『ポッキー』、『カフェオーレ』、『プッチンプリン』、『ジャイアントコーン』など、数多くのヒット商品を生み出している、日本を代表する食品メーカー、江崎グリコ。お菓子、デザートから、飲料水、常温・チルド食品まで、様々な領域において、幅広く、事業を展開しています。
(母乳に近い『乳児用粉ミルク』や、世界で活躍するトップアスリートも使用している『パワープロダクション』、糖尿病患者でも食べられるカロリーコントロールシリーズなど、江崎グリコが手掛ける商品分野は、多種多彩です。)
次から次へと、人気商品を生み出す開発力、企画力を武器に、順調に業績を挙げ続けているメーカーであり、転職先として見た場合にも、十分にオススメ出来る会社ですが、現在のところ、新卒採用がメインとなっており、中途採用に関しては、求人を見かけることが、あまりありません。
営業職の補填や社員増員、新たな事業による専門的な人材の確保など、急務な場合において、例外的に、募集をかけるといった程度なので、転職の機会は限られているのが実情ですが、チャンスがゼロということではないので、江崎グリコへの転職を目指している人は、こまめに求人情報を確認するようにしてください。
こういった状況ではありますが、このページでは、江崎グリコの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、転職活動の参考にして頂ければと思います。
江崎グリコの中途採用求人の傾向
上記で述べたように、江崎グリコでは、新卒採用がメインとなるので、中途採用の求人が発生することは、滅多にありません。
下記に江崎グリコの求人情報ページのURLを記載しておきますが、仮に中途採用の募集が始まったら、このページに募集要項が掲載されることになるので、江崎グリコへの転職を希望する人は、定期的にチェックするようにしてください。
https://www.glico.com/jp/company/recruit/
同時に、中途採用に関しては、転職エージェント経由で、募集がかかることもあるので、転職エージェントに登録しておくのもオススメです。(登録しておけば、江崎グリコから求人が発生した時に、メールなどで通知してもらえるので、自分で探す手間が省けて便利ということもあります。)
このページの最後に、江崎グリコの中途採用求人の取り扱い実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
江崎グリコの社員の年収・給与制度について
江崎グリコに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか給与事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 総務 30歳 年収500万円
- 総務 35歳 年収800万円
- 企画開発 26歳 年収350万円
- 企画開発 28歳 年収500万円
- 研究開発 28歳 年収540万円
- 製品開発 23歳 年収450万円
- 製品開発 主任クラス 28歳 年収500万円
- 営業 22歳 年収490万円
- 営業 25歳 年収620万円
- 営業 26歳 年収450万円
- 営業 28歳 年収600万円
- 営業 33歳 年収320万円
- 営業 49歳 年収940万円
- 製造管理 29歳 年収600万円
- マーケティング 25歳 年収460万円
- マーケティング 29歳 年収780万円
- 経理 25歳 年収500万円
- 経理 主任クラス 42歳 年収1000万円
- 人事 27歳 年収450万円
江崎グリコの給与体制は、月給、各種手当、年2回(6・12月)の賞与から、構成されたものとなります。食品関連の企業では、トップクラスの給与水準となり、特に賞与が、ほかの企業と比べて高額となっています。
ただし、賞与は、会社の業績や上司からの評価次第で変動することになるため、その点は注意してください。(年収に占める賞与の割合が高いだけに、年ごとの収入差が大きくなります。)
諸手当については、家族手当、住宅手当、割増手当、通勤手当、別居手当、役職手当、寒冷地手当、出向手当などが支給されています。残業代に関しては、全額支給となります。
福利厚生に関しては、社会保険が完備されているほか、住宅貸付金制度、財形貯蓄制度、財形融資制度、社宅・借上げ寮・集合寮、住宅補助、社員持株会、個人年金保険、単身赴任帰省旅費補助などがあります。
また、契約保養所やスポーツクラブを利用出来るようにもなっています。かなり充実した内容となり、ここは、さすが大企業といったところです。
特に、江崎グリコの場合、持ち家購入をサポートするための制度が、手厚くなっているので、マイホームの購入を視野に入れている人にとっては、大きな魅力と言えます。
昇給については、年1回、給与見直しの機会があります。年齢ではなく、能力や実績によって、昇給の有無、及び、昇給額が決まるので、ここは完全な実力主義の世界と考えてください。
成果を挙げられないと、給与が上がることはないですし、平社員だと、あまりありませんが、役職に就いているような人だと、勤務評価次第では、翌年の給与が下がることもあります。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をベースにして、給与額が決まることになりますが、交渉次第で、この数字は変わってきます。
そのため、会社側から提示された金額に不満がある時には、自分の希望額を伝えて、しっかりと話し合うようにしてください。
江崎グリコの場合、そもそも、転職出来る機会が少ないので、転職することを前提とした話をするというのは早計かもしれませんが、もし、そういったチャンスを得た時には、こういったことにも、気を配るようにしてください。
(チャンスが限られているだけに、つい、会社側からの条件を受け入れてしまいがちですが、これだと入社後、後悔することにもつながり兼ねないので、注意してください。)
なお、こういった金銭交渉を自分で行うのは、気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに交渉の代行を依頼するのもアリです。
彼らはプロなので、この手の交渉ごとに長けており、うまく話を進めてくれます。自分の希望条件を100%通すというのは難しいのですが、何らかの上積みが為される可能性は十分にあります。
代行してもらうことで、慣れない交渉を実行するストレスから解放されるというメリットもあるので、苦手な人は、最初から任せてしまったほうが賢明です。
(江崎グリコから提示された条件が、妥当なものなのか、判断してもらうことも出来ます。)
江崎グリコの評価制度について
2000年初頭から、人事・給与制度の改正があり、年功序列型から成果主義へと変更になりました。今現在における、江崎グリコの評価制度は、年間目標を設定して、四半期ごとに、進捗状況を上司と確認しながら、業務を進めて、期末に目標の達成度をチェックするというものとなっています。
業績(定量ベース)と役割(定性ベース)の2面評価となっていますが、比重から言えば、業績のほうが重視されています。なお、江崎グリコでは、昔から昇進・昇給試験が行われていますが、職種によっては、試験の結果より、業績評価のほうが、重要な指標となっています。
(営業職が、その典型例であり、営業成績が、試験の結果に優先するという状況です。)
いずれにしても、江崎グリコは、仕事を頑張れば頑張るほど、高い評価をしてくれる会社なので、自分の実力で、成果を挙げて、それに見合う収入を得たいという人にとっては、やり甲斐を感じながら働ける、理想的な環境と言えるでしょう。
江崎グリコの教育制度・成長環境について
江崎グリコには、会社全体で社員を育てていこうという風土があります。そのため、人材育成には、コストをかけており、研修内容は豊富です。学ぼうとする意志さえあれば、いくらでも、そのための機会を与えてもらえる職場です。
なお、教育制度で、主なものとしては、配属後のOJT研修、階層別・部門別研修、海外戦略のための英仏中国語会話教室、各種通信教育、公的資格受験補助(TOIEC等)、外部セミナー受講補助などがあります。
ちなみに、江崎グリコでは、数年に1回、海外事業に関わる人材を募集する社内公募制度があり、かつ、海外視察研修、海外語学留学制度、MBA留学制度など、海外勤務を目指す人のスキルアップをサポートする教育体制も整備されているなど、海外勤務を目指しやすい環境です。
現場の仕事においては、若手であろうが、最初から一人前として扱われるので、担当する仕事の量は多く、かつ、責任を持って、業務を遂行することになります。
成果に対するプレッシャーを受けながら働くことになるので、そこは厳しいのですが、こういった環境で、仕事に取り組むことで、短期間で、自分のスキルを高められるので、自分を成長させられる環境を求めている人には、江崎グリコは、文句なしにオススメです。
やる気がある人、努力する人をバックアップする会社ということもあって、社員のモチベーションは、総じて高いです。
なお、補足として、江崎グリコは、営業マンが少ない会社なので、必然的に、担う責任は大きなものとなり、成長のペースというのは、社内の他部署と比較しても、ダントツで速くなっています。
そのため、同業他社の営業マンと比較しても、江崎グリコの営業マンは優秀であり、逆に言えば、営業スキルを磨くには、最適な職場ということになります。
ワークライフバランスについて
江崎グリコの就労環境は、部署によって、多少の違いはありますが、裁量労働制を取っているため、働き方の自由度は高いです。(スケジュールを自分の好きなように調整出来ます。)
残業については、繁忙期においては、残業時間が多くなることがありますが、これは例外的であり、基本的には、プライベートの時間をしっかりと、確保することが出来ます。
休日出勤の機会も、殆どないですし、有休や年末年始休暇、春季・夏季特別休暇などを含めた、年間休日数は120日を超えているので、ワークライフバランスを重視する人にとっても、まず満足出来るはずです。
(なお、細かいところでは、慶弔休暇、療養休暇、転勤休暇、生理休暇、リフレッシュ休暇、慰労休暇、保存休暇なども用意されており、特別な事情がある時に、休みを取りやすい会社です。)
また、江崎グリコの有休消化率は約45%となっており、まずまずです。
女性の働きやすさについて
江崎グリコは、女性が働きやすいように、環境整備を進めている会社ですし、近年、女性の採用数が増えてきているので、社内各所において、女性の活躍が目立つようになってきています。
女性もやり甲斐を持って働ける会社ですが、その分、結果を求められることになるので、ここは、男性同様、厳しいです。(女性だからといって、大目に見てもらえるというようなことは、一切ありません。)
しかし、逆に言えば、成果さえ出せば、男性も女性も関係なく、昇進出来るので、キャリアアップを目指しやすい職場です。
育児支援体制については、育児に専念出来るように、子供が1歳半に達するまでの期間の育児休職が認められているほか、育児中の勤務時間短縮として、子どもが小学校4年生になるまでを限度として、1日2時間の育児時間を取得出来る制度が用意されています。
(実質的に、1日6時間勤務ということになります。)
そういった活動から、2007年6月に都道府県労働局長から、子育てをサポートする認定事業主として認定を受け、認定マーク「くるみん」を取得しました。
また、グリコカムバック制度という復職支援制度を設けて、退職した人が、スムーズに復職出来るように、積極的にサポートしています。
これは、出産や育児を理由に退職した人も対象となるので、一時的に会社を辞めて、子育てが一段落してから、復帰するといった働き方を選択することも可能です。
江崎グリコの転職先としての価値
江崎グリコは、事業規模、ネームバリュー、給与、どれをとっても、素晴らしい会社です。成果主義を取り入れている会社なので、自分の頑張り次第で、昇給、昇進を勝ち取れるというのも、大きな魅力です。
残念ながら、中途採用で募集がかかるケースが少ないので、なかなか転職の機会を掴むことが出来ないと思いますが、もし、チャンスに遭遇したら、ぜひ、真剣に転職を考えてみてください。(それだけの価値が十分にある会社です。)
最後に、こういった話をしておいて何なのですが、江崎グリコだけにこだわっていると、いつ転職出来るのか分からないというのが、正直なところです。
そのため、転職を検討しているのであれば、この会社だけにこだわらず、他社も視野に入れて、幅広く、転職先を探すことをオススメします。
江崎グリコの中途採用求人を扱っている転職エージェント
下記に、江崎グリコの中途採用求人の取り扱い実績がある転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは、様々な企業の求人情報を保有しているので、ぜひ、他社の求人についても、色々と紹介してもらってみてください。
(魅力を感じる求人が、今は多いので、これだと思う転職先が見つかると思います。)
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。