜擢して、重要な業務に就かせる会社です。
評価制度が確立されていて、公平な人事評価が行われているので、実績を出せば、それに見合う見返りも得られるので、やり甲斐を感じながら、働くことが出来ます。
こういったところを見ると、実力主義の典型的なベンチャー企業ですが、その反面、福利厚生が手厚い、社員教育に力を入れている、定期的にまとまった休暇が取れるようにしているなど、社員を家族のように大切にする日系企業の良さもあるので、転職先としての魅力度は高いです。
ただし、中途採用者に対しては、それなりの能力、経験を要求する会社なので、堀場製作所の要求水準を満たせるかどうかというところはあります。
また、実力主義で自由度の高い会社と言っても、外資ほどではないので、人によっては、『もっと!』と思ってしまうかもしれません。
しかしながら、いずれにしても、転職を検討するだけの価値が十分にある会社なので、今現在、転職先を探しているのであれば、候補の一つとして押さえておくことをオススメします。
堀場製作所の中途採用求人を扱っている転職会社
あとは、他社との兼ね合いとなってくるかと思います。下記に、堀場製作所の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしてありますが、彼らは、様々な企業の求人情報を押さえているので、色々と話を聞いてみるといいと思います。
(自分が職場に希望することを伝えて、どの会社が、その理想像に合致するのか、教えてもらうといったことも出来ます。)
色々な企業の求人を見比べてみると、その会社の価値が、より正確に見えてきますし、人によっては、堀場製作所以上に自分に合うという会社があるのも、間違いないので、ぜひ、他社の求人情報もチェックするようにしてください。
※JACに関する補足
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