一般企業や公共向けのITシステムコンサルティング会社、JSOL。もともとは、三井住友フィナンシャルグループ傘下の株式会社日本総合研究所が、完全子会社として設立した会社で、2008年に業務・資本提携によりNTTデータと持株比率を50:50とし、現在の社名に変更されました。
そのため、NTTデータと日本総合研究所、両方の強みを活かし、製造業界、流通・サービス業界、金融分野、地方自治体等の公共分野など、様々な業界において、最適な解決方法・適確な技術の選択と組み合わせをコーディネートし、ソリューションを提供するといったサービスを行なっています。
親会社が安定した企業だけあって、JSPLは資本基盤もしっかりしており、業績も安定しています。そのため、人材採用の動きも活発で、中途採用に関しても随時募集がかかっています。
このページでは、JSOLの中途採用求人の傾向、及び、勤務する社員の年収・給与水準、社内の就労環境などについてまとめていますので、転職活動の際に、参考にしてください。
JSOLの中途採用求人の傾向
中途採用に関しては、ITコンサルタント・ソリューション企画、システムエンジニア、基盤系エンジニア、ソリューション営業、CAE営業、CAE技術者、海外戦略支援スタッフ、本社スタッフ、といった職種を対象に、募集をかけています。
エンジニア職については、一般的なメンバーとなるシステムエンジニアだけでなく、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーなどのリーダー職も含まれます。
応募条件については、どの職種においても、該当業務に関する実務経験やスキルが必要となりますが、求人ごとに要求される経験、スキルの内容が異なりますし、職種によっては、資格の保有や実務レベルの英会話力が必須要件として、要求されることもあります。
このあたりの詳細については、自分が希望する職種の応募要項をチェックして、確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
求人情報の入手方法ですが、JSOLの公式サイト内にある採用情報ページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
https://www.jsol.co.jp/recruit/career/index.html
また、中途に関しては、転職会社経由でも募集がかけられているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、JSOLだけでなく、他社の求人のことについても知りたいという時には、まとめて情報を教えてもらえるので便利です。
このページの最後に、JSOLの中途採用求人を扱っている代表的な転職会社をリストアップしておきますので、情報源として活用してください。
JSOLの年収について
JSOLに勤務する社員の給与水準ですが、幾つか具体的な年収事例を挙げると、以下のようになります。
- SE 28歳 年収550万円
- SE 30歳 年収500万円
- SE 34歳 年収900万円
- SE 40歳 年収650万円
- アプリケーションエンジニア 31歳 年収600万円
- ERP開発 25歳 年収550万円
- ERP開発 27歳 年収600万円
- ERP開発 27歳 年収700万円
- ERP開発 35歳 年収900万円
- 開発 主任クラス 30歳 年収600万円
- 開発 チームマネージャー 40歳 年収1000万円
- 営業 29歳 年収540万円
- 営業 30歳 年収600万円
- システムコンサルタント 32歳 年収800万円
- システムコンサルタント 33歳 年収640万円
JSOLは、基本給に加えて、年2回の賞与が支払われるというオーソドックスな給与体系となっており、同業他社と比較すると、給与水準はやや高めです。賞与は業績と個人の評価に応じて支払われますが、年間でおよそ4~6か月分となっており、年収における賞与の割合は高いです。
非役職者は3段階のグレード制となっており、グレードによって基本給の幅が決められています。基本的に、若いうちは自動的にグレードが上がり、定期昇給していきますが、ある程度の年次になってくると、実力主義となってくるため、同年代であっても年収に差がつきます。
基本給以外の手当等に関しては、住宅手当(独身者で3万円、既婚者で4万円)や借り上げの社員寮が用意されているほか、昼食手当といったユニークなものもあります。ちなみに、残業代については、働いた分が実費で支払われており、サービス残業はないので、その点は安心です。
また、福利厚生については、各種社会保険が完備されているのはもちろんのこと、退職金、財形貯蓄、住宅融資、厚生年金基金なども用意されています。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用で入社する時には、前職までの経歴・実績を考慮して、基本給を算出することになりますが、ここは交渉次第でもあり、交渉の結果によって、金額が大きく変わってきます。
そのため、会社側からの提示額に不満がある時には、そのまま受け入れるのではなく、自分の希望条件を伝えて、しっかり話し合うようにしてください。
こういった条件交渉の経験がないので、どう進めていいのか分からないということであれば、前述した転職会社に、交渉の代行を依頼してください。彼らは転職のプロなので、この手の交渉に長けており、しこりが残らない形で、うまく話を進めてくれます。
実際に条件アップに成功するケースが多々あるので、苦手な人の場合、無理に自分で何とかしようとするよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。
JSOLの評価制度について
JSOLの評価制度は、自分が期初に定めた目標や課題に対して、その成果や過程を、定量・定性の両面から評価するものとなっています。JSOLで良い評価を受けるためには、年に数回ある上司との面談の際に、自分の仕事の成果をしっかりとアピールすることが必要です。
基本的に、評価に不公平感を感じている人は少ないですが、そうは言っても、やはり定性面については、査定者である上司の意向が反映されることが、少なからずあります。
そのため、ただ真面目に仕事をしてさえいれば良いというわけではなく、日頃から上司としっかりとコミュニケーションを取り、自分の求められている役割をきちんと理解したうえで、成果を出していくことが重要です。
とはいえ、これはどの会社においても言えることですが、プロジェクトによっては評価されやすいものや、逆に良い評価を受けにくいものが存在するのも事実で、自分がどのプロジェクトにアサインされるのかといったことも大きなポイントとなります。
また、自分の所属組織の業績によっても評価が左右されることもありますので、このあたりについては、運の要素もあるというのが実情です。
JSOLの成長環境・キャリア開発について
JSOLでは、ある程度、キャリア開発に向けた研修制度などが整っています。人が資本という考えのもとに自己啓発を推進していることもあり、カフェテリアポイントを活用することで、年間15万円程度、有料の研修や通信教育を選んで受講することができるようになっています。
ただし、それだけでスキルアップが図れるものではありませんので、業務に必要な知識やスキルは自分で積極的に学び、吸収していく必要があります。
自分から求めれば周りはそれに答えてくれる環境ですし、会社には優秀な人材も多いため、そういった人たちと一緒に働くことで学べることも多く、自分にやる気と向上心があれば、いくらでも成長することができる環境です。
また、しっかりと仕事をしていれば、入社年次が浅くても、プロジェクトリーダーなどの責任のある仕事を任されますので、成長スピードは早いです。マネジメントスキルや、プロジェクト管理能力なども必然的に身につくため、今後のキャリアパスを考えるうえでも、役に立つはずです。
ワークライフバランスについて
以前は残業時間もかなり多く、深夜残業も珍しくありませんでしたが、近年は会社も残業時間の削減を推奨しており、ワークライフバランスは比較的良好になっています。
月の残業時間が決められており、残業時間が長くなると部署の評価が下がるといったこともあるため、上司から帰宅するように促されることも珍しくありませんし、PCのログイン時間もモニタリングされており、サービス残業は一切できないようになっています。
勤務時間については、フレックス制が採用されていますし、時間単位で有休休暇を取得することもできるので、調整はしやすいです。また、事前に申請しておけば、在宅勤務も認められているので、かなり自由度が高い働き方ができます。
有休休暇についても、自分に任された仕事をしっかりとこなしておけば、問題なく取得できますし、実際に有休消化率は高いです。
ただし、部署にもよりますが、忙しいプロジェクトの担当になった場合などは、業務に追われることになるため、残業や休日出勤などが発生し、プライベートの時間を確保することが難しくなるケースもあるので、その点は頭に入れておいてください。
女性の働きやすさについて
JSOLは、男性社員の割合の高い会社ですが、仕事面や待遇面において男女差はありませんし、実績をあげれば、男性同様に昇進・昇給していきます。特に近年は、積極的に女性を管理職登用しており、女性管理職も多数活躍しているので、キャリア志向の女性でも、満足できる可能性が高いです。
ただし、前述したように、部署やプロジェクトによってはハードワークとなるケースもあり、そのような場合は、男女関係なく働くことになるので、体力的に厳しいケースも見受けられます。
なお、育児支援制度に関しては、産休や育休といった制度がしっかりと整っており、育休は子供が1歳半になるまで取ることができます。また、復帰後は、子供が小学3年生終了まで時短勤務を利用できるので、復職率も高いです。
また、前述したように、フレックス制や在宅勤務などにより、時間調整が非常にしやすい環境であることも、ワーキングマザーにとっては助かるポイントです。実際に多くの社員が、そういった制度や時短勤務を利用しながら、仕事と家庭を両立させています。
JSOLの転職先としての価値
ここまで、JSOLの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、印象としてはいかがだったでしょうか。
JOSLは、福利厚生も充実しており、一般的なITコンサルティング会社と比較しても高めの水準となっているので、待遇面においてはまず満足できる会社であり、転職先として検討する価値が、十分にあると言えます。
仕事面においても、若手のうちから責任のある仕事をしっかりと任されるので、自分のやる気次第でスピード感を持って成長することができますし、ある程度の年次になれば実力主義で評価されますので、やりがいを持って働くことができます。
ただし、成長するには、受け身ではなく、自ら積極的に学ぶ姿勢が必要ですので、そういったことが苦手な人には向きませんし、結果を出しつづけなければ年収も上がっていかないため、そういう意味では、厳しいとも言えます。
ちなみに、近年では残業時間も厳しく管理されているため、基本的にはワークライフバランスも悪くありませんし、フレックス制や在宅勤務制なども採用されているので、フレキシブルな働き方をしたい人にはオススメの職場です。
ただし、部署や担当プロジェクトによっては、ハードワークとなる可能性もあり、その場合は、プライベートの時間の確保が難しくなることもあり得るということは、頭に入れておいたほうがいいです。
もちろん、転職先を選ぶ時には、給与面や仕事のやり甲斐、働きやすさだけでなく、色々な要素が絡むことになるので、このあたりは、あなた自身が何を重視するのかということになります。
自分自身の価値観と照らしあわせながら、JSOLは、自分が求めるものを満たす会社なのかどうか、判断するようにしてください。
JSOLの中途採用求人を扱っている転職会社
最後に、JSOLの中途採用求人を扱っている、代表的な転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うところがあれば、一度相談してみてください。
また、他社の求人を紹介してもらって、比較してみるのもオススメです。比較することで、JSOLの価値が、より明確になりますし、もしかしたら、JSOL以上に、魅力を感じる会社と出会えるかもしれません。
転職先を決める際には、転職会社は何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。プロの視点で、客観的に意見してくれるので、参考になるはずです。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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