インターネットサービスのシステム運用・管理事業を手掛けるベンチャー企業、ISAO。1999年にCSKとセガの共同出資で、家庭用ゲーム機のインターネットサービスプロバイダとして設立され、その後、豊田通商株式会社100%出資の子会社となり、業務領域を拡大しています。
現在は、主にソーシャルマーケティングや、オンライン課金決済代行、クラウド管理・運用といった領域において、サービスを提供しています。
(SNSサービス『Goalous』、AWSの導入・運用・監視サービス『くらまね for AWS』、パスワードがいらない認証サービス『Mamoru』などが有名です。)
働く側の視点から見た場合のISAOですが、『給与の適正化』、『役職と階層の撤廃』、『独自の目標管理手法の導入』など、ユニークな組織改革を手掛けており、その結果として、社員のモチベーション・満足度が、非常に高い企業となっており、転職先候補としてオススメです。
また、近年は、事業のグローバル化が進んでいるため、こういった仕事に興味がある人にも、向いている会社です。
事業拡大のペースが速いことから、人材採用に力を入れており、中途採用についても、積極的に行っているため、魅力的な求人が多数見つかります。
このページでは、株式会社ISAOの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
ISAOの中途採用求人の傾向
ISAOでは、様々な職種を対象として、中途採用で募集をかけていますが、そのなかでも、特に下記の職種において、求人の発生頻度が高くなっています。
<正社員(無期雇用)>
- バックエンドエンジニア
- クラウドインフラエンジニア
- システム開発(Web・オープン系・汎用系)
<契約社員>
- インフラオペレーター
- ゲームプランナー
<アルバイト>
- カスタマーサポート
正社員(無期雇用)に関しては、即戦力となる人材が求められているため、関連業務における、最低でも3~5年以上の実務経験が必須となります。
一方、契約社員やアルバイトに関しては、基本的なPCスキルを有していれば、誰でも応募可能となっており、間口は広いのですが、実力重視の会社のため、業務に関する、それなりの知識・経験がないと、まず採用されないと考えてください。
また、ISAOは、かなり独特な社風を持つ会社ということもあり、会社のビジョンに共感出来るかどうかということが、重点的にチェックされるので、自分に合う会社なのかどうか、事前にチェックしておくことを、オススメします。
なお、入社時に要求されることはありませんが、冒頭でも触れたように、グローバル化に力を入れている会社なので、英語のスキルがある人のほうが、何かと有利です。(昇級の際には、TOEICのスコアが必要となってきます。)
求人情報の入手方法
ISAOの公式サイト内に中途採用希望者向けの専用ページが開設されており、こちらのページから、募集が行われている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
https://recruit.isao.co.jp/recruit/
また、ISAOは、転職会社経由でも募集をかけており、求人によっては、公式サイト内では告知されないものもあるので、ISAOの求人情報を入手する際には、公式サイト、転職会社の双方を確認しておいたほうが、より確実です。
このページの最後に、ISAOの中途採用求人の取扱実績がある転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
※補足
転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、ISAOだけでなく、他社の求人のことについても、知りたいという時には、まとめて教えてもらえるので、便利です。
ISAOの社員の年収・給与制度について
ISAOに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に年収事例を幾つか挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 34歳 年収900万円
- 営業マネージャー 43歳 年収800万円
- 営業管理 33歳 年収550万円
- エンジニア 23歳 年収350万円
- エンジニア 30歳 年収600万円
- エンジニア 45歳 年収900万円
- サーバインフラエンジニア 30歳 年収450万円
- 事業責任者 39歳 年収700万円
- 事務 24歳 年収400万円
- 企画 30歳 年収500万円
- マーケティング 30歳 年収700万円
- クラウドアドバイザリー 40歳 年収800万円
- Webコンテンツ制作・デザイン 32歳 年収470万円
- カスタマーサポート 24歳 年収250万円
- カスタマーサポート 27歳 年収200万円
ISAOには、年功序列の要素は全くなく、完全実力主義の会社です。人事評価をもとにして、等級が設定され、その等級に合わせて、給与額が決められるようになっています。
これ自体は、珍しくないのですが、ISAOで非常に特徴的なのは、等級が見直される機会が毎月あり、実績次第では、毎月、等級を上げることも可能ということです。
実際、入社後、たった2ヶ月で、等級UPを2回達成した人もいるので、自分の実力で勝負したい人には、このうえない環境となっています。
その一方で、賞与に関しては、全員がほぼ一律です。会社の業績に応じて、多少のプラスマイナスが発生しますが、下位等級で年間4ヶ月分、上位等級で年間4.5ヶ月分というのが、基本となります。
残業については、みなし残業となっており、あらかじめ35時間分が給与に盛り込まれていますが、後述するように、ISAOは残業に否定的な会社であり、その結果として、残業時間が非常に少ないので、残業代は、単純に給与にプラスされていると考えていいです。
福利厚生に関しては、住宅手当はなく、マネージャー職に就かないと、退職金も出ませんが、ランチ手当やインフルエンザワクチン補助手当といったものは、支給されていますし、社内にJoyful studioという、イベント時や定時後に利用出来るバー施設が設けられています。
また、服装や髪形が自由、席はフリーデスクで、どこに座ってもOKとなっているなど、ベンチャー企業らしく、職場の雰囲気は、かなりおおらかです。
中途採用で入社する時の注意点
中途入社の場合、過去の経歴や実績、前職の給与額をもとにして、基本給が決められることになりますが、ここは交渉次第で変わるという要素があります。
そのため、会社側から提示された金額に納得がいかない時には、キチンと自分の希望額を伝えて、交渉するようにしてください。
ISAOは他社に比べて頻繁に昇級のチャンスがあるので、あまり転職時の給与にこだわる必要がないということはありますが、実力主義の会社だけに、自分の実績を適切にPR出来れば、上げてもらえる可能性が高いので、不満がある状態で転職を決めてしまうのは、モッタイないです。
もし、こういった金銭の交渉が苦手ということであれば、前述した転職会社に、交渉を代行してもらうことを、オススメします。
彼らは転職のプロであり、この手の交渉経験を豊富に有しているので、双方の条件を聞いたうえで、上手に話をまとめてくれます。
必ずしも希望通りの条件を勝ち取ってくれるとは限りませんが、交渉下手な人が無理をして交渉をするよりは、良い結果につながる可能性が高いので、最初から委ねてしまったほうが、賢明です。
ISAOの評価制度について
前述のとおり、ISAOは完全な実力主義の会社ですが、具体的な評価指標としては、『iTD(職能評価)』と『AWARD(成果評価)』という2つの基準が設けられています。
iTDはコアスキルのレベル、ビジネス総合力などを評価するもので、これによって等級が決まり、基本給を算出する際のベースとなります。
一方、AWARDは、個人の成果を評価するもので、半年単位で実施されています。この評価は、ボーナス査定に反映され、プラス評価となれば、最大で2ヶ月分アップすることになります。
なお、ISAOでは12段階の等級制度が導入されており、一つ等級が上がると、給与が大幅に上がります。(等級内でのランク分けはないので、同一等級の人は、同じ収入ということになります。)
等級の昇格については、上司など、他者から推薦された人が対象となり、社内で設置されている人事委員会において、決定されますが、一定の成果を残してれば、ほぼ確実に昇格が認められることになります。
昇格が決まったら、その翌月から新等級での給与となるため、優秀な人の収入アップのスピードは極めて速く、入社から半年ほどで、年収を250万円上げた人がいるほどです。
また、これは等級や給与に直接反映するものではありませんが、ISAOでは、各自が選出した相手による360度評価が実施されており、評価の公平性を高めることに寄与しています。
なお、ISAOで、マネージャーに昇進するには、TOEIC600以上のスコアが必要となり、ここをクリア出来ないと、幾ら実績を挙げても昇格出来ないので、注意してください。
ISAOにおける成長環境について
ISAOは実力主義の会社としては珍しく、社員教育に力を入れており、様々な研修・セミナーが、社内で開催されていますし、高額な社外研修を受講する際には、参加費のかなりの部分を、会社が負担してくれます。
また、英語力向上のサポート体制が充実しており、具体的には、TOEIC受験補助、無料のスピーキングレッスンといった施策が行われています。
ちなみに、ISAOは、組織改革の一つとして、役職と階層を撤廃しており、従来の組織のような『部署』が存在せず、全てが『プロジェクト』単位で、同列に並んでいます。
プロジェクトは、全社で60~70ほど存在しており、各人は複数のプロジェクトに参加することが可能です。プロジェクトごとにリーダーが信任によって決められ、そのリーダーが全ての責任を負う形になっています。
こういった会社なので、短期間で様々な経験が出来ますし、周囲から認められれば、早い段階でマネージャー職に就いて、マネジメントの経験を積むことも出来るので、自分次第では、一気に成長することが出来る環境です。
さらに、ISAOは新しいことにチャレンジすることを、高く評価する会社であり、たとえ失敗したとしても、その姿勢を認めて、高い評価を与える制度設計となっています。
そのため、働く側からすれば、安心して、色々なことに挑戦することが出来るのですが、これも自己成長という観点からみると、大きいです。
もう一つ、ISAOでは、コーチング制度が導入されており、すべての社員に、必ずコーチがつきます。常に、第三者からのフィードバックを得て、仕事に取り組めるため、常に自分を客観視出来るようになり、これも成長意欲が高い人にとっては、魅力的な制度と言えるでしょう。
ワークライフバランスについて
ISAOは、実力主義の会社であり、社員には結果を強く求めていますが、その一方で、ワークライフバランスに対する配慮が非常に手厚く、長時間がむしゃらに働くことを強要するといった風土は、一切ありません。
むしろ残業は悪という雰囲気があり、プロジェクトがせっぱつまっていない限りは、残業はしません。(実際に、残業時間は社内平均で1ヶ月15~20時間程度と、かなり少ないです。)
また、休暇も取りやすく、6~10月の間に、5日間の夏期休暇を、いつでも取得出来ますし、有休についても、ほぼ申請通りに認められるので、プライベートの時間を確保しやすい会社と言えます。
(1週間連続で、休みを取得する社員に対して、1万円を支給するなど、ISAOは、休暇の取得を積極的に推奨しています。)
なお、カスタマーサポートやサーバー運用など、シフト制の部署を除いて、ISAOでは、フレックスタイムが導入されているため、働き方の自由度も高いです。
その反面、遅刻に関しては、かなり厳格で、極端な場合には、降級もありえるほどなので、いわゆる『ゆるい』会社という認識は、しないようにしてください。(厳しいところは厳しいです。)
女性の働きやすさについて
ISAOは、男女比としては、男性が多い会社ではありますが、男女差別は一切なく、女性だからといって責任のある仕事を任せてもらえないといったことは、まずありません。男性と同じように、第一線で活躍出来るので、やり甲斐は十分にあります。
子育て支援体制についても、産休・育休が整っているほか、子連れ出勤や週1~2回のリモートワークが可能など、仕事と子育てを両立させられる環境となっています。
ちなみに、ISAOにおける育児休暇取得率は100%であり、男性社員でも、育休を取得するケースが多いので、このあたりは、かなり進んでいます。
ただし、仕事そのものに関しては、あくまでも実力主義のため、自分の責任をしっかりと果たす必要があり、そのためには、ハードワークが必要なケースもあるので、その点については、注意してください。
(多忙な部署で働いている人だと、家族のサポートがないと厳しいというケースに遭遇することが、珍しくないようです。)
ISAOの転職先としての価値
ここまで、ISAOの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、非常にユニークな会社であり、そういった意味では、向き・不向きがハッキリ分かれる会社であると言えます。
端的に言えば、外資のような実力主義の世界を好む人には向いている会社、昔ながらの日系企業の雰囲気が好きな人には不向きな会社ですが、もちろん、こういった大雑把な基準だけでは、判断出来ないので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、ジックリと考えてください。
(少なくても、転職を真剣に検討するだけの価値はある会社と断言出来ます。)
ISAOの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、ISAOの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしてありますが、彼らは社内事情に精通しているので、判断に迷う部分があれば、一度相談してみることをオススメします。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、前述しましたが、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。
他社の求人と比較することで、ISAOの長所・短所がより明確になりますし、もしかしたら、ISAO以上に自分に合う会社が見つかるかもしれません。転職先を探す際に、候補が多いに越したことはないので、ぜひ他社のことについても、話を聞いてみてください。
※JACに関する補足
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