創傷治療領域における医療機器の製造、販売、レンタル事業を手掛ける、ケーシーアイ。世界の20カ国以上でビジネスを展開する米社の日本法人として、東京に本社を、札幌・仙台・長野・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・福岡に、支社を置き、日本全体を網羅する形で、事業を展開しています。
ケーシーアイは、陰圧創傷治療領域のリーディングカンパニーであり、米国においては、陰圧創傷治療システムの次世代機を次々と上市していますし、新しい事業領域である再生医療にも、注力するようになっており、この分野においても、存在感が増しています。
そのため、日本法人のビジネス領域についても、米国本社と同じように、今後、大きく広がっていく可能性があります。
人材登用の動きについては、常に中途採用を行っているわけではないので、ケーシーアイへの転職のチャンスは限られたものとなりますが、今現在においても、チラホラ中途の求人が出てくるので、こまめに求人情報をチェックすることをオススメします。
このページでは、ケーシーアイの中途採用求人の傾向、及び、勤務する社員の年収・給与水準、社内の就労環境について、まとめていますので、転職活動の際に参考にしてください。
ケーシーアイの中途採用求人の傾向
これまでの中途採用求人の募集実績としては、営業、臨床開発、クリニカルスペシャリスト(臨床技術サポート)、といった職種において、求人が発生しています。
それぞれの職種ごとに、必要な資格や職務経験は異なり、一部の職種では英語が必要となる場合もあるので、詳細については個々に確認するようにしてください。
また、臨床関係の職種については、形成外科・整形外科・皮膚科での勤務経験がある、正看護師を募集する求人が出てくることもあるので、民間企業への転職を考えている看護師にとっては、要チェックの会社と言えます。
ただし、繰り返しになりますが、現状においては、中途採用求人の発生頻度は、決して高くはないので、気になる求人が見つかったら、問い合わせるなり、応募するなり、すぐに行動に移すことをオススメします。
求人情報の入手方法
ケーシーアイの公式サイト内には、採用情報ページが開設されていますが、募集要項などは記載されておらず、詳細について確認するためには、採用担当者にメールや電話で問い合わせる必要があります。
もしくは、中途に関しては、ケーシーアイは、転職会社経由でも人材募集を行っているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらからでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、ケーシーアイだけでなく、他社の求人のことについても知りたいという時には、まとめて情報を教えてもらえるので便利です。
このページの最後に、ケーシーアイの中途採用求人を扱っている代表的な転職会社をリストアップしておきますので、情報源として活用してください。
ケーシーアイの社員の年収・給与制度について
ケーシーアイに勤務する社員の給与水準ですが、具体的な年収事例を幾つか挙げると、以下のようになります。
- 営業 30歳 年収480万円
- 営業 30歳 年収700万円
- 営業 33歳 年収600万円
- 営業 34歳 年収550万円
- 営業 35歳 年収600万円
- 営業 37歳 年収650万円
- 営業管理 34歳 年収840万円
- 営業管理 38歳 年収560万円
- アカウントエグゼクティブ 37歳 年収996万円
- CS 30歳 年収522万円
- CS 34歳 年収650万円
- CS 37歳 年収645万円
- エンジニア 31歳 年収450万円
ケーシーアイは年俸制となっており、それを分割したものが毎月の給与、ボーナスとして支払われています。これに加えて、四半期に一度、目標達成度合いに応じて、インセンティブが支給されています。
給与水準は、同業他社と比較すると、ごく平均的なものとなりますが、外資系企業としては、やや低めと言えます。
昇給は年1回となっていますが、それほど大きな増額は期待出来ず、年収が上がるかどうかは、インセンティブ次第になると考えてください。
ちなみに、目標を100%達成した場合には、年収の30%程度の金額が、インセンティブとして支払われることになるので、年収に占めるインセンティブの割合は、かなり高く、ここで、社員間で、収入格差が生じることになります。
なお、このインセンティブには上限値はないので、達成率が高ければ、それに応じて、青天井で伸びますが、その一方で、実績が悪ければ、インセンティブは減額となり、前年よりも年収が下がるといったことが普通に起こるので、厳しい要素もあるということは、頭に入れておいてください。
福利厚生については、社会保険が完備されているほか、退職金制度が用意されています。ただし、外資ということもあって、住宅手当や家族手当といったものはありません。
残業代についても、みなし残業として、あらかじめ給与に含まれているという考え方なので、給与を他社と比較する時には、この点を加味して考えることをオススメします。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、経験や能力を考慮したうえで、給与額が決められることになりますが、交渉次第で変わってくるという要素があるので、ケーシーアイからの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と話し合うようにしてください。
ケーシーアイは、大幅な昇給が見込める会社ではないので、転職時に設定された給与額が、後々まで付いて回ることになり、それだけに、このタイミングでの交渉は、非常に重要です。
もし、こういった条件交渉は苦手ということであれば、前述した転職会社に、代行してもらうことをオススメします。彼らは転職のプロであり、この手の交渉に慣れているので、うまく話を進めてくれます。
その結果として、何らかの上積みが為されるケースが少なくないので、苦手な人が自分で強引に進めるよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。
ケーシーアイのモチベーション・評価制度について
ケーシーアイの評価制度ですが、評価基準が設けられてはいるものの、査定者である上司の権限が強く、最終的には、上司の意向次第となるので、評価の指針がよくわからず、曖昧であると感じている人が多いです。
(自己評価を上司に伝える機会が設けられてはいるのですが、それも、どれだけ最終査定に反映されるかは、上司のさじ加減次第となります。)
こういった状況なので、ケーシーアイで高評価を得るには、真面目に仕事に取り組むのは、もちろんのこと、普段から上司とコミュニケーションを取って、上司から期待されている自分の役割を正確に把握したうえで、その役柄を適切に遂行することも重要です。
ただし、営業においては、職種がら、明確な数字目標が設定されており、その達成率が絶対評価として人事評価に直結するようになっています。(数字を上げれば上げただけ、インセンティブに反映される仕組みになっています。)
仕事の成果に対する、正当な見返りが得られるので、そこはモチベーションにつながりますし、また、年に2回、営業所別のコンテストが開かれるなど、営業マンのやる気を高めるための、細かい取り組みも為されています。
総合的に見て、営業に関しては、フェアな世界となっているので、実力勝負の職場を望む人には、その要望を満たす会社と言えます。
ケーシーアイの教育体制・キャリア開発体制について
ケーシーアイは、社員のスキルアップについては、個々の責任と割り切っている会社なので、社内教育制度については、ゼロに等しく、入社時に、簡単な導入研修が行われる程度です。
(稀に、社外から講師を呼んでの特別研修が行われることがあるのが、唯一の機会ということになります。)
仕事に必要な知識・スキルについては、業務をこなしながら覚えていくという形になりますが、受け身だと、誰もフォローしてくれないので、先輩や同僚に自ら、積極的に話を聞きに行くような、自ら学ぶ姿勢が、必要と不可欠となってきます。
また、仕事がら、常に新しい情報を集めていくことも、重要なこととなりますが、会社から定期的にそういった情報が提供されるといったことはないので、必要な情報は自分で入手出来るように、常にアンテナをはっておくことも大切です。
ケーシーアイは設立してから、まだそれほど年数が経っていない会社ということもあり、社員のキャリア開発に関しては、制度としては、まだ何も確立していないというのが現状なので、この点については、期待しないことです。
(自分自身で、必要なことを実践していくものと考えてください。)
ワークライフバランスについて
ケーシーアイの就労環境は、部署によって多少の違いはありますが、比較的良好です。仕事の進め方は、本人の裁量次第となっており、自由度が高いので、うまく業務を管理していけば、自分のプライベートにも配慮しながら、仕事に取り組むことが出来ます。
特に、営業であれば、直行直帰が可能となっており、必ずしも会社に出社しなくても良いので、時間の調整はしやすいです。リモートワークが出来るシステム環境も整っているため、会社でなければ仕事が出来ないといった支障もありません。
数字をきちんと上げてさえいれば、何も言われないので、かなり好き勝手に働くことが出来ますが、その分、自己管理能力が必須となってきますので、セルフマネジメントが出来る人に向いている職場です。
なお、これは全職種共通の話となりますが、ケーシーアイは、土日が休みとなり、休日出勤の機会というのは、殆どありませんが、部署によっては、月に1回度程度、イベントの手伝いなどで、休日に出勤することもあるので、その点は頭に入れておいてください。
女性の働きやすさについて
ケーシーアイは、看護師が活躍する場が多い職場ということもあって、女性社員の割合は高く、女性が働きやすいように、職場環境が整備されています。
産休・育休については、希望すれば、無条件で取ることが出来ますし、復職する時には、元のポジションで、そのまま働くというケースが多いです。
復職後は時短勤務を選択することも出来るので、仕事と育児を両立させながら、働き続けている人が多い会社です。(ワーキングマザーは、年々、増えています。)
また、家族の体調不良などで、緊急の必要性が生じた時には、いつでも休むことが可能ですし、職種によっては、在宅勤務が認められているので、必ずしも会社に行かなくても仕事が出来るという利点もあり、子育て中の人でも、無理なく働き続けられる、理想的な環境と言えます。
その一方で、MRなど、職種によっては、男性と同じだけの働きが求められるので、体力的にキツイと感じる人もいるようです。また、夕方から説明会やドクターとの面談が入るなど、家庭の時間が奪われることもあり、この点については、家族の理解が必要となってくるでしょう。
ケーシーアイの転職先としての価値
ここまで、ケーシーアイの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、印象としてはいかがだったでしょうか。
ケーシーアイは、仕事に対する裁量が大きい、自由度の高い会社なので、自己管理が出来る人であれば、時間の調整がつけやすく、かつ、現在においては、リモートワークの整備も進められているので、ワークライフバランスを重視する人には、オススメの会社です。
ただし、その分、自分でモチベーションを保ちつつ、しっかりと業務を管理して、成果を出していかなければいけないので、こういったことが苦手な人には、向かない会社です。
また、前述したように、ケーシーアイは設立してから、それほど時間が経っていない会社ということもあり、社員教育という点については、発展途上で期待出来ないので、効率的にスキルアップ出来る環境を求める人にも、不向きの会社と言えます。
このように、会社に何を求めるかによっても、ケーシーアイの転職先としての価値が変わってくるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、転職の判断を下すようにしてください。
もし、自分一人で判断するのが難しいということであれば、前述した転職会社に、相談することをオススメします。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な業種の企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。
他社と比較することで、より、ケーシーアイの価値が明確になりますし、その過程で、より自分に合う企業が見つかるかもしれません。
ケーシーアイの中途採用求人を扱う転職会社
下記に、ケーシーアイの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、転職先を探す際に、候補が多いに越したことはないので、関心があれば、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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